連載:一週間(2015年3月1日~3月7日)を振り返るコラム的な何か 第133回:米国のダウンロード販売が好調だという話題がほのかに賑わったらしい一週間
一週間を振り返るコラム的な何か
第133回:米国のダウンロード販売が好調だという話題がほのかに賑わったらしい一週間
パッケージも好きだけど、時代の波に遅れないようにはしたいモノです
AZです。朝起きて、リニューアル作業に没頭していたら、夜になっていました。
さて、2015年3月1日~3月7日までの間に一番見られた記事は、「アメリカでは2015年1月の家庭用ゲーム機ダウンロード販売が前年に比べて14%増えたそうです」でした。デジタル版へのシフトとか、海外の動向に興味を持つ人が多いみたいですね。また、「Steamで長く遊ばれているゲームなどの興味深い分析データが公開」もかなり多く閲覧されていたようなので、Steam周りの話題でも取り上げてみようかと思う次第です。
時代は着実にダウンロード版へ
アメリカだと、2015年の家庭用ゲーム機タイトルのダウンロード販売が前年比で14%増えた、という事をお伝えしたわけですが、今後もより一層増えていく事が予想されます。そりゃまぁ、便利ですしね?
2010年あたりなら、まだまだパッケージを推す論調も多かったような印象はありました。ですが、PCゲームをする人達はSteamの台頭で完全にDL版へと移行しましたし、アメリカの家庭用機にもその波がついにきた様にも思えます。元より、アメリカではDL版を買う事に抵抗がないというのもありますが。
日本では、まだその動きが加速していないところはありますが、すでにどのメーカーもDL版のセールを実施するなど、DL販売へ力を入れてきている事が窺えます。それだけ利益率も良いのでしょうし、日本もやがてはDLの方が主流にはなりそうな予感がしてなりません。
もちろん、今後パッケージがなくなるという事はないでしょう。そもそも、DL版をどうやっても買えない環境の人もいます。そういう人達への配慮は続いていく事になりますし、好き好んで機会損失を産むような事をメーカーがするとは思えません。ただし、タイトルによってはDL専用的なモノが増えていくのだろう、とも予測できます。
DL版が本格的に主流へ変化したら、価格面などでもそのうち変化が出てくるかもやしれません。本当にそんな日がくるかどうかはさっぱりわかりませんが、生暖かくゲーム業界の動向を見守っておきたいモノですね。
Steamに限らず、ゲーム産業の抱える問題がちらほらと
Steamで遊ばれたゲームTOP10などを紹介したわけですが、Steamに限らず「売れるゲーム」「売れないゲーム」の二極化が進んでいるという事がほんのりと分かる分析結果だったとは思います。もちろん、Terrariaのようなインディーゲームが大ヒットしたという事もわかったのは喜ばしい限りですが。
ゲーム販売の二極化という問題は、ただ単に好みの問題というわけでもありません。どうやって、中堅どころタイトルやインディーゲームを広めていくか、という厄介な問題を抱えています。知名度の低いタイトルよりも知名度の高いタイトルの方が売れるというのは、ビジネスにおいて必然でもあるのですが、それが極端に尖りすぎてくれば段々先細っていく未来も見えてきてしまうわけです。
どのようにして中小メーカーのゲームやインディーゲームを流行らせていくのかというのは、メーカーのみではどうにもならない話です。メディア等々、あらゆるところを巻き込んでやっていくしかありません。PLAYISMが、PS4へのパブリッシングを始めて、インディーゲームなるモノが話題を集めるのかどうかが焦点にはなっていますが、今後コンスタントにタイトルを出し続けられるのか、というのも課題になる様な気はしています。応援しているので、頑張って下さい。
ともあれ、インディーゲームが多く出ているPCゲームの代表格、Steamでさえ売れるゲーム売れないゲームが露骨に出てきているわけですし、メディアもどんどん取り上げていくスタンスを取った方が良いでしょう。日本でも、インディーゲームが話題になることを期待したいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:今週は、アメリカのダウンロード販売についての話題が一番閲覧されたそうです。
:ダウンロード販売は、今後の主流になっていくのだろうなぁ。
:そだねぇ。大体は、発売日に買うようなゲーム大好きっ子達と、セール狙いの人達ってのに別れていくんじゃない? 家庭用機だと、PCに比べたら「すげぇ快適!」とは言いがたいけど、それでも楽だとは思えるしね。……でも、ライブラリを充実させるゲームはSteamだけで十分です。
:……そのゲームは積みゲーも生み出すからオススメできんな。
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