連載:気まぐれゲーム雑記 第287回:4Gamerによるドラゴンズクラウンの攻略サイトが余りにも完成度が高すぎて良い具合に問題提起してる、と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第287回:4Gamerによるドラゴンズクラウンの攻略サイトが余りにも完成度が高すぎて良い具合に問題提起してる、と言う話題
これはどうなんだろうなぁ……。
ドラゴンズクラウンは面白いなぁ
昔のゲーマー達が喜ぶような内容だったドラゴンズクラウンですが。
4Gamerさんが序盤に役立つ難易度ノーマルをクリアするまでの攻略を特集として掲載しました。詳しくはこちら。
いやはや頭が下がる思いで、巷でも攻略本いらずではないか! ともっぱら話題になった……気がしないこともありません。というわけで、かつて攻略本製作に携わっていた事がある身として、この件を生暖かく書いてみようではないかと思ったわけです。……ま、書ける範囲でですけど。
攻略サイトと攻略本の在り方
かつて攻略サイトなんてモノがなかった時代は、ゲーム情報と言えばゲーム雑誌から、攻略情報は攻略本から入手するのがセオリーでした。ゲーム雑誌の特集も、ゲーム攻略情報が詰まっていて見逃せない部分だったのは言うまでもありません。とはいっても、攻略本は結構値が張るモノで1000~2000円します。しかし、今はインターネットの普及により個人で攻略情報を掲載し共有する人達が増え、今ではゲームタイトル名と攻略wikiで検索すれば、だいたいのモノが出てくるという時代に変化しました。これは、ゲームの攻略情報をどれだけお手軽に、早く、安く入手するかというユーザーのニーズに応えたモノと言えるでしょう。
で、ゲームの攻略をメディアが取り扱う場合、攻略本は時限設定されています。例えば、「ゲームの発売日から一ヶ月後に各社一斉に○○までの情報はOK」とかそんな感じ。この時限設定こそが、攻略Wikiの繁栄した原因でもあります。攻略速度は人によって違いますが、早い人はとことん早く、メーカーの意図する部分なんてまったく関係ないのです。
今回のドラゴンズクラウンで言えば、情報解禁の範囲はノーマルクリアまで得られる情報で解禁日は発売日だった、ということになります。これは今まで攻略本が持っていた情報価値だったわけですが、この攻略情報がゲーム雑誌の付録でもなく単純に通信料以外は無料のWEB上に載った、という事に意味があります。特に、攻略本を出しているメディアにとって厄介なところでしょう。だからこそ、攻略本にDLCを付けて付加価値を生ませ攻略本を買ってもらおうという流れを作っている、という様子が窺えます。……いやまぁ、DLCに関してはもう攻略本作りから離れて結構経っているので憶測ですけど。
今回の4Gamerの攻略サイトは、時代が進んでいて情報価値が変化したというのを明確に打ち出した感じがしない事もありません。もちろんこれは、ユーザーにとっては喜ばしいことで、変わらないといけないのは情報を売るメディアの方なのは言うまでもないでしょう。
情報を出すタイミングをメディアなりメーカーなりは見ていますが、個人でも情報発信できるようになった時代です。どれだけ人を集客するかという方面へシフトし始めている中、情報をどのように扱うのかという視点で各メディアを見てみると面白いかもしれませんね。……興味がある人は少ないとも思いますが……。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:4Gamerさんのドラゴンズクラウン攻略サイトが充実してて、攻略本作りに携わっていた身としては面白い時代になったなぁってなお話です。
:ふむ。情報の価値が変わったってこと?
:極端に言えばそういうこと。攻略wikiなんて、要するに昔学校の友達しか話す相手がいなかったゲーム攻略の話題を、WEB上にまとめたってくらいだからね。もちろん、「正しい情報か否か」は見極める必要はあるけど。……結局、攻略本は正しい情報やデータ集として存在していくってくらいなのかなぁ……。
:DLCやら何やらあるけどな。まぁ、メディアが今後どういった選択をしていくのか、生暖かく見守りゃいいんじゃね?
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