ビジネス:Kingdoms of Amalur: Reckoningの38Studiosが経営危機のようです

海外ですでに発売された「Kingdoms of Amalur: Reckoning」ですが、その開発元となった38Studiosが経営危機に陥っているようです。

38Studiosは、メジャーリーガーのカートシリング氏が立ち上げたゲームスタジオで、処女作となる「Kingdoms of Amalur: Reckoning」はUKチャートで初週1位に輝き、その後も4月17日にはDLCを配信するなど好調な売れ行きにも思えました。
ですが、話はそうはいかず、アメリカにある一つの州全体にまで波紋が広がってしまっているようです。

現在38Studiosでは、セールス不振からスタジオの誘致支援をしたロードアイランド州との間で問題が発生していて、スタジオ閉鎖やMMOタイトル「Copernicus」、セールスが成功したかのように思えた「Amalur」のIPを売却しなければならない可能性も濃厚になってきており、非常に危機的状況に陥ってしまっています。
今回の話は元を返せば、2010年8月にロードアイランド州と地元の大手企業Economic Development Corporation社が38Studiosをマサチューセッツから誘致する為に行った7500万ドル規模の融資が発端になっています。当時のロードアイランド州はハイテク企業誘致を推し進めていて、あまりの巨額さに地元では反対運動が起きるなど話題も呼んでいたそうですが、結局は3年越しで450人の開発者を雇う計画や、Amalurに関することなどの発表が行われました。

しかし、今回浮上した経営の危機的状況は、ロードアイランド州とEconomic Development Corporation社からの7500万ドル融資に対して、38Studiosが支払い分を用意できなかった事が原因になっています。38Studiosは、現在更なる追加資金の融資を求めていたのですが、ロードアイランド州とEconomic Development Corporation社は、事業が失敗したという認識していて、追加融資しないことを決定しました。その事からすでにスタジオ閉鎖の動きになっていて、財産管理の手続きに入っているという段階になってしまっています。

さらに最終的な損失は1億1260万ドルという発表があり、これらを2020年までに回収しなければならなくなっているようです。……もはや、到底笑えない金額の損失ですね。日本円にすると、約80億円です。ざっと計算して、1年で10億円を回収する計算になります。

38Studiosの知的財産はすべて押さえられてしまったようなので、どこか肩代わりするような企業がでてこないことには38Studiosの再起は難しいような気がします。個人的に日本での発売を期待していたタイトルだけに、大変惜しい話です……。

カートシリング氏は果たしてどうやってこの危機を乗り切るのでしょうか? 38Studiosの行く末が不安視されています。

[情報元・doope!さん]

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:カートシリング氏やらオブリビオンのリードデザイナーやらが参加するなどで鳴り物っぽい感じがした38Studiosが、マジでピンチってお話です。

しゃきーんさん、焦る:先日紹介したTHQを上回るような雰囲気はするな。というか、海外は金遣いがド派手すぎる印象だ……。

しょぼーんさん:UKチャート1位を取ったところまでは良かったんだろうけど、その後のセールスは良くなかったのかなぁ。

しゃきーんさん:doope!さん曰く、セールスの不振って書いてあるからそうなんだろう……。EAさんから発売されたタイトルだが、どうなることやら……。

しょぼーんさん:日本での発売も期待してたんだけど、これはちょっと難しい舵取りになりそう。今後の続報も要チェックです。

しゃきーんさん、焦る:こういう話題取り扱ってまだ2個目だが、次は明るい話題がいいなぁ……。

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