気まぐれゲーム雑記
第50回「新生FF14はこの先10年戦えるタイトルにする予定らしいと言う話題」

開発にかけることのできる資金がある、ということなのです。

FF14を新生にしないといけない理由？

FF14が、世界レベルでの大失敗をしてから早2年ほど。
すでに周知されているとおり、FF14を新生FF14としてフルリニューアルする事になりました。その真相は、スクエニさんの誇る世界最大ブランドとも言えるFFの名を穢さんが故に、新生としたのかどうなのか……は皆目検討もつかないわけですが。
何はともあれ、すべてを作り直すという決断は、企業にとって中々できないものでもあります。

そもそもに、なぜ失敗したのかと言われればUIが悪かったとか、戦闘のテンポが悪かったとか、色々出てくると思います。概ね思いつく悪い原因は大半が正解になりそうな感じはしますが、現状は随分と改善された、という話も聞きます。
それでもなお新生FF14として世間に出さなければならない理由は、オンラインゲームに一度ついた印象は拭いがたいモノがある、というのがあるからではないかと考えています。
つまり、別物として生まれ変わった印象を得るためとも言えます。通常のタイトルでは考えられない事ですが、FFだからこそやれる選択だったのかもしれません。
というわけで、本日はFF14のインタビュー記事があったのでそこらへんについて、考えてみようと思う次第です。

新生FF14は、もはや別物

新生FF14はPS3版の画像が公開されたりもしたわけですが、4GamerさんからPS3版についてプロデューサーとUIデザイナーの方のインタビューが掲載されました。詳しくはこちら。
いつもどおり要約しようとすると文章が長くなってしまうので、箇条書きでいきたいと思います。

• PS3版のグラフィックもかなり自信がある
• PS3版のUIはクロスホッパーと言い、方向キーでターゲット、L2かR2でスキルを発動する仕組み
• クロスホッパーは16×8の128アクションを登録できる
• コンシューマー機のFFをプレイしている人にやって貰いたいからコンシューマーゲームのようなUIにした
• ボスを倒せれば、必ず何かしらの報酬は得られる
• レアアイテムがドロップしなかった人も、トークンが貰えるなど結果に対して必ず成果がある
• そのかわり、各コンテンツ（クエストなど）ごとにやれる回数が決まっていて、それぞれ時間でリセットされる（例：週3回まで）
• NPCの発言は吹き出し
• 将来的には、PvPの導入を考えている
• αテストはあくまでもサーバーの負荷試験
• 10年を戦えるタイトルにする
• コントローラを使用したスタンダードMMOになりたい

ざっとこんなものでしょうか。
特に個人的興味を引いたのは、報酬の部分です。これはなんとも面白い。これなら時間がない人にも対応できますし、大半の経験値はクエストクリアで得られる事ができるようになっているので、そこらへんも随分バランスを考えたように思えます。
また、インタビュー記事からは、将来PvPを導入することを前提にチャットウィンドウについてインタビューしているのも、やはりそういうオンラインゲームを体験したからこその経験なのかもしれません。……日本でPvPが流行るかどうかは別問題ですが。

流石、すべてを作り直すというだけの事はあって、もはや別物といえるレベルです。
むしろ「どうして最初からこうしなかったの？」という疑問は残りますが、まぁだからこそ新生なのでしょう。……便利な言葉ですね、新生。

MMOで10年戦うと言う事は？

現存するMMOで10年というのは余り多くないです。そんな中で、10年続けていく計画を立てるというのは非常に困難な事にも思えます。何せ、FF14は2年どころか発売から約2ヶ月で社長である和田氏が公式に謝罪文を掲載するに至りましたし。

まずは、開始する前にすんなりと受け入れられる体制を整える必要がありますし、スタートダッシュで一気に盛り上げていかないと、人がいないMMOほど切ないモノはありません。
あと、FF11からFF14にユーザーを移行させるという命題もあります。その事に失敗したFF14が、新生となって今度こそユーザーに受け入れられるモノになるのかどうか、というのが最大のポイントであり、注目点です。

国内外から大注目されている新生FF14の行方ですが、個人的には期待しておきたい気持ちではいます。当然ながら、あのオープンβの出来具合を忘れたわけじゃありませんが……。
ですが、PS3でも出す事になっている新生FF14が果たして成功するのかどうか。そういう視点で、注意深く見守っていきたいですね。