その他・THQジャパンが事務所を閉鎖でゲーム発売予定は一旦白紙だそうです

セインツロウ ザ・サード、ダークサイダーズ(日本ではコナミさんから発売)、レッドファクションシリーズ(日本ではスパイクさんから発売)、ウォーハンマー40,000:スペースマリーン(日本ではサイバーフロントさんから発売)などなど、日本でも結構知られているタイトルを発売していた「THQ」さんでしたが、日本での自社パブリッシング業務を終了し、事務所を閉鎖するという情報が公開されました。以下、抜粋。

米THQの日本法人THQジャパン株式会社は、2月29日をもって自社パブリッシング業務を終了し、事務所を閉鎖する。公式サイトや既存タイトル のユーザーサポートについては未定。今後は、国内メーカーに対してサブライセンスを出す形でのパブリッシングを模索していくことになるものと見られる。

THQジャパン事務所閉鎖の理由は、米THQの深刻な業績不振によるもの。「セインツロウ」シリーズ、「WWE」、「UFC」シリーズ以外のヒット作に恵まれず、ヒットが出ても慢性的な高コスト体質に阻まれ、財務状況を好転させることができなかった。特にWii版のヒットを受けて、 2011年のE3で大々的に展開していたタブレット型のゲームプラットフォーム「uDraw HD Game Tablet」(日本未発売)の失敗が打撃となったものとみられる。この結果、もともと同社の株価はここ数年低迷を続けていたものの、2012年初頭には 株価がついに1ドルを割り込み、NASDAQからは上場廃止の警告を受け、投資家からは具体的な再建策の提示を求められていた。

THQの再建策についてはまだ全貌が明らかになっているわけではないが、アジアパシフィックに関しては、ヘッドクォーターのあるオーストラリア法人と上海にある中国法人は規模の縮小が予想される。開発会社については今のところ閉鎖や契約解除の予定はない見込み

日本法人に関しては事務所は閉鎖するものの、法人登記はそのまま残すため、完全撤退ではない。ただ、以前、3年前に1度自社パブリッシン グを休止した際には、日本のメーカーとライセンス交渉を行なうスタッフは残していた。今回は全員が2月末をもって一斉に退社するため、前回よりもより撤退 に近い形にはなる

~中略~

今後については、公式サイトやユーザーサポート業務は何らかの形で継続していくことが予想されるが、北米で今夏以降の発売を予定していた「Dark Siders II」以降のTHQタイトルの日本展開については一端白紙となる。もっとも、「Dark Siders II」をはじめとしたTHQの各有力タイトルについては、日本のゲームパブリッシャーがライセンスを獲得して発売していくことも予想される

[情報元・Game Watchさん]

ということで、残念ながら日本から「ほぼ」撤退と言う流れのようです。これは本当に残念ですね……。元々THQさんは本社が危ないという話が以前から出ていましたが、日本事務所閉鎖という日本のユーザーにもわかる形で表面化したようです。

今後のタイトルは、以前のレッドファクションやダークサイダーズ、ウォーハンマー40,000のように違うメーカーさんがライセンスを獲得して販売すると思われます。ですが、本社の再建を考えないと不味いくらいには経営が圧迫されているようですので、今後どうなっていくかが非常に不安視されます……。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:THQジャパンさんが閉鎖のようです。

しゃきーんさん、焦る:なんというか、馴染みのある企業さんが撤退というのは寂しいな……。

しょぼーんさん:元々THQさんは経営圧迫で非常に不味いって、本社のあるアメリカでは言われ続けていたので、それが形になって表れた感じだね。

しゃきーんさん:セインツロウも海外ゲームにしては売れたと思うのだが……。

しょぼーんさん:それよりも負債が上回っちゃだめでしょ。まぁ、いつの世も、しっかりとした経営が大切だ、ってことです。

しゃきーんさん、焦る:今後のタイトルがどうなるかはわからんが、しっかりと見守るとしようか……。

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