連載:気まぐれゲーム雑記 第739回:MAGES.の盛政樹氏「リージョン規制で高い日本語版しか買えないなどといった不公平感を生むような売り方はしたくない」「Steamはちょっと特殊な立ち位置」

気まぐれゲーム雑記
第739回:MAGES.の盛政樹氏「リージョン規制で高い日本語版しか買えないなどといった不公平感を生むような売り方はしたくない」「Steamはちょっと特殊な立ち位置」

比較的プレイヤー目線です

日本の大手メーカーが取る道はどっち?

AZです。ビールをたくさん貰う機会に恵まれたのですが、日頃からアルコール類を飲まないので飲んだらあっという間に二日酔いが予想されています。

それはそれとて、MAGES.の盛政樹氏がSteamについてのインタビューを受けておりますが、結構「プレイヤーにとって」良い事を述べております。

盛氏:
また,海外では「●ドルでこの内容だったら買い」といった,“費用対効果”に着目したレビューをよく見かけます。だからインディーズゲームのような,いわゆる小品でもきちんと評価をしてもらえると感じます。

4Gamer:
なるほど。その価格についてですが,盛さんは,Steamでの配信開始に当たって,ご自身のブログに「日本と海外で価格の差が出ないようにしたい」と書かれていましたよね。一口に同じ価格と言っても,為替レートなどの要素もあって,いろいろな考え方ができると思うので,詳しい話を聞かせてください。

盛氏:
レートなどの要素を意識したものではないです。Steamのタイトルの中には,海外プレイヤーへの販売価格が50ドルなのに,国内では7000~8000円といったものがありますよね。そこにローカライズなどのコストがかかっていればまだ分かるのですが,もとから日本語対応しているのに価格が跳ね上がっているとなると,なぜ? となりますよね。

4Gamer:
はい。そういった理由の分からない価格差は作らないと。

盛氏:
ほかにも,日本のパブリッシャのゲームなのに日本で買えないとか,ローカライズされていなくてもいいから安く手に入れたいのに,リージョン規制で高い日本語版しか買えないなどといった,不公平感を生むような売り方はしたくないんです。

~中略~

4Gamer:
そのほかにSteamで配信するメリットを感じたことはありましたか。

盛氏:
Steamのちょっと特殊な立ち位置による展開のしやすさは感じましたね。

4Gamer:
特殊な立ち位置ですか。

盛氏:
はい。とくにコンシューマゲーム機やハードメーカーさん自体の熱狂的なファンの方々は,マルチプラットフォーム展開に対して,すごく神経を尖らせていらっしゃるじゃないですか。

4Gamer:
ああ……。

盛氏:
僕達はサービス業ですから,ビジネス上,開発上の制約などに縛られつつもそうした声を聞き流すことはできません。ですから,どうしても慎重に動かざるをえなくなるんですが,Steamという市場は少し特殊なようで,ここで展開することに対しては,ネガティブな話が出てこないような雰囲気があるんです。

4Gamer:
なるほど,そういう意味で特殊な立ち位置と。

盛氏:
もちろんそういった声だけでなく,それぞれのプラットフォームにはそれぞれの事情もありますから,その部分でも縛られないSteamは,開拓しておくべき市場と思ったんです。もちろんベストなのは,すべての機種で同時に,かつ同じ内容で出すことなのですが……。

[引用元:4Gamer.net

結構プレイヤー目線ですね。

端的に言えば、「おま値」「おま国」やマルチ展開のハード間におけるいざこざ的な部分について、メーカー寄りではなくプレイヤーに近い目線で語っています。メーカー側ではなく、プレイヤー寄りの意見をメーカー側の人間が出してくるというのは、珍しいケースではないでしょうか。

「おま値」「おま国」については、日本だと大手メーカーなら当然といってもいいくらい発動しているのですが、なぜ発動されているのかはプレイヤー側にはイマイチわからないというのが一番の問題です。氏の言うとおり、ローカライズコストがかかっているのがわかるタイトルならば納得のしようもあるわけですが、そうじゃないケースが多々見られます。他の理由として、ファルコムのように「儲からないから」日本語版は配信しないというならまったく意味が分からないというわけでもないので、ある程度は理解も示せるわけですが……。

また、マルチ展開のハード間における問題については、PCゲーム市場というのは元々日本だと見向きもされなかった市場で、ここ数年Steamの台頭などでやっと少しだけ見向きされるような認知度になってきました。そういった事を踏まえても、家庭用機が主流の日本において、SteamやPCという選択をする人はそう多くもないのは見てわかる話ですし、そもそも個人で性能が違うPCゲーム市場なら「どちらのハードが良いか」論に発展しないというのも当然にはなりましょうか。

ですが、日本の大手もSteamで配信するような機会がジワジワと増えてきています。最近だとコーエーテクモが「DoA5Last Round」や「真・三國無双7 Empires」といった日本でも知られているタイトルを対応させていますし、おま値おま国の常連であるスクエニもFF13を配信するなどそれなりの動きを見せました。どれくらい本気なのかはわかりませんが、それとなく選択肢の一つとして考えている事が伺い知れます。

日本市場は、据え置き機が苦戦しスマートデバイス市場が膨れている状況にありますが、PCゲーム市場という日本だと珍しい市場が今後どのようになっていくのかは、ユルッと注視しておくといいかもしれません。色々な市場があれば、それだけ話題になるゲームも増えるわけですし、どの市場も着実に賑わっていって欲しい限りですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:何やらMAGES.の盛政樹氏がSteamについてあれこれ自身の意見を述べてるよーってなお話です。

しゃきーんさん:なんつーか、メーカー側! って感じがあまりないな。

しょぼーんさん:もとよりそんな感じだからねぇ。でもさ、メーカーの人でさえそう思っているわけで、やっぱりある程度「何故そうなのか」を明確にしておいた方が、どこから生まれたかもわからんような負の意見が出て来ずに済むと思うのですよ。……まぁ、「何故そうなのか」に対して納得するか否かは別問題なんだけどネー。

しゃきーんさん:それでも、何も言わないままってのは余り良い傾向じゃないとも思うがなぁ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第739回:MAGES.の盛政樹氏「リージョン規制で高い日本語版しか買えないなどといった不公平感を生むような売り方はしたくない」「Steamはちょっと特殊な立ち位置」に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

しょぼーんさん

しゃきーんさん

記事にコメントを書く