連載:気まぐれゲーム雑記 第1014回:CEDEC 2016にて、VR特集が実施されるようです
「市場」としてどうなるかが焦点
盛り上がって欲しい反面、盛り上がるまでが大変そう
AZです。なにやらIGN Japanがやらかした感を出しているようで、あれはIGNが悪いというよりも運営している方に問題がありそうな空気満載で、一体どういったメディアを目指しているのかさっぱりわからなくなりました。
それはさておき、日本のゲーム開発者達の集いである“CEDEC 2016”にて、VR特集が実施されるようです。
日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス「CEDEC 2016」(CEDEC=セデック:Computer Entertainment Developers Conference。主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会、会長:岡村秀樹、所在地:東京都新宿区西新宿)では、このほど、Virtual Reality(以下、VR)に関係するセッション、デバイスやソリューションの展示、デモンストレーションを特集した「VR Now!」の実施を決定しました。
~中略~
「VR Now!」では、VR業界のキーパーソンがVRについて考察するパネルディスカッション、一般公募で採択されたVR関連セッション、そして、「VR Now!」スポンサー企業によるセッションやVR関連の各種デモンストレーション、ソリューションの展示等の実施により、今後のVRの可能性を体験し、VRアプリケーション開発の知見を広く共有していきます。
[引用元:CEDEC 2016(PDF)]
日本のVR事情はどうなりますかねぇ……。
その没入感が特徴としてあげられているVRですが、市場としてどれだけ育つのかが焦点になりましょうか。CEDECで特集されるくらいにはVRが注目されているという事ですが、市場として成立するのかどうかも見守られていくことになります。
VRの没入感がわかりそうな気がする
海外の調査会社SuperDataは2016年のVR市場予測を下方修正しました。理由は、出荷の遅れで初期の需要の高さは想定以上という事ではありますが、まだまだ認知されていない事や高額が故にVRに手が出せないという事も書かれており、ゆるやかなスタートになる事も予想されています。まぁ、想定の範囲内とも言えますが、焦点はコンテンツでどれだけ引っ張る事ができるか、というところになりましょうか。
多くのVR対応HMDが出てくる中で、日本だと一番可能性があるとすればコンテンツが豊富にある予定の「PS VR」になりそうというのは思いつきそうなところですが、PS4を持っている人がどれだけVRに反応を示すかといったら、48578円(税込)という価格も相まって興味があれど手が出ない人がかなりいそうな気はします。私個人としてはVR市場でゲームジャンルが賑わうというのは、それはそれで一つの可能性ですので大いに賑わえば良いとも思うわけですが、しばらくはゆっくりペースで市場が形成されていく様にも感じられます。
新しい市場というのは、作っている人たちもボランティアじゃないので、ある程度の利益が見込めるような市場にならないとどんどん廃れていってしまう可能性があります。だからこそ、大手企業がどれだけ強く押し進める事ができるか、また多くの企業がそれに追従し、どれだけ魅力あるコンテンツが作り出せるかが一番の勝負どころになりそうです。VRはゲーム以外のジャンルでも期待されている事ですし、どういった市場になっていくのかを楽しみに見守りたいですね。
:CEDEC 2016で、VR特集が実施されるよーってなお話です。
:VRはどうなるんだろうなぁ……。
:んー、期待値が高いってのはあるだろうけど、実際普及するかと言われたら結構のんびりペースじゃなかろうか、とは思う。VRという体験にどれだけお財布のひもを緩められるかといったら、ちょっと聞いた事があるくらいじゃ到底無理だろうしね。……それでも、何とか良い市場を作って欲しいとは思うけど。
:どちらかと言えば、期待している方だもんな。……貴様の場合、音速で酔う事間違いなしだろうけど。