連載:気まぐれゲーム雑記 第905回:CoD:BO3のキャンペーンミッションは最初から全解放されるそうです
決して悪くはないのですけれども?
アンロック制をどう見るか次第
AZです。年末の大掃除が去年後手後手になったのを教訓に、今から準備するという周到さを見せつけようと早くも一週間が経ちました。
それはさておき、CoD:BO3のキャンペーンミッションは最初から全解放されるという話題が出ています。
『Call of Duty: Black Ops III』のキャンペーン・ミッションは、最初から全てアンロックされていることをTreyarchが明らかにした。
Jason Blundell
コンテンツを望む形で消費できる、柔軟性を与えるものだ。各ステージをアンロックしていくというシステムは、はるか昔からある古臭いメンタリティだ。これをやったら次に進む、という考え方だ。
現在の消費者とプレーヤーは、一般的にそれによりもはるかに成熟しているんだ。消費者の興味を奪い合う存在で溢れかえる現在、消費者が望む形で消費してもらうことが大切だ。ステージ2まで進んだ次の日に、職場で「ステージ4をチェックしてみろよ!」と言われたら、チェックしてもらって全然かまわないんだ。彼らの選択だからね。
全ミッションが最初からアンロックされているということは、ゲーム購入直後に最終ミッションをプレーできてしまうということでもあるが、Blundell氏はそれで何の問題もないと語っている。
Jason Blundell
最後を目にしたら、もっと知りたいと思うはずだ。Netflixが『ハウス・オブ・カード』全話を一度に配信したら、誰もがいきなり最終回を見るだろうか?当然それは可能だが、最後に辿り着くまでの過程が大事なんだ。いきなり最終ステージをプレーすることは可能だ。それは問題ないし、クールだよ。プレーヤー次第だ。
物語の構成は、終わりが全てというものではないんだ。映画にしろ他の媒体にしろ、最後のページやラスト・シーンをいきなり見ることが可能であっても、真の意味で楽しむためには、全てを体験することが必須なんだよ。
即座にYouTubeに投稿されてしまうのは間違いないが、それは仕様に関係なく起こることだとBlundell氏。
Jason Blundell
こうした仕様に関係なく、同じことが起きるはずだ。現在の世界は、この種のコンテンツが同じ瞬間に消費される世界だという点を考慮する必要がある。朝、目が覚めて自分のゲームを手に入れる頃には、既に誰かがスピード・ランを終えてオンラインに投稿しているだろう。『ブレイキング・バッド』が放送されていた時と同じで、ツイッターやインターネットをシャットアウトしなければならないんだ。[引用元:Choke Point]
色々と、考えるべき部分がありそうですね。
まずは、キャンペーンミッションを解放するというのは、これはこれで一つの試みとしては十分アリでしょう。以前も、対戦がメインのFPSやTPSでキャンペーンをどれだけクリアする人がいるのか、というのは議論になった事もありますし、タイタンフォールやレインボーシックス シージのようなキャンペーンそのものをそぎ落としたタイトルもあります。キャンペーンに対して、より多くの選択肢を用意するのは今の時代に合っている事に違いはありません。
一方で、アンロックにスポットを当てた場合、マルチプレイの方に注目は集まるでしょう。次の武器が解放されるまで、延々と同じ武器を使い続けるというのは実にアレな話ですし、そういった意味では間違いなくアンロックというヤツは「古いシステム」と言えます。そちらの方はどうなるのか、注目しておきたいモノです。
今回のキャンペーンミッションを最初からすべて解放するというのは、人気シリーズとはいえど、時代にあわせて形を変えていくという結果です。今や、開発期間が長くなる中で、うまく時代にあわせていく事は非常に難しい事と言えますが、それでもやっていかねばならない事とも言えます。ニーズに応える、というやつですね。
時代によりどんどん変化していくゲームの質ですが、今後も一応は「プレイヤーのために」色々な事が試されていき、そして採用されていく事になるでしょう。プレイヤーにとって何が良いのか、一概には言えませんが、多くのプレイヤーが納得するようなモノが作られていく事を期待したいモノですね。
:CoD:BO3のキャンペーンミッションは最初から全解放されてるらしいよーってなお話です。
:ふむ。まぁそれも一つのあり方だな。
:試みとしてはいいんじゃない? どちらかと言えば、マルチプレイ用のアンロックをどうにか考えた方が良い気もするけど。……ま、時代にあわせて進化していく、ということで……。
:その進化とやらが、順当なのか遅いのかはわからんがな。