連載:気まぐれゲーム雑記 第816回:MMOの老舗となったWoWが何故長続きしているのか、今後のMMOに求められそうな「手軽さ」

MMOに求められる事は、やはり時間だと思うのです。

どれだけ、ゲームの出入り口を大きくするか

AZです。どんなことであれ、好きなモノに金をかけるのは当然のことです。

それはさておき、MMOの老舗となったWoWが何故長続きしているのか、リードデザイナーのHazzikostas氏が答えています。

GamesBeat: 何がWoWをここまで長続きさせているのでしょうか?WoWを倒そうとしていたゲームで墓場がいっぱいになっています。他のMMORPGが入る余地はないのでしょうか。

Hazzikostas: どんな魔法なのか私が知りたいくらいです。

World of WarcraftはMMOのジャンルが爆発的に人気の出る直前に登場しました。プレイヤー同士が知り合って、フレンドになって、絆を作ることができるゲーム世界を提供しました。WoWは新しいものが追加された時に戻って来られる世界としてプレイヤーの心を掴みました。

WoWが長続きしている他の理由は、ゲームを変えることができる私たちの順応性の高さだと思います。かなり多くの部分で、おそらくWorld of Warcraftは他のどんなゲームよりも変化してきたと私は思います。

私たちは他のMMOを競争相手としてではなく、感化されるものとして見てきました。私たち皆がこのジャンルの大ファンです。私たちのほとんどがWoW以外のオンラインゲームもプレイします。
私たちは全てのMMOに熱狂するし、自分たちのゲームをもっとよくできる方法がないか考えたりもします。
つまり、新しい方法でMMOジャンルが前進するなら私たちにとっても有意義であり、MMOのジャンルは時間をかけて進化しているということです。

私たちは信じられないほど幸運だと思います。WoWの開発に参加できて、これを体験することができた。プレイヤーのために正しいことをやり続け、これから先の10年も続けていくという途方も無い責任が私たちにはあります。

[引用元:Kulturさん]

「これから先の10年も続けていく」とは、カッコイイですね。

MMOというジャンルは、ビジネスとして成功すれば非常に安定した収益となりますが、一方で失敗すれば大きな痛手となります。そういった意味では、MMOというのはなかなか参入し辛い領域でしょうし、日本においてはFFやドラクエなどスクエニの独壇場になっているのが現状でしょうか。

MMOでネックになるのは、時間の拘束です。いやまぁ、ゲームなんてモノは概ね時間を使って遊ぶわけですが、MMOの場合システム的に時間が掛かるモノが多いのは否めません。特に、「お使い」とも揶揄されてしまうクエスト関連は、時間の浪費とも捉えられてしまいがちです。今の時代、マゾいMMOを好んでやりたがる人は、そう多くもないように思えてなりません。

そういった一方で、最近では時間をかけなくても遊べるようなコンテンツがでてくるようになりました。いまや、あらゆるところにゲームが溢れかえっている世の中ですし、MMOというジャンル内だけで競っているわけにもいきません。理想は、一時的にやめてもさほど問題なく、再開も簡単にできるシステムといったところになりそうです。

MMOの老舗としては、UOは結構な寂れ具合をみせ、EQは会社が変わるなど大きく変化していますが、WoWはなんだかんだと人気を保ち続けている様な印象も受けます。今後も、MMOの老舗としてより柔軟な対応で成長させ続け、10年後がどうなっているのかを見せて欲しいモノですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第816回:MMOの老舗となったWoWが何故長続きしているのか、今後のMMOに求められそうな「手軽さ」に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:MMOの老舗となったWoWが何故長続きしているのかってなお話です。

しゃきーんさん:MMOは、どうやっても「時間がかかる」という懸念があるよな。

しょぼーんさん:やっぱりMMOって、他のゲームより「時間の束縛」がきつく感じられちゃうのは否定できないかな。だからこそ、休止と再開をクッソ簡単にすれば良いって思うけど、現実は復帰するって結構面倒な事にも思えるのだよね。……まぁ、日本はFF14とドラクエくらいしかメジャーどころがないだろうから、「時間がかかる」っていう基本概念は崩れそうにもないけど……。

しゃきーんさん:それでもプレイする人達が多いのだから、それはそれでスゴイ話でもあるんだがな。

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