連載:気まぐれゲーム雑記 第350回:ゲーム開発者のアイディアをゲーマーが判断するという事は?
気まぐれゲーム雑記
第350回:ゲーム開発者のアイディアをゲーマーが判断するという事は?
何に価値を見出すのかが重要。
第3者に委ねると言う事の重大性
おはようございます、昔に比べれば、随分と文章が書けるようになった……ような気になっているAZです。それと同時に、常に寝不足というスキルホルダーにもなっています。
ところで、スクエニが海外で「Square Enix Collective」という新しい試みを始めました。
本日スクウェア・エニックスは、クラウドファンディングサイトindiegogoとパートナーシップを結び、新たなプラットフォーム「Square Enix Collective」を海外向けに正式発表しました。オープンされた公式サイトによれば、「Square Enix Collective」は「クリエイターがアイディアを投稿し、ゲーマー達がそのアイディアが実現すべきか否かを審判することが出来るプラットフォーム」であるとされています。
[引用元:Game*Sparkさん]
要するにこれは、ゲーム開発者のアイディアを公開してゲーマーから評価を貰えればスクエニが色々とサポートしてあげよう、といった代物です。クラウドファンディングとSteam Greenlightを併せ持ったような特性という事でしょうか。
さて、この話題は2つのポイントが挙げられます。1つ目は、スクエニがそこまで柔軟な姿勢を見せたということで、今後その動きが加速するかどうかに注目という点。スクエニは資金をそれなりに保有しているわけですから、そこから出てきたインディーズのようなタイトルを自社に取り込む事ができます。
もう一つは、要するに「スクエニは自社でうれるかどうかの判断がわからない?」 という疑問が浮上する点です。アイディアを公開していってどうこうするというのは、やりとりとしては非常に良いものでしょう。それだけ、アイディアがブラッシュアップされていきます。スクエニとしては、そういうアイディアをたくさん見る事ができるわけですし、協力する事で自社へ上手く取り込む事ができるわけですが、通常ならスクエニほどの大手ならば逆の現象が良かったような気がしないこともありません。
大まかに、ゲームには2種類あります。一つは、大手メーカーのような圧倒的なインパクトでユーザーを力任せに牽引するタイトル。概ねの大作と呼ばれる類がそれにあたり、本日発売のGTA5もその類と言えるでしょう。で、もう一つはインディーズのようなユーザーがコミュニティを形成し、その中で盛りあがりを見せていきヒットするタイトル。Mine CraftやTerraria、Hot Line Miamiがその類です。以前のスクエニならば前者のような事ができたはずだとは思いますが、今回の「Square Enix Collective」は後者のようなコミュニティをスクエニ主導で作ろうと言う狙いもあるのでしょう。これは、開発メーカーでもありながらパブリッシャーでもあるという面が強そうです。
この試みがうまくいくかはまだまだ未知数ですが、どういったターゲット層に売れるゲームなのかを直接調べるには、プレイするであろうユーザーの声を聞く事が一番の近道であるには違いありません。昨今は昔のファミコンが如く、ゲーム開発者が到底そのゲームを楽しんでプレイしていないであろうゲームが出てきたりもしていますが、こういった試みで少しでも需要に応えられるようなゲームが出てくる事を願いたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:スクエニが、クラウドファンディング的なファンコミュニティを形成して、ゲーム開発者のアイディアに支持が集まれば開発協力するってな新型スタイルを打ち出してきたぞーって話題です。
:ポイントは、スクエニがコミュニティの形成を主導するって事だな。
:そうなるね。実際、「スクエニ」というブランドカラーは強いっていう答えは変わらんわけだし、インディーズに比べりゃ圧倒的に技術力も資金力もある。スクエニにないモノは、インディーズのようなゲームに対する面白さだけを追求する貪欲さみたいなものなのかもしれないって思いました。……さて、これはどうなっていくのかねぇ?
:さっぱりわからん。上手く歯車が回ることを祈るしかないわ。
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