気まぐれゲーム雑記
第513回：任天堂の決算説明会が公開、NFC機能に注力している印象？

NFC機能で遊びそうなターゲット層は？

上手くマッチングする事を願って止まない

AZです。3Dプリンターについて、発売されないフィギュアを作るためのモノだと力説した友人の意見はもっともだと痛感しました。

ところで、任天堂が2014年3月期の決算説明会内容を公開しました。まとめると次の様な感じです。

赤字について

• 三年連続の営業赤字
• 立て直しにはある程度時間が掛かってしまう事は避けられない
• 4期連続の営業赤字はゆるされることだとは考えていないので、今期は収支バランスの回復を優先する

3DSについて

• 今期の3DSの主軸は「大乱闘スマッシュブラザーズ for NINTENDO 3DS」「ポケットモンスター　オメガルビー・アルファサファイア」
• 海外市場だと「トモダチコレクション 新生活」が出るし、ソフトメーカーからはモンスターハンター4Gや妖怪ウォッチ2、太鼓の達人最新作やペルソナQが出る

Wii Uについて

• 今年は、任天堂の強みを活かして勢いを取り戻す
• マリオカート8と大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii Uを軸にして、コンソールゲーム機の強みを活かす流れを作りたい
• Wii U GamePadだからこそ実現できるソフトの具体的な進捗はE3で伝える
• 高速起動メニューについては、夏までに予定している次の本体更新で実装する予定

その他

• QOLを楽しく向上させる新事業などは年内に具体的な内容を話す予定
• スマートデバイスを活かしたアプリは年内にリリース予定
• マリオカート8は、マリオカートTVでレースのハイライトシーンをインターネット上で共有できるようにした

デジタルビジネスについて

• ダウンロード売上は、この2年で3倍の水準に伸びた
• この分野の成長をこれからも持続することは、環境変化に対応するための大きなポイントになる

NFC機能について

• 今年の夏にSuicaで決済できるようにする予定
• Suicaと相互利用できる電子マネーも使える
• キャラクターIPの積極的な活用として、NFC機能を埋め込んだフィギュア群を展開
• フィギュアは、今後複数のビデオゲームと連動するようにしていく事を目指す
• 第1弾はE3で発表
• 3DS向けのNFCリーダー・ライターの開発を進めていて、来年前半に発売予定

［情報元：任天堂2014年5月8日（木）決算説明会より ］

ざっと見て、多くはすでに出ている話にも思えるところでしょうか。

メディアが取り上げそうなスマートデバイスのアプリは年内にリリースのみが伝えられている感じですが、今回の説明会で何かと力を入れているようにも思えたのはNFC機能です。ポケモンスクランブルU以来、そこの機能をつかったタイトルは見ていない気もしますが、そこの第1弾をE3で発表するということは世界的な展開も視野に入れているという事でしょう。ついでに、Wii U GamePadだからこそ出来るソフトというのも、上手くひとまとめに解決！　といった位置付けになりそうな予感がしないこともありません。

今のところ、NFC機能をもったフィギュアと連動するゲームでやりくりをするというスタンスになっていますが、そうなると年齢層もずいぶんと絞られることになります。それが吉と出るか否かは難しいところですが、元々ファミリー層狙いの任天堂としては、全年齢層をターゲットとするよりはやりやすくなるという印象も持てます。

今回の決算については、よろしくない結果である事に間違いはありませんが、だいたい予想の範疇にも思える人が多かった様に感じられてなりません。説明会では赤字の件にもしっかり触れていますが、急激な立て直しは難しいでしょうし今年でどれだけ持ち直せるかは生暖かい視線を送りたいモノです。

何はともあれ、任天堂の次なる一手はE3が始まらない事には垣間見る事も難しいという事にもなりましょうか。NFC機能やWii U GamePadの強みを活かしたソフトとやらがどのようなモノになるのか。6月から開始されるE3を楽しみにしておきたいですね。