「ドラゴンズドグマオンライン」クローズドベータテスト1：ファーストインプレッション

AZです。四の五の言うよりみんなゲームやろうぜ？　と言い続けたい心境です。

さて、「ドラゴンズドグマオンライン」のクローズドベータテスト1（以後、CBT1）が開始されたわけですが、土日をかけてのんびりとやってみたので、ファーストインプレッションをしておこうと思います。なお、いわずもがなCBT1での話なので、今後大幅な変更がある可能性も考慮しておいてください。ちなみに、PC版でプレイをしました。

ちょっと渋い系のおっさんキャラを作りました

「オンライン」をどうとらえるか

ドラゴンズドグマといえば、その洋ゲーライクな雰囲気とオープンワールドな世界観から、なぜか日本で支持された一作となっておりますが、多くのプレイヤーが求めたモノは「オンラインでの協力プレイ」でした。ドラゴンズドグマオンラインではそれが可能になっておりますが、その「オンライン」をどう見るのかで評価も変化する一作とも言えます。

では、どのようなオンラインかと言えば、MOライクなモノです。サーバーごとに100人ずつ収容する事ができ、そのロビーたるメインの拠点でPT等を組んで、町の外へ出撃します。もちろん、ソロでも問題ありません。MOライクなオンラインではありますが、前作同様MMO真っ青なオープンワールドの世界が待っています。

相変わらず、夜はランタンがないと暗いです

で、何が気になるところかと言えば、あくまでも「ドラゴンズドグマ」に協力プレイ要素を盛り込んだ作品だというところです。ようは、「オンラインに特化したモノ」という事ではないのですよね。

タイトルに「オンライン」が入っていればオンライン要素もすぐ使えるだろうと思う人もいるかもやしれませんが、実際パーティプレイをするのにチュートリアルやら物語の導入やらメインクエストやら何やらを多数こなす必要があり、忠実にこなしていれば約2～3時間はかかりそうなコースではないでしょうか。ちなみに、私はのんびりやったり急いでやったりと、約3時間程度かかりました。これが「MMOやMOを期待していた」人にとっては、ちょっと拍子抜けする予感がしないこともありません。基本は「ドラゴンズドグマ」がベースにあり、その延長上に付いた「協力プレイ要素」なのだと思えば、納得もしやすいところではないでしょうか。もっとも、すべてが前作「ドラゴンズドグマ」のままというわけじゃないので、ストレスも感じるわけですが……。

ちょっと気になる点

何はともあれ、ガチャ要素の課金武器がかなり強い。バランスをブレイクしそうな位には強い。S級武器が一個都合良く手に入りましたが、それまで通常攻撃6～8発で死んでいた雑魚が1，2発で倒せるようになります。一応、バザーで他PCに売る事は不可能ですが、NPCの店に売ってお金に変える事はできるので、ゲーム内における経済に影響しそうな気がしてなりません。

ガチャ要素です

あと、先に書いたとおり、パーティプレイをするまでに約2～3時間は単調なクエストをソロでやり続ける必要があります。操作にすぐ慣れる人や、イベントをスキップすればそこまで時間もかからないとは思いますが、「ドラゴンズドグマ」に「オンライン要素」を期待している身としては、冗長に感じさせてくれました。

また、戦闘については何とも言いがたいです。戦闘スキルがそこまでそろっていない序盤なので、あまり戦闘そのものにバリエーションがない状態なのですよね。ある種、序盤らしい単調さがあるのは否定できません。サイクロプスに挑んでみてもかなり体力が多くなっており、「攻撃→怒らせる→しがみつく→ゆさぶる→倒れさせる→一斉に殴る→以下、エンドレス」といった具合に、かなり冗長な戦闘になる可能性が高いです。で、倒し終えたら素材が1つと、涙なしには語れない大型モンスター戦になってしまいました。まぁ、私が下手なだけかもしれませんし、素材は運がないだけかもしれませんが……。

スキルは一応用意されてます

ちなみにPTプレイについても、戦闘中に仲間がワープしたり、挙動なしにスーッと移動するなど、ラグなのか何なのか良く分からない現象もちらほらと見受けられました。あとは、スペックなのかどうかはわかりませんが、敵が表示されるのが遅い人もいるようです（注：PTを組んだ人談）。

