連載:気まぐれゲーム雑記 第1083回:Windows版初代「ダークソウル」のSteamストア販売再開は、署名活動が影響していたようです
今後のメーカーが取る対応や如何に
どのメーカーも“プレイヤー”にとって喜ばしい対応をして欲しい
AZです。自分で得られる情報の取捨は非常に重要ですが、それを「周りに伝えるか否か」の取捨も大事な時代だと思うのです。
それはさておき、Windows版初代「ダークソウル」がオンラインサービスをSteamに移行して再開されることになり、さらにはSteamで再販という流れになったのが先日伝えられましたが、どうやらその背景には日本のプレイヤーによる署名活動が影響していたようです。
いや、本当に素晴らしいですね。
元々、PC版初代「ダークソウル」は、北米や欧州のゲームファンたちがPC版の発売を呼びかけるキャンペーンで実現し、その流れを受けて日本でも発売に至りましたが、オンラインサービスについてはマイクロソフトが提供していた「Games for Windows Live」が組み込まれていました。しかし、現時点で「Games for Windows Live」はサービスを終了してしまっており、海外ではSteamWorksへ移行しサービス続投となったモノの、国内におけるPC版ダークソウルはオンラインプレイもまともにできなければ、そもそも今新しくPC版を入手できたとしても「Games for Windows Live」でのアクティベートもできないという散々な状況であり、さらにはSteam版がリージョン規制中(いわゆる“おま国”)でどうにもならない状態に陥っていました。
そういった中、「Change」で署名活動に動いた日本人プレイヤーの方々は結構苦労もあったようですが、フロムソフトウェアが「Games for Windows LIVEサービスの終了から新たなサービスでの継続までにお時間が掛かり誠にご迷惑をおかけいたしました。」という一文を載せている以上、多少なりとも署名活動が影響した事が見てとれます。それに「Change」での署名活動や公開文、国内外からのコメントは、いちゲーム好きとして実に心打たれるモノがありました。
何より素晴らしいのは、家庭用機のプレイヤー数に比べればけっして多いとは言えないプレイヤー達の署名活動に対し、メーカーがきちんとコミュニケーションを取ったという事です。そして、その結果として「フロムソフトウェアはリージョン規制を解除する」という段階に入ったわけで、Steamで遊んでいる人ならわかる話だとは思いますが、「プレイヤー側からのアプローチで“おま国”が解除された」という事なのです。これは、決して大きいとは言えない日本のPCゲーム市場において、プレイヤーにとっても、メーカーにとっても、大きな一歩だったように見えます。
もちろん、署名活動すればリージョン規制が解除されるという確証はどこにもありません。それに、リージョン規制に対して不満を述べる事はいくらでもできますが、実際どうにかするのは企業の都合である以上、結局は企業次第でもあります。ですが、中小メーカーはジワジワとSteam進出を果たしており、今まで長い間日陰の立場だった日本のPCゲーム市場は、少しずつながらに変化しているのも間違いないことだと思っております。どのゲームメーカーも、“ゲームをする人達”や“ゲームをしたい人達”にとって喜ばしい対応をして欲しい限りですね。
:どうやらWindows版初代「ダークソウル」のSteamストア販売再開は署名活動が影響してたっぽいぞーってなお話です。
:なるほど。Steamで遊ぶ人ならわかるだろうが、コレってかなり重要な一件だよな。
:そもそも、何で今になってPC版初代「ダークソウル」の話が出たのだろうなぁとは思ってたんだけど、署名活動が実を結んだ出来事だったのだと思えば、納得できる話だね。フロムソフトウェアの対応は素晴らしかったし、何より活動を始めてくれた方には感謝したい限り。もはやPC版が云々とか不毛な議論もないだろうし、今後もこういう活動があったら微々たるモノだけど応援していきたいっすな。……ほんと、プレイヤーに理解があるメーカーで良かった……。
:おま国するメーカーがある中でもちゃんと対応してくれるってのは、本当に嬉しいもんな……。