連載:気まぐれゲーム雑記 第235回:児童ポルノ改正案の話題が出た今、ゲーム業界も他人事ではない気がする、と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第235回:児童ポルノ禁止法改定案の話題が出た今、ゲーム業界も他人事ではない気がする、と言う話題
これだから政治はろくなもんじゃないと思うわけで……。
政治とか法律の話はあまり好きじゃない
当ブログはゲームブログでして。
面白おかしく(良い意味で)、楽しくゲームを紹介するのが夢で、そんなことが好きな単なるゲーム好きのいち個人がやってるブログなわけです。まぁ、社会経験もあるような、それなりにいい大人がこんなブログを書いているというのはアレな部分もありますが、極力政治やら法律やら何やらの話題にはタッチしませんでした。何故ってそりゃ興味がない人には面白くない事なんて明白だからです。しかして、児童ポルノ禁止法改定案が出てしまって、仮にもゲーム系編集プロダクションにいた身としましては、微妙ながらに現状を知っておいて貰った方がいいんだろうなぁと思ってしまったわけです。別に知ったからといってどうこうしろ、というつもりは毛頭ありません。
というわけで、今日はそんな今回提出された児童ポルノ規制法案とゲームがどう関わってしまうのか、というのをなるべく飽きないようなアプローチで書こうかとは思います。あ、別に法律の専門家というわけでもありませんので、そりゃ違うだろ? みたいな事がありましたら、ぜひ突っ込んで頂ければソレ幸い。
らしくないけど、気軽に真面目な話をしよう
さて、現状としては「児童ポルノ禁止法」の改定案が衆議院に提出されたというところです。問題になっているのはこの改定案。なかなかに改悪具合が進んでいます。
どのように改悪なのかはITメディアさんのこちらやこちら、こちらの記事が詳しく書いています。また、弁護士に相談出来るサイト「弁護士ドットコム」でもこちらで話題のトピックスとして取り上げられています。どれも詳しく、かつわかりやすく書いてありますので知らない方は読んでもらいたいところではありますが、もっと直感的に分かるものとしては、日本漫画家協会と、日本書籍出版協会、日本雑誌協会(PDFです)が反対声明を出しました。また、日本図書館協会も反対声明の準備を進めているというニュースも出ています。ようするに、図書館戦争的な流れとなっているのです。
これのどこらへんがゲームに関係するのかといえば、今回の規制はCG表現の自由が脅かされそうなところに立っているという点と、そもそもに日本の場合、ゲームは漫画やアニメと密接に繋がっているメディアだからです。まぁ、硬派なゲームには余り関係ない可能性はありますが、キャラクターという点においては考慮せざるをえなくなってきます。今回の改定案でゲームに与える影響は、児童ポルノが余りにも範囲が曖昧な点でしょう。何が許容されて何が許容されないのか、それを判断するのは誰なのか。ゲームに登場するキャラクターがそれに該当するのかしないのか、何とも厄介極まりない話となっていきます。すでに該当しそうなタイトルが思いつく人もいるのではないでしょうか?
当然のことですが、実害のある児童ポルノならば禁止して当たり前ですが、非実在青少年の時と同じ事がまたおきようとしているのは何とも言えない気分にはなります。そんなものをどうこうするよりも、実害ある方を取り締まって頂きたいものではありますし、こういった改定案を出してくる人達の神経は正直理解出来ません。
ゲームというメディアは、すでに一般的なものとなって普及しました。趣味がゲームという事を隠さなければいけなかったアンダーグラウンドな昔とは随分と違っています。漫画やアニメが主軸となる今回の「児童ポルノ禁止法」の改定案ではありますが、どうか本来の規制を目指してやってもらいたいものですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:にわかに児童ポルノ規制改定案が改悪すぎるっていう話題が出ていたので、元出版業界にいた身としては多少なりとも声を挙げておくかな、と思ったそうです。……主に中の人が。
:つーか、こういう法案作る人って何考えてるんだろうな?
:さぁ? でも、ゲーム業界も他人事じゃないと思うわけですよ。ほら、カグラとか。あのへんは恐らく厳しいジャッジに入りそうな気がしないこともありません。ま、ゲームにエロスはいらんだろ! って人もいるにはいると思うけど、だからといって度が過ぎない表現の自由が守られている以上は規制して良いとは限らないわけで。……真面目に語ると実にらしくないので、次回は明るい話題にしようと思いました。
:お、おう。何事もほどほどに、な。
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