気まぐれゲーム雑記
第222回：グリーやらガンホーやらソーシャル的な話題に思う事、と言う話題

決算話の延長っぽい感じがしないこともないけど、多分別枠な感じ？

グリーの業績は悪かったようです

日本のソーシャルと言えば、グリーとDeNAの2大巨頭なわけですが、グリーが業績予想を下方修正した事が話題になっています。
詳しくはこちら。
要点をまとめると、次の様な感じです。

• グリーが2013年6月期の連結業績予想を下方修正した
• 国内ゲーム事業が計画ほど伸びず、最終利益が前年比50％減の240億円となる見込み
• 不振タイトル20本の運営から撤退と中国オフィスの閉鎖を決定
• ガンホーは「パズル＆ドラゴンズ」のヒットで1～3月期の純利益が123億円と前年同期比54倍になった

こんなところでしょうか。
また、対照的にガンホーは株価時価総額が任天堂を上回りソニーに近づく勢いだというのも話題になっています。というわけで、今日は改めてそんなソーシャルゲーム業界が変化しつつあるという話題をしてみようかと思う次第です。

作れば良いの時代は終わった

あまりソーシャルゲームを好まず従来の据え置き機やゲーム専用携帯機でこよなく遊ぶプレイヤー達からすれば、多くのソフトメーカーがソーシャルに注力していく様はどうにも面白くないものを感じてしまいます。ある程度は時代の流れでもありますし、そもそもそういったソーシャルゲームをする人達の多くは、我らのような従来からのゲーマーさんもいますがそうじゃないゲームを始めてするようなプレイヤーが多いです。そういった意味では新規となる市場なので、出せば売れるの時代になるのも仕方がありません。

ソーシャルブームが起きた当初は、グリーやモバゲをプラットフォームとした部分からソフトが出てくるのが基本でした。そこからは、許容しがたいパクリ的タイトルや複製タイトルが山のように出て来ます。とにかく何でも良いから出せば当たる的な時代の到来です。
そういった中、グリーやモバゲに依存しない「パズドラ」は間違いなく一石を投じました。

パズドラの評価はもはや各所で出ているからココではスルーして、パズドラがヒットした事でもっとも重要なのは、グリーやモバゲなどに依存しない形、いわゆるネイティブアプリとしてヒットした事です（厳密なネイティブアプリとは違いますが、話の主題とはさほど関係ないので置いておきます）。グリーやモバゲから出せば、その分収益を取られるわけですから、依存しないで勝負できるならそれに越した事はありません。

今回のグリーの業績悪化や中国オフィスの閉鎖は、そういった部分が色濃く出たということになります。グリーやモバゲに依存しなければ作品を出せないような開発力しかないメーカーなら仕方がありませんが、流石に国内の通常的なゲームメーカーであればさほど問題はないでしょう。……たぶんですけど。
そういった意味で、作れば良い時代は終わり、今後のソーシャルゲームやスマホのアプリゲームというのは、質が問われることになっていきます。そういった意味では注力していかなければなりませんし、開発コストもかさんでくるのでそれらをどうやって乗り切るかが課題となるでしょう。

今後のソーシャル業界がどうなるのかは皆目分かりませんが、従来のゲーマーな皆様に見直されるような動きとなるのか、それとも今のような妙に変な雰囲気のまま突き進むのかは注目しておいて良いかもしれません。数年後、これらの企業がどうなっているのかが楽しみですね。