連載:気まぐれゲーム雑記 第974回:e-Sportsが日本で根付くには時間がかかりそうです
地道な努力
何から手をつけるべきなのか
AZです。積みゲーを崩さないことには、なかなか先が見えません。
それはさておき、先月末頃に行われた「闘会議2016」の賞金付きゲーム大会について、メディアの反応が薄かったという話題がでております。
ゲーム業界注目のイベント「闘会議2016」が1月30、31日の2日間、開催された。来場者数は、前年比+約1万2000人の4万7588人、ネット来場者は同+約113万人の687万8290人だった。
~中略~
今回の目玉だったゲーム大会の祭典「闘会議GP(グランプリ)」では、複数のゲームタイトルによる賞金付きゲーム大会が行われ、賞金総額1億円超となったが、その規模からすると当日、翌日のおけるメディアの反応は大きいとは言えなかった。ここ数年、日本でも海外で人気「eスポーツ」と呼ばれる、ゲームを競技とするものがブームとなると言われてきたが、結果としては根付くところまでたどり着いていない。なぜ、賞金付きゲーム大会もeスポーツも、日本で苦戦しているのだろうか。
複数のゲーム業界関係者に話を聞くと、その理由が少しずつ見えてくる。まずは「プロかアマか」という点だ。
~中略~
次に出てくる大きな理由が、「ゲームでお金をもらうこと」だ。今回の賞金付きゲーム大会は、学生や未成年でも参加できた。海外では当たり前かもしれないが、日本で学生・未成年がゲームによって大金を得るかもしれないことを、各メディアをふんだんに使い広く知らせるべきか否か。ゲーム業界側に迷いが生じているのは確かだ。
~中略~
今回の賞金付きゲーム大会には、国内最大級のゲームタイトルも名を連ね、額もこれまで日本では見たことのないものだった。現状整えられる条件は可能な限り整えた。だが、出た結果への反応はさまざまだ。この大イベントをきっかけに賞金付きゲーム大会、eスポーツの勢いが加速するはずだったが、少なくともその予想どおりには、すんなりいかないという見方をしてよさそうだ。
[引用元:ニッカンアミューズメント]
わからんでもないですかね。
そもそも、「闘会議GP(グランプリ)」で賞金付きゲーム大会が開かれることは知っていたとしたところで、賞金総額1億円を超えるような大きなモノだったというのを知っている人たちがどの程度いたか、というのがポイントでしょうか。そのような話題は「ゲーム大会イベント」にまで目を配るような人じゃないと、なかなか目にする機会は少なかったような気がしないこともありません。
その一方で、プロかアマかというのは金銭的なハードルに過ぎないという見方もできてしまうわけですが、確かに「ゲームでお金をもらうこと」に抵抗がある“社会”であることは何となく察しがつきます。比較的敵視されやすい娯楽の一つですし、やはり「TVゲームはどこまでいっても遊び」という概念が強すぎるのは否めないでしょう。
そのような概念をe-Sportsというショービジネスで変えていかねばならないのはいうまでもないのですが、そういった考えが浸透するのは時間がかかるのも間違いありません。かといって、時間をかけすぎることで賞金付きゲーム大会が減っていっても話になりませんので、率先して話題作りをしていく必要はあるかと思ったりもします。
日本では一部のジャンルしか話題になりづらいe-Sportsをどのように広めていくのかはわかりませんが、メーカーにとっても自社タイトルがe-Sportsの種目として使われることは大きなメリットとなります。今後、どういった広がりを見せるのか、楽しみに見守りたいモノですね。
:日本だと、賞金付き大会とかe-Sportsが苦戦してるよーってな記事があったので、まぁ時間をかけるしかないんじゃなかろうか? ってな話題です。
:ふむ。ジャンルも一部しか広まってなさそうだし、ゲームをどうとらえているかで国ごとの反応も違うんだろうな。
:そだねぇ。e-Sportsのようなショービジネスとして成立するなら、日本でも大いに頑張れ? とは思うけど、日本だとなかなかそうもいかない現実があるのでしょうな。根本的に、プロとしてやっていけるという土壌を作っていく必要があると思うし。……さて、どうなっていきますのやら……。
:少しでもゲーム市場が盛り上がるなら、メーカーやイベント企画側はうまいことやってほしいと思うがねぇ……。