辛口だけど、書いておきたいストレスがたまる要素

メインクエストの中で、特にイラっとさせられたクエストは、町中を駆け回って各店を回るというヤツでした。恐らく、町中を知るためのチュートリアルを兼ねているクエストでしょうが、町の施設が点在しているので色んなところを回らないといけません。丁寧とは言いがたい町の作りになっています。そんな町中で、人（プレイヤー）はどこに集まるのかがちょっと気になるところです。

あと、UIがとりわけひどい。せっかくPCを新調したばかりなのでPC版でプレイしましたが、コントローラ（Xbox360用）でボタンコンフィグさせないってどういう事ですか。

コントローラのコンフィグをさせてくれません

ついでに、コンフィグさせてくれないのですこぶる操作もしづらいし、なぜかマウスとキーボードの方が理解しやすい。ひさびさに、ひどいUIを見ました。同社の“イクシオンサーガ”でさえ耐え抜いたわたくしですが、前作「ドラゴンズドグマ」よりも見づらくなっているのは一体全体どうしたモノかと、ちょっと頭を抱えてしまいました。結局、コントローラではなくキーボードでプレイするという始末でしたが、ハンターはマウスでエイムできるのでマウスの方が楽かもしれません。

コントローラでプレイすると、メニューが上下にスライドして上のメニューがわからなくなる

極めつけが、ポーンが死んだ際の面倒くささ。ポーンが戦闘中に瀕死となり、だいたい15秒程度以内に救出すれば問題ありませんが、その間に助けなかった場合「ロスト状態」になります。で、ロスト状態になると、ポーンを改めて特定の場所に救出しにいく必要があり、それがポーン解禁の時にやったクエストの一部とほぼ一緒同様の事をしなければなりません。プレイ中、ポーンが「ロスト状態」になるととんでもなく面倒なので、ポーンは殺さないプレイが心がけられますが、流石にこれは「手間すぎる」の一言に尽きます。

「ポーンクラッシャー」なる人たちにポーンが倒された場合、今一度やり直し

良き点は、やはりポーン

まさに「ザ・お使い」といわんばかりのMMO風なメインクエストを四苦八苦してこなすと、やっとポーンが解禁されます。ポーンのクリエイトの自由さは前作同様であり、海外風なキャラクターではあれどかなりバリエーションは豊富です。しっかりと作れるので、ここぞとばかりに自分のお供を作ると良いでしょう。それだけ、愛着が持てるのは間違いありません。ただ、ポーンを良くしゃべる設定にすると、戦闘などでHPが減っている時に同じ台詞を連呼しまくる仕様は、もう少しどうにかした方がいいかもしれません……。

ポーンが解禁された後にはすぐPTプレイも解禁されソロから脱出できるので、そこからは遊べる幅が少々広がりを見せます。MOではありますが、MMO的なだだっ広いフィールドを仲間と駆け巡って敵を倒していくのは、それ相応に楽しいモノがあると言えるでしょう。ポーンはそのお供の一人ですし、しっかりとキャラクリエイトしてあげると、より長く遊べそうな予感はします。

あと、良い点かどうかはさておいて、水には魔物がいるということで入ろうとすると溺れます。ついでに、高所から飛び降りてもダメージを受けるor死亡するの二択ですので、ある意味ドラゴンズドグマらしさが痛感できるポイントではないでしょうか。……多少は泳げるようになっても良い気はしますが。

溺れます

まとめ

ドラゴンズドグマらしさを残しつつMO化を果たした一作ですが、現時点は「ソロでプレイできるドラゴンズドグマにMOライクな要素を盛り込みつつ、MOライクなバランス調整をしてみた」という印象でした。元々の世界観などの素材は非常に良いと言えるだけに、改善すればそれだけ良くなっていくのも見えている作品にも感じられます。特に、PC版のコントローラを使った際に感じるUIまわりは、本当にどうにかした方が良いレベルな気がしてなりません。

あと、それなりに良いPCなので60fpsで動いていましたが、前作「ドラゴンズドグマ」にあったような爽快感はあまり感じられませんでした。そこらへんは先ほども書いたとおり、戦闘系スキルがそろっていないからなのかどうか定かではありません。このへんは、もう少し長い目で見る必要はありそうです。

いろいろと不満点が多く見受けられた様な気はしますが、それだけ本作に期待している自分がいるのも確かです。F2Pで上手く成功するかどうかが注目されてはいますが、今後どういった部分を改善していくのかは楽しみに見守りたいですね。一応、当ブログでは正式サービス後もちらほらとプレイし続けてみようと思っております。