連載:一週間(2014年6月29日~7月5日)を振り返るコラム的な何か 第100回:インディーゲームについての話が話題になった気がしないこともない一週間
一週間を振り返るコラム的な何か
第100回:インディーゲームについての話が話題になった気がしないこともない一週間
インディーゲームを浸透させる難しさが垣間見えるわけで。
同人の今後は色々と大変そうです
AZです。ニトロプラスの一件は、同人はファン活動である事やグッズ関連の問題をきちんと“企業として”対応しているのが良いところなのだろうと思っております。
さて、2014年6月29日~7月5日までの間に一番見られた記事は、「SCE吉田氏「大作ゲームにしか興味を示さない人達は、インディ・ゲームを幾つか試してみた上なのか試してすらいないのかが重要」」でした。これは、SCEの吉田氏が発言したことが話題なのか、インディーゲームの動向が話題なのかは何とも計り知れないところです。他には、「過去の名作は使い方を誤ると人が離れていくだけである」なんかも見られていたようなので、そこらへんについて振り返っておこうかと思います。
必要なのは広告塔……だけど?
元々の話題は、大作ゲームにしか興味を示さない人達は理解できないとしつつも、そういう人達はインディ・ゲームを幾つか試してみた上なのか試してすらいないのかが重要と発言した事についての言及をしたモノです。世の中、自分が欲しいモノやりたいモノだけを入手してやるという人の方が多いわけで、数あるインディーゲームの中から面白タイトルを探し出そうぜ! と意識高い人はそう多くもないのが現状でしょう。
とはいえ、その「多くもない」というのが一つのポイントでもあります。それはつまり、面白タイトルを探そうと考えつく人が少ないのか、そもそも探す事を諦めている人が多いのかという違いが生まれるのです。それを調べるための統計やら何やらを必死に集めているところではありましょうか。
現状、必要なのは広告塔的な存在です。こういったインディーゲームが楽しい! と言えて、影響力がある人こそ意味があります。Hotline MiamiやRogue Legacyなどをきちんとプレイし、それがどれだけ魅力的なものなのかをきちんとアピールできる人が必要なのです。とはいっても、どれだけ優れた人であっても、興味を持って貰えなければ意味がありません。私が、Banishedは都市開発シムとして素晴らしすぎると書き綴っても、インディーゲームに興味がない人達にとっては馬耳東風だという事なのです。
興味がない事に興味を持って貰う事ほど難しいモノはありません。言わば、学業における好きな教科のみ成績が良いというアレなわけで、生きていけるならば人間なんて食いたいモノを食って生きていたいのだとも痛感するわけです。はてさて、未知の可能性を秘めているであろうインディーゲームが日本でもどう広がっていくことになるのかはジックリと注目しておきたいモノですね。
名作は正しく使いましょう
モバイル版「Dungeon Keeper」の失敗をEAのCEOであるAndrew Wilson氏が認めたという話題で、過去の名作を使う場合の危険性を考えて見たわけですが、まぁ直感でわかるような話でもあります。
過去の名作というのは、大体の人にとってそれ相応に思い入れがあるわけです。その思い入れをモノの見事にブレイクしちゃいますと、それはもう面白いくらい炎上案件へと発展します。一度炎上してしまえば、その過去の名作たるブランドはガリガリと摩耗されていき、最後は吐き捨てられる存在になってしまうのです。
過去の名作というのは、それだけ慎重に扱わないといけませんし、ポンポン気軽に乱発すべきモノでもありません。そして、過去のプレイヤーたる人達が納得するようなモノじゃないと、受け入れられなくなってしまうでしょう。ついでに言えば、そういったところへ正しくツッコミを入れられるメディアが出てくるのもまた重要なところには感じられます。
別に過去の名作を使うな、といっているわけではありません。それらを美化するつもりもありませんが、とどのつまりは以前プレイした事がある人達に対して納得がいくようなモノを出せという事に尽きるわけです。はてさて、リメイク商法やら何やらが流行っている昨今ではありますが、どのくらいの人が納得しているのかにも注目しながら、今後のゲーム業界の動向を生暖かく観測しておきたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:今週は、インディーゲームの事がちょっとした話題になってる気がしたよーってなお話です。
:元々の記事は、色んな事が書いてあったけどな。
:とりあえず、インディーゲームだけを抜き取って考えてみたって感じっすな。今のインディーゲームって、認知されていないだけなのか、認知されているけど買わないのかという見極め時が今なのだなぁと。……賑わってほしいんだけどねぇ……。
:何はともあれ、しっかりと作っていってもらうしかないのだろうなぁ……。
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