連載:気まぐれゲーム雑記 第1041回:G2Aが新しく発表したサポート体制や価格競争について思う事
「信用」を取るか、「価格」を取るか
個人が判断すべき案件でもある
AZです。31歳差でも結婚できるというのは、色んな意味でスゴイ事なのですけれども、何はなくともおめでとうございます、と申し上げる所存です。
それはさておき、キー問題で相変わらずなG2Aが新しくサポート体制を発表したそうです。
G2Aが発表したサポート体制は3つ。ひとつ目はG2Aマーケットプレイスで販売される製品に開発者が最大で10%のロイヤリティを適用できるというもので、開発者がサードパーティの取引で収益を得る方法を提供していくとのこと。G2Aは、ゲームキーの購入時(仕入れ時)に既に開発者に利益が支払われているとした上で、今回提供する方法は事実上の追加ロイヤリティであると伝えています。
ふたつ目は、開発者に対してゲームキーの販売データベースへのアクセス権を与えるというもの。これはG2Aマーケットプレイスで販売されている、盗難されたクレジットカード利用などの不正な方法で入手されたゲームキーに対処するためで、開発者が不正なキーの追跡、識別を可能になります。また、G2Aはマーケットプレイスでの安全を確保するため、不正行為に対して世界的に法執行機関と協力して対処していくことを明言しています。
3つ目は、製品の購入時に購入者が希望すれば、開発者に直接お金を支払うオプションを追加するというもの。これは今現在も実施しているチャリティオプションと同等のものになると考えられており、購入費用とは別に追加で支払うことが可能になります。
~中略~
海外メディアGame Informerによると、これらのサポートを受けるにはG2Aと提携する必要があるとのこと。開発者にとって難しい判断が要求されることとなりそうです。
[引用元:Game*Speark]
それ相応の譲歩をする姿勢ですかね。
この問題がややこしいのは、そもそもにG2Aは開発元からあまり信用されていないという前提があります。そりゃまぁ、開発元からすれば中古市場的な開発元に還元されない形で売買が行われているという現状は、好ましいモノではない事に間違いはありません。
今回発表されたのは、そういったところを明確にわかりやすくした形となったわけですが、それでデベロッパーの信用を得られるかどうかは別問題となります。とはいっても、マーケットプレイスにある「問題のないキー」だけに焦点をあてれば個人間のやりとりをしているだけとも言えるわけで、日本の中古ゲーム市場を見てもわかるとは思いますが、そこにデベロッパーが介入できるかどうかというのは、何とも難しいところがあるのも分からないではありません。
結局のところ、G2Aをどう思おうが使うも使わないも個人の自由であるという事に変わりはありません。不正なキーが混ざっているリスクを考えても安いからという理由で使う人もいれば、イマイチ信用できないから他のところを使うというのもまた一つの選択でしょう。ただ今回の一件は、G2AはG2Aなりに改善していく気がある、というのが何となく垣間見えたというのが良かったところにはなりましょうか。
価格というのは、ゲームの価値にも直結していくだけに、デベロッパーが決めたモノと消費者が求めるモノに隔たりがあるケースが多々あります。開発元や販売会社はそういったところを上手く読み取れるかどうかも求められていきますが、願わくば不正なキーが出回るような状況はしっかりと改善して欲しい限りですね。
:G2Aが新しくサポート体制を発表したよーってなお話です。
:開発元にもちゃんと還元するって感じか?
:そういう感じだねぇ。中古市場やオークションって、要するに自由競争の場なんだけど、そういったところに開発側がどこまでタッチできるかっつーのは何とも難しい話だとは思うよ。……まぁわたくしめとしては、根本的にG2Aの市場に信用を置いていないので、使うならHumbleとか他のところになるだけだけどネー。
:ま、G2Aが最終的にどうなっていくのかは、暖かく見守っておきたいもんだな……。