気まぐれゲーム雑記
第91回「ターン制バトルはまだまだ楽しいよ？　と言う話題」

回顧とはまた違うのですよ。

時代の変化

ターン制バトル要素を持っているRPGが、JRPGと海外で揶揄されるようになった昨今。
今では当たり前のように、スカイリムやら、トゥーワールドやら、キングダムズオブアマラー：レコニングやら、RPGの戦闘は何かしらのアクション性をそれなりに持っているというのが標準的になってきました。基本的にそれらが色濃く出るのは、海外ゲームであったり、大作RPGと呼ばれる類でしょう。日本でも、テイルズあたりがそういった作品になると思います。ターン制バトルシステムというだけで、何となく単調で退屈なイメージすら付きまとっている風潮さえ見られます。

そんなターン制バトルですが、海外でそのバトル方式についての面白いコラムがありました。詳しくはこちら。
ざっとまとめると次のような感じとなります。

• 日本製RPGの話題になると「ノスタルジック（懐かしい）」という単語が出る
• それは、昔ながらのターン制戦闘システムは、今では古くさいとゲーム業界全体で見られているため
• でも、すべてのRPGが「コールオブデューティー」のように忙しいゲームである必然性はない
• 先にいっておくと、このコラムの記者はアクションRPGも好きだけどターン制RPGの方が好き
• ペルソナ4ゴールデンは、PS2時代のゲームをリメイクした作品なのに、まったく色あせていない
• 優れたターン制RPGの多くは、主導権を巡る綱引きが醍醐味となっている
• ポケモンやペルソナ4はそれらが上手く機能している
• 結局のところ、人それぞれの好みという事かもしれないけど、ターン制戦闘システムは今後も健在し続けると考えている
• 懐かしむ事が目当てではなく、可能な限り豊かなロールプレイング体験を求めているだけ
• 海外でも、スパロボOG出して

海外では実に珍しいタイプの人でしょう。それだけ日本製のRPGのファンでありながら、ターン制バトルシステムが減っている現状を心配している様子が何となく読み取れます。
というわけで、本日はそんなターン制バトルシステムはまだまだやれるよ！　と言う話題をしてみようかと思う次第です。

ターン制バトルシステムをゲームとマッチングさせるのは難しい

日本だと、最近ターン制バトルシステムを採用して上手くいったのはブレイブリーデフォルトでしょうか。何となく、ターン制バトルが見直されても良いような気がする作品です。

現にブレイブリーデフォルトは、一部のゲーム性はともかくとしてストーリーや演出、システムは上手く機能していました。それに、3Dダンジョン系のRPGは今なおターン制でなければ上手く機能しません。どこをウリにするかが最重要となるでしょう。

もちろん、ターン制バトルシステムの弱点は、「快適さが足りない」とか「テンポが悪い・遅い」とか「考えるのが面倒」とか色々あります。そこを考慮すれば、現時点で言えるのは「すでにユーザーに飽きられているシステムだからこそ、正しくゲームとマッチングさせなければいけない」という事が言えます。つまり、「ちゃんといちゲームシステムとしてゲームに組み込まなければ、アクションゲームより作るのが難しい」と言えるわけです。

次の問題……？

ターン制バトルシステムは、プログラムだけならアクションRPGより簡単に作れるでしょうけど、それをどうやってゲームに組み込み、演出し、ユーザーを納得させるかが問題となります。これは、ターン制バトルシステムに限らず、アクションでもそうです。ハック&スラッシュ系のアクションRPGは、素材集めに単調な作業となりやすい事がネックとなりますし、そうならない工夫が必要になります。ターン制バトルシステムにおいても、そういった「何を魅せるのか」というウリが必要になるわけです。

その魅せ方やウリがユーザーの需要とマッチングさえすれば、ターン制バトルシステムは十分に面白いと言えます。そうなると、次に問題となるのは「ターン制バトルシステムはアクションバトルよりも面白いと示す事ができるかどうか」という点になります。ここが最大のハードルでしょう。ターン制バトルシステムは、ゲームと上手くマッチングさえすればまだまだ面白いのは確かですが、「アクションバトルと比べた際の優劣はまた別物」と言えます。……まぁ、ようは好みに依存する部分も多いと言う事です。

RPGはターン制バトルと言うのは、上手くやればまだまだ楽しめるシステムだと思います。今後、どういったゲームが出てくるかはわかりませんが、ユーザーの需要にあったターン制バトルがより多く出てくれる事を願いたいですね。