連載:気まぐれゲーム雑記 第1017回:サイバーコネクトツーの自社パブリッシング第1弾タイトルはワールドワイドに展開するそうです

サイバーコネクトツー

どんどんワールドワイドに勝負していきましょう。

「色んなところに展開」する強み

AZです。ソースコードをいじっている時が一番鬼気迫るような雰囲気を感じる、と言われました。

それはさておき、サイバーコネクトツーの自社パブリッシング第1弾タイトルはワールドワイドに展開するそうです。

――このプロジェクトの特徴、コンセプトはどんなものなのでしょうか?
松山 この20年、CC2はよくも悪くも、“松山洋屋さん”でした。監督の顔が見えることは、クリエイティブにとって必要なことだとは思います。ただ、同時に感じるのは、私の限界がCC2の限界になってしまうんですね。それはよくないことだと思うんです。ですので、今回は若手だろうと中堅だろうと古株だろうと、「昔から温めていた、個人的にやりたいわがままがあれば、さらけ出してみろ」と球を投げたんですね。もちろんすぐには実現できず、体制変更や、戦略、体力も含めて、準備には3年以上の時間が掛かりました。そのうえで、この企画については、私自身はディレクションをしないことに決めました。あくまで製作総指揮でありプロデュース、そこに徹します。

――つまり“CCC”の新作は、松山さんではない方がディレクターをされているのですね。
松山 はい。良いも悪いも、すべてその人が判断しています。監督とは、そういうことですからね。この“CCC”は、“CC2の中にいる獣を檻から解き放つ”、そういうプロジェクトです。そして最初に言っておきますが、複数タイトルが動いています。1タイトルではなく、連続、連鎖して、世の中にお届けしようと思っているプロジェクトです。今回公開している情報は、おそらくはその最初の1本になるであろうタイトルになります。詳細は未定ですが、現時点で考えている範囲で言うと、対応機種はプレイステーション4、Xbox One、Steam。要するにワールドワイドになります。ダウンロード専用になるか、パッケージと両方になるのか、ここもまだ決まっていないのですが、勝利の鍵はダウンローダブルだと思ってます。流通のコストや在庫リスクが大きくカットされるメリットがありますからね。

――ワールドワイドな展開を目指すということは、それなりの大作になるのでしょうか?
松山 オープンワールドで重厚長大な大作、というようなタイトルではありません。それはそれで別に作っていますが、この“CCC”は違います。PSやPS2、もしくはファミコン、スーパーファミコン……まで言うと言いすぎかもしれませんが、昔はすごく心に刻まれるアクションゲームとか、すごくとんがったRPGとか、シューティングゲームやアドベンチャーゲームって、たくさんあったじゃないですか。そうした、そのジャンルを代表するタイトルのおもしろさって、原始的な部分でいっぱいあったと思うんですね。いま我々が、そのエッセンスを踏まえたうえで、最新のテクノロジー、技術力、開発力をもって形にすると、きっとおもしろい物が作れると思うんです。そんな思いも込めて、10数年ぶりに私自身が絵描きになって、イメージボードを描いています。

~中略~

――これは、ジャンルはなんですか?
松山 シューティングアクションですが、詳細はまだお話しできません。

[引用元:ファミ通.com

結構全力で若手を育てる感じはありそうですかね。

サイバーコネクトツーといえば、ナルトやらジョジョやら「.hack」シリーズでお馴染みでもあるわけですが、大体は代表取締役社長である松山洋氏のイメージが非常に強いモノでもありました。とはいっても、そのままだと企業としていつか先細りしますし、やはり若手の育成をきちんとやっていくのは重要な事でしょう。

その一方で、モントリオールにスタジオを開設するなど、着実に企業として大きくなっているのも間違いありません。もちろん、成功するか否かはまだはっきりとしないところはありますが、モントリオールには「Ubisoft」や「EA」、EA傘下の「Bioware」、スクエニ傘下の「Eidos」「Warner Bros」など、多くのメジャー企業が揃っています。人材の獲得合戦が展開されている場所とも言えるわけですが、その分人が集まりやすいのも確かな事ではあります。

そういった海外での人材集めに加え、自社タイトルとして新作をPS4やXbox One、Steamで展開していくというのは、今後どうやっていきたいのかが何となく見えてきそうなところはあります。インタビューをみた限りでは、インディー的なかなり尖ったシューティングアクションを開発中という事でボリュームもそれ相応っぽい雰囲気はしていますが、パブリッシング第1弾タイトルということも含めれば色んな意味で注目される事になりそうな気がしないこともありません。

その第1弾タイトルの発売時期は2017年を予定ということで、続報が出てくるのはしばらく先になりそうですが、ワールドワイドな展開が上手くいくかどうかは楽しみにしたいモノがあります。より楽しめそうなモノが登場する事を期待したい限りですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第1017回:サイバーコネクトツーの自社パブリッシング第1弾タイトルはワールドワイドに展開するそうですに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:サイバーコネクトツーの自社パブリッシング第1弾タイトルはワールドワイドに展開するそうだよーってお話です。

しゃきーんさん:ふむ。最初から海外を視野に入れてるって感じか。

しょぼーんさん:こういう動きは良い感じっすな。色んなハードで出るってのは良い事だと思うし、あとはどんどん若手の育成に取り込んで欲しい限り。やっぱ、若い人たちが業界を作っていくっていう方が、新鮮味があって良いと思うしね。……若い頃は失敗があっても良いと思うのです。

しゃきーんさん:……そういうこと言うとすげー年寄りに思えてくるんだが、まぁ確かにある程度の失敗は寛容に見てやれる方が良いとは思うよな。

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