連載:気まぐれゲーム雑記 第1066回:中国の大学でe-Sports専門学部が設立されるそうです
日本だと色々壁が高そう
学業としてのe-Sports
AZです。他の人にオススメできないけど、私はソレが大好きです、という作品が世の中いっぱいあって、そういうモノの魅力というのをどう説明すべきか、日々悩んでおります。
それはさておき、中国の大学でe-Sports専門学部が設立されるそうです。
日本では考えられない程のスピードで発展を続けているアジア圏のe-Sports。中国教育部が9月6日に発表した、2017年度普通大学で新設される予定の専攻科目13学部の募集内容に、電子競技「e-Sports」が含まれていることが分かった。
分類上は「体育」とされ、中国においてe-Sportsは今回公的にスポーツと位置づけられたといってよく、国家戦略としてスポーツ振興、育成に力を入れている中国においてe-Sportsという1ジャンルがその名を連ねたことは、今後の業界全体に少なからず影響を及ぼすと思われる。
[引用元:Automaton]
いやぁ、動きが素早いですね。
中国は、e-Sportsとしてよく取り上げられるリーグオブレジェンドのRiot Gamesを買収したTencentがあったりするわけですが、大学からe-Sportsを学ぶのが早いか遅いかはさておいて、育成に力を入れるというのはe-Sportsを見ていく上で正しい判断でしょう。日本におかれましても、e-Sportsの専門学校が誕生するなどの動きが見られておりますし、今後育成競争が始まるのかと思うと、数年後にはどの国が話題となるのか、今から楽しみにしたいモノがあります。
また、賞金の問題などもあってか日本では流行っているかどうか何とも言いがたいe-Sportsですが、EVO Japanの開催も決まっており、格闘ゲームのジャンルにおいては日本でも盛り上がる事ができる環境作りが進んでいる様にも見えます。他には、スクエニがe-Sports観戦できるようなカフェを企画したり、プロサッカーチームの東京ヴェルディがサッカーゲームの“FIFA”の選手を公募するなど、日本は日本でマイペースながらに動きがあるのも間違いありません。
あくまでも個人的な考えですが、今後日本においてはe-Sportsをリアルなスポーツとして認めるのか否か、という議論が活発に出てくるような気はしています。娯楽としてのTVゲームが何故e-Sportsなのかというところから説明していく必要がある、とも言えるでしょう。また、e-Sportsとリアルなスポーツの違いは、競技対象がいち企業の商品であるか否かです。そこらへんが賞金の問題へと繋がっていきますが、様々な事を広く知ってもらわないといけないとも思ったりはします。
2016年には4億6300万ドル規模にもなると伝えられているe-Sports市場ですが、今後どのように盛り上がっていくのかが一番の見どころにはなりましょうか。他の国に比べると動きが鈍そうではありますが、着実に普及の歩みを進めて欲しい限りですね。
:中国の大学でe-Sports専門学部が設立されるらしいよーってなお話です。
:まぁ、育成に力を入れるのは間違ってないんじゃね?
:そだねぇ。リアルなスポーツだって育成は大切なのだから、e-Sportsもまた同じという事かな、と。でもまぁ、海外と日本じゃ見られ方が違うとは思うので、日本は日本で上手く発展していって欲しいとは思えますな。……とりあえず、e-Sportsを見る環境作りってのが求められるのかなぁ……。
:普通のスポーツ観戦みたいに、気軽に見ようって感じでもない気はするからなぁ……。