カプコン、2014年3月期決算短信を発表
モバイルコンテンツ事業の不振はすでに伝えられているカプコンですが、2014年3月期決算短信を発表しました。
2014年3月期 連結決算
- 売上高:1022億円(前期比8.6%増)
- 営業利益:102.99億円(前期比1.5%増)
- 経常利益:109.46億円(前期比0.0%)
- 純利益:34.44億円(前期比15.9%増)
2015年3月期 業績予想
- 売上高:800億円
- 営業利益:105億円
- 経常利益:102億円
- 純利益:66億円
2014年3月までの推移
- デジタルコンテンツ事業は、営業利益44.89億円で前期比36.4%減
- 「モンスターハンター4」「デッドライジング3」「バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション」がミリオンセラー
- 「ドラゴンズドグマ : ダークアリズン」が底堅い売行き、「逆転裁判5」は概ね計画通り
- 海外をターゲットにした「ロスト プラネット 3」は低調
- 「モンスターハンターフロンティアG」は軟調に推移
- モバイルコンテンツは苦戦
次期の見通し
- 事業モデルの見直しなどをしながら不良採算部門から撤退など選択と集中をする
- DL販売やPCオンラインゲームに注力
- パチスロ機事業を強化
- モバイルコンテンツの早期立て直し
だいたいこんな感じでしょうか。
カプコンのモバイルコンテンツ大失敗劇は、すでに特別損失を計上するという事で多くの人が理解しているところとなりました。そういった事を踏まえれば、特記すべきは「ロスト プラネット 3」の失敗を認めているという点です。アクションが得意なカプコンが海外をターゲットにしながらも失敗したというこの結果は、海外向けにドラゴンズドグマを作りながらも日本で売れてしまったというオチを見ている雰囲気にもなりました。ドグマの場合日本で売れたからよかったものの、ロストプラネット3はもはや仕方なしと言う他ありません。
日本でも知られた「モンハン」「デッドライジング」「バイオハザード」といったブランドで見事ミリオンセラーを達成したわけですが、今後はどういった方面に注力するのかが注目されています。さしあたって、PCオンラインゲームやDL販売をやりながらモバイルコンテンツを立て直す事が課題のようですが、PS4やXbox Oneといった次世代ハードに自社エンジンとなるPanta Rheiをどのタイミングで突っ込んでくるかも見どころでしょう。
ゲーム事業自体は前年よりもよろしくない結果でしたが、研究棟を建てるなど強きの姿勢を見せている一面もあります。それらの結果がでてくるにはしばらくかかるとは思いますが、勝負に出ているようにも見えますしより良いゲームを排出していって欲しいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:カプコンの決算が出たぞーってなお話です。
:まぁ前よりは悪いが結果は残したって感じか。
:そんな感じ。大体の問題点は、スマホを中心としたモバイルコンテンツだって位置付けてるから、そこらへんを上手く改善しながら他ハードでどんなものを出してくるのかが見どころじゃなかろうかと。……他にはMH4Gが控えてるけど、あれもまた完全版的なモノがどれだけ求められるかというのを見るのに丁度良いタイトルとも言えるしネー。
:上手く新規IPを構築して欲しいところではあるが……。何がでてくることやら。
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