荒れない様に細心の注意はしたのかどうか

ハズレを引くと切ない

AZです。新しくできたお店で、外観も凄く綺麗で小洒落ている感じなのに、出てきた料理が残念だったときの憤りをどう処理すれば良いのか、ちょっと困っています。

さて、2016年5月29日～6月4日までの間に一番閲覧数が多かった記事は、「「クラシックダンジョン 戦国」に見るリスク」「何を思ったのか、商業ゲームメディアが第三者の良心を利用した企画記事を書き、燃え上がった件」のワンツーフィニッシュでした。どちらも炎上案件ということで何とも度しがたいところはありますが、とりあえずそれぞれを振り返っておきましょう。

商品の炎上

クラシックダンジョン最新作「クラシックダンジョン戦国」が、その不具合の多さやバランスの悪さ等々で華麗なる炎上をしました。パブリッシャーである日本一ソフトウェアが謝罪文を出す始末へと発展しており、何とも切ないというほかない状況になっています。なお、今のところ修正から要望まで含め82項目が挙げられておりますが、誠実に対応しようとしている様は窺えるので、気になる人は一度見てみると良いでしょう。

本作においては、制作を手がけたのは日本一ソフトウェアではなくメビウスという事で、もはや過ぎた事をいうのもアレですが、身もふたもないことを言ってしまえば、こういう状況になる前に日本一ソフトウェアはどうにかすべきだった案件とも言えます。メビウス側の責任も問われて然るべきですが、日本一ソフトウェア名義で出す以上はしっかりとチェックしておいて損はないでしょうし、こういった事でブランドが崩れていくというのは何とも世知辛いモノがあります。

結局のところ、こういった出来映えでは延期してでもきちんと仕上げた方が良かった事に間違いないでしょう。多くのプレイヤーは、結局「初出のモノ」で判断するわけであり、“修正パッチを当てたから再評価”をする人はそう多くもありません。本件は、非常に残念の一言に尽きます。願わくば、早期解決を求めたいところではありますが、不具合が増えてもアレですし、しっかりと作っていって欲しい限りですね。

メディアの炎上

一方、同じ炎上案件でも商業メディアである“インサイド”が炎上しました。第1段目の特集記事を書いたフリーライターが、第2弾で行方不明になり、第3弾でゲーム内にいるというオチにもっていきたかったようですが、第2弾の行方不明な時点で炎上した結果となっています。

コレの何が酷いって、内容が第三者の善意に依存した記事の書き方であり、これをもってして注目を浴びようという路線は、いささか無理があるでしょう。こういうことをしたいなら、きちんと企画モノであることを伝えておく必要があります。そもそも「ゲームとリアルは混同させちゃいけない」なんていうのは当然なわけでして、ゲームを盛り上げないといけないゲームメディアがそれを分からない様では、何ともお粗末な対応としか言いようがありません。編集側の人たちは、どうしてこれを許容したのかがイマイチわかりませんし、フリューも「企画の詳細は知らなかった」という事ですが、そういうことになるとただただチェック不足すぎやしないか？　というオチしか持ってこれなくなります。……まぁゲーム内のいちキャラクターを使った企画を、フリューが知らないという時点でもはや色々とアレという他ありませんけど。

メインのゲームたる「カリギュラ」に対してはゲームで評価すべきところにもなりますが、ゲームメディアによるとゲームメーカーの管理不足で起きる本件のような事は、決して良いモノに映らないでしょう。ゲームメディアとのつきあい方をメーカーはどう考えるのか、今一度きちんとやって欲しい限りですね。