ビジネス:Kingdoms of Amalur: Reckoningの38Studiosが倒産したようです

日本でも発表があった「Kingdoms of Amalur: Reckoning」の開発元38Studiosが、倒産したようです……。

4Gamerさんによると、38Studiosを率いたカートシリング氏が破産したとスポーツ紙が伝えているそうです。シリング氏は、これまでに5000万ドル以上の個人融資を38Studioに投じていて、「投手時代の貯蓄はすべてなくなった」と語っているとのこと。

今回の倒産で予定されていた新作MMOの開発などはすべて中止されるのは間違いないでしょう。
キングダムズオブアマラー:レコニングのドリームチームも、本当にドリームな形で終わりを迎えてしまうようです……。

38Studiosが開発したKingdoms of Amalur: Reckoningは、国内だとキングダムズ オブ アマラー:レコニングとして9月27日発売であることはすでに知られていますが、開発元がなくなることの影響というものは、仮にバグがあったとしてもどこかの会社が権利を買い取って修正パッチを作るような展開にならない限りは、修正パッチは期待できないモノとしておいた方が良いと思います。(修正パッチについての言及は、こちらの記事にまとめてあります)

今回の一件は、莫大な資金を使ってのHD機タイトルの開発、という海外らしいハリウッド的な開発が、どれほど危ういものなのかを露呈する形にもなったと言えます。また、アメリカならではの話ですが、州の誘致に絡む融資金やその運営方法にも問題があったのでしょう。日本では、海外に比べると3DSを中心に携帯機が著しく勢いを増していますが、HD機タイトルを作る難しさやコストの問題もピックアップされて然るべきかもしれません。
そう考えると、もちろん開発が大変なのもわかっていますが、他のジャンルよりは開発が比較的簡単とも言われている古典的ジャンルの3Dダンジョンへの回帰を推し進める空気があるような気がするのも、どことなく頷ける気がします。(当然の事ですが、3Dダンジョンは新規ユーザー獲得が難しいと思うので、これがベストだという事ではありません)

本件については、今までビジネス系記事としてずっと取り上げてきましたが、今後は恐らくAmalurシリーズの権利をどこが買い取るのか、という話が出てくるでしょう。中心人物であったカートシリング氏が破産した以上は、もはやAmalurシリーズがシリング氏の手に戻る事はないとも受け取れますが、今後はどういった流れになっていくのでしょうか。もう少しだけ、38Studiosやその周囲の動向に注目していく必要がありそうです。

[情報元・4Gamer.netさん]

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:38Studiosが倒産したそうです……。

しゃきーんさん、焦る:ビジネス系記事で、初めての倒産記事となってしまったな。

しょぼーんさん:無邪気に、アマラーが日本に来たらひゃっほぉー! とか言ってたあの頃が懐かしいのです……。ようするに、巨額をかけ過ぎるハリウッド的な開発費が問題なんだろうね。日本でもHD機のタイトルがぽんぽん出てこないってのはここらへんが原因の一つとしてありそう。

しゃきーんさん、焦る:通常企業だと削るなら人件費ってところからだろうが、ゲーム開発はそうはいかないからな……。なんというか、技術の向上は素晴らしいのだが、それと共に開発費も向上というのは何とも皮肉なものだ……。

記事にコメントを書く