連載:気まぐれゲーム雑記 第629回:吉田修平氏曰く「日本においてユーザーを取り戻すためのアイデアは日本のコンテンツしかない」
気まぐれゲーム雑記
第629回:吉田修平氏曰く「日本においてユーザーを取り戻すためのアイデアは日本のコンテンツしかない」
ノンビリと盛りあがれば良い?
緩やかに浸透するのはいつも通りでもあるけど?
AZです。「ネットには書いてないゲーム実況者になるための本」なるモノが発売されたそうですが、「ネットには書いていない○○になるための本」と何が違うのかに興味津々です。(○○はご自由に埋めて下さい。例:金持ち・ゲーム開発者etc)
それはさておき、SCEワールドワイドスタジオのプレジデントである吉田修平氏へのインタビューで、日本市場について語っているところがあるのでご紹介です。
――海外はすごく好調だけど、日本は雰囲気としてはそこまで行ってない、というイメージがあります。年末に向けて、タイトルを揃えるのは当然だと思いますが、日本においてユーザーを取り戻すために、どういったアイデアで攻めていこうと考えているのでしょうか。
吉田修平氏: それは日本のコンテンツしかないですね。海外のコンテンツはすごいものがすでに出ていて、PS4の発売前の段階で、早くPS4を出してくれとパブリッシャーに言われたくらいです。つくり手側がもう準備できていたのです。やはりPCの市場もあるので、PCをベースにマルチプラットフォームの環境を整えていたデベロッパーは、いつでも出せる、という状態でした。
日本の場合、携帯機やモバイルもあって分散しているので、PSPからPS Vitaへの移行もゆっくりです。でも両方に出して、ユーザーが徐々にシフトしていったら軸足を変えていく。PS3の普及そのものもゆっくりでしたし、そういう形で進むと私は見ています。今回、9月1日のPlayStation Conferenceで、多くの国内パブリッシャーが新作をPS3とPS4、またはPS VitaとPS4両方で出すと発表してくれたのは、とてもうれしいです。縦マルチと言われていますが、ユーザーによってはPS4版を買って、解像度の高さや遊びやすさを色んなところが気持ちいいのを知ってもらえれば、徐々にユーザーが増えていって、パブリッシャーも軸足を移していくと思うのです。PS3からPS4への移行がゆっくり着実に起こっていくための第一歩が示せたと思っています。
[引用元:Game*Spark]
流石に上手く捉えてますね。
PS3が初期に売れなかったのは値段の事も相まってというのはありますが、今の据え置き機の低迷具合は一概にコンテンツが少ない、または本体を買う程のコンテンツがないと見られているからに他なりません。それは需要と供給の問題であり、今のところ据え置き機その物が求められていないというオチになります。
とはいっても、以前から書いている通り、日本の大手や中小はそのうちPS3からPS4へとシフトせざるを得なくなります。ハードのスペック的な問題もありますし、大手メーカーなら海外市場を見据えてなおさら、というところもありましょうか。普及の歩みが海外よりも緩やかというだけの事ではありますが、それは同時に「日本は世界のゲーム市場において主戦場ではない」という事にもなるわけで、日本は日本のコンテンツが主力になるのは当然ですからそれもまた仕方なき話とも言えます。
話にあるとおり、徐々に浸透していき最終的にPS4へと完全移行された時、日本のゲーム市場は海外と比べてどうなっているのかが注目どころでしょうか。例えば、PS NowやPlusのサービスがどの程度充実したモノになっているのか。Xbox OneやWii U、Steamなどほかのプラットフォームがどのように変化しているのかで日本全体が「盛りあがっている」状況なのか否かが垣間見えてくるでしょう。
ノンビリとハードの普及が進むようには思える日本市場ですが、やはりどこかで勢い付いて欲しいとも願ってしまいます。大手メーカーのみならず、中小メーカーもしかと頑張って欲しい限りですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:吉田修平氏が色々語っているヨーってなお話です。
:日本市場はノンビリ浸透する……のかねぇ?
:実際PS3の時もノンビリ進行だったし、今回もそうなんじゃない? まぁキラーコンテンツが欲しいってのは誰もが願う事だけど、出て来ないことにゃどうにもならんわけだし。来年の年末にはどういう市場を形成するのかっつーのは見どころじゃないかなと。……どのプラットフォームも切磋琢磨して欲しいもんだねぇ。
:まずは、発売1年でどうなるのかが見守られるところなんだろうなぁ……。
:
:
:
: