気まぐれゲーム雑記
「Rogue Legacy」のレビュー　終わりなきお城探索を楽しめるローグ系2Dアクション

こいつぁ結構やり手ですよ？

インディーなタイトルだからこそ、しっかり骨太になった作品

AZです。Steamのホリデーセール：アンコールデーの記事をあげ忘れてしまい、枕を涙で濡らしました。本当に済みません……。

さて、本日は「Rogue Legacy」を2周目までクリアできたので、レビューをしておこうと思います。当然ながらPC英語版ですが、英語版でもさほど問題無いくらいの英語ですし、海外ではすでにPS3やVita、PS4でも配信予定となっている注目のインディータイトルとなっています。

2回クリアしたので+2になっている

以前ファーストインプレッションでもご紹介はしましたが、今一度ゲーム内容を書いておきます。「Rogue Legacy」は、城という名のダンジョン探索を行って子孫達にお金を残し、世代交代をしていきながらそのお金で強化をしてまたダンジョン探索に戻るといった、ローグライクな2Dアクションとなっています。目的は、城の中で4体のボスを倒し、ラスボスに挑むといった典型的探索アクションです。ちなみに、一度ダンジョンに入ったら死ぬまで外に出ることはできません。クリアするとどうなるかは、ストーリーの重要なポイントとなっています。ストーリーも結構面白いので、目を見張って欲しいところです。

一度城に潜り込み、ダンジョン探索をした結果として死亡すると、お金は残ったまま自分の子孫3人の中から跡継ぎを決めます。3人の子孫達は、職業がランダムに決定していて、更にキャラクター特性も加わっているので、どの子孫を選ぶかで攻略の仕方も変わります。城の中で、何を目標とするかでそのやり方も変わってくるでしょう。ここらへんの試行錯誤が手探り感満載で実に楽しい。

死亡すると、タイトル画面に戻され跡継ぎを決めます

ゲームを難しくするのは、ダンジョンに入る際お金をすべて没収されることです。強化次第で多少お金を残す事もできますが、微々たる程度でさほど意味はありません。つまり、死んで跡継ぎを決めお金をすべて託したら、強化or武器を揃えるorルーンを揃えるの3つを必ずしないともったいないだけとなります。

お金ボッシュート担当

また、城の中の構造も、毎回変化します。建築家がいれば変化させないようにする事も可能ですが、城の中で得られるお金が減ってしまいます。お金を没収されることと併せてみると、お手軽にみせかけてかなり骨太で無慈悲な仕様となっているのが窺えました。

建築家らしい

1度クリアすると、2周目からは敵がより強くなっていきます。一部のルーンを有効に使って進めるのが一番となりますが、敵のレベルがあがると今まで見た事もなかった敵と遭遇できるのも面白いところです。とはいっても、どんどん敵が強くなっていくと、かなりしんどくなります。ほどほどのところで区切りを付ける必要はありそうな予感もしますが、とことんやり込める人ならどんどん楽しめます。

敵のレベルを下げるルーンを付けたところで、最初のフロアの敵が100レベル超えはデフォ

「Rogue Legacy」は、育成、探索、職業ごとの戦闘など実に良くできた探索2Dアクションです。特に、「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」が好きだったら、喜んでプレイできるタイプの代物でしょう。ただ、「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」よりもシビアで無慈悲なゲームバランスですから、ある程度探索系2Dアクションが好きじゃないとやってられなくなる可能性はあります。

私個人としては、これだけの代物が1500円程度でできるのは、良い世の中になったとも思わせてくれる一品でした。PS3やVita、PS4でも登場するでしょうし、この内容なら日本でも問題無く配信はしてくれるかもしれません。期待しながら待ち続けたいものですね。

評価項目	スコア
アクション	8/10
探索を楽しめるか	9/10
キャラクター育成	7/10

以上、「Rogue Legacy」レビューでした！

良いところ

• やる込む要素が多く、何度も城へ潜る気にさせるような作りは本当に上手い
• 職業やキャラクター特性など、飽きないような作りになっているのも良し
• キャラクター育成もそこそこに楽しめるものになっている

悪いところ

• 序盤はシステムを理解しないと中々お金を稼げないので、序盤でどれだけ早く理解できるかで面白さが変化する可能性がある
• アクションが苦手な人には、無慈悲な結果が待っている

注意点

• 日本語版がないので、英語を気合いで解釈