任天堂、2013年第3四半期の決算を発表。そのほか関連情報をまとめてみました
いよいよ明日どのような発表をするのか注目されている任天堂さんですが、一足先に2013年第3四半期の決算が発表されました。ざっくりと、肝心なポイントだけ抑えておきます。
- 売上高
4991億円 - 営業損失
12億円 - 経常利益
555億円 - 四半期純利益
101億円 - 国内は定番タイトルが好調に推移
- 海外市場の年末商戦期の伸びが限定的であった
- Wii Uが依然として厳しく、利益率の高いソフトウェアの売上高が伸びなかった
- 円安の影響などで、販売費及び一般管理費が売上総利益を上回った
だいたいこんな感じでしょうか。
他に出ている情報として、岩田社長の報酬半減、役員達は20%~30%減を行う事と、自社株買いを行う事を明らかにしています。
最大1000万株(自己株を除く発行済株式の7.82%)の自己株買い戻しを行うことを明らかにした。
発表資料によると、買い戻し上限は1250億円で、取得期間は30日から3月31日。この日記者会見した岩田聡社長は、自己株買いについて、昨年9月に死去した山内溥前社長の遺族が相続税対策で株を手放すことの影響を含めて判断したと述べた。
[引用元:ブルームバーグさん]
この自社株買いは、以前ちらりと書いていた通り、筆頭株主がどうなるとかそういった方面にも影響を及ぼす事になりますので、自社で円滑に運営をしていくための手段と見るのが無難なところでしょうか。
また、日経新聞では岩田社長の記者会見についての記事を公開しており、業績悪化の要因などが語られています。ざっとまとめると次の様な感じ。
業績悪化の要因
- 海外市場の落ち込みが非常に大きく、特に最も大きな市場である米国の苦戦が影響した
- 米国のゲーム機市場では、3DSが高いシェアを確保しているが、クリスマス商戦で爆発的な売れ行きにはならなかった
- Wii Uは別次元の立て直しが必要だが、大幅な値下げをする事で打開できるとは思っていない
スマートフォンの影響
- スマホが普及するとゲーム機が売れなくなるとは思っておらず、市場環境に合わせたベストな伝え方ができていない
- 日本で3DSが売れているのだから海外で同じ状況をどのように作るかと、これだけ普及したスマートデバイスをどう活用するかが30日の経営方針説明会の重要なテーマ
役員報酬の減額
- 為替が円安に振れるなかでの営業赤字を重く受け止めている
現在のコスト構造
- 任天堂は連結ベースで5000人しかいないため、人減らしが根本的な解決策にはならない
- マーケティング方法の見直しなどを進めていく必要がある
1兆円近くある手元資金を株主配分に振り向ける考えはあるかどうか
- 3期連続の営業赤字になると配当を減らさざるを得ない
- 自社株買いを実施するのは、株主への還元を果たす意味もある
だいたいこんな感じですね。上記でわかることは、とりあえずWii Uは別次元でどうにかするけど大幅な値下げは考えてなさそうという事と、リストラを否定したくらいでしょうか。
結局のところ、すべては1月30日の経営方針説明会でわかるという事に集約されており、大手メディアのメインは「スマホをどの程度活用するのか」という一点に絞られそうです。ゲームに興味がある人達からすれば、スマホも興味の対象ですがWii Uの別次元での立て直しとやらがどういうモノなのかにスポットが当たりそうなところでしょう。
いよいよ、1月30日に任天堂が経営方針説明会を行います。何が飛び出してくるのか、生暖かく見守りたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:任天堂さんの2013年第3四半期の決算が発表されたよーって話題です。
:その他の情報も色々出たのな。
:結局は、経営方針説明会待ちってのはかわらんけどね。スマホ云々に関しては、生暖かく見守るスタンスでいいんじゃなかろうかと。でも、Wii Uの別次元での立て直しって何をするのです? とは思えますな。……Wii U持ちとしましては、すこぶる頑張って欲しいの一言に尽きますな。
:明日は色んな情報が出て来そうな一日になりそうだ……。
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