気まぐれゲーム雑記
第40回「RMT業者が広告を出す時代らしいと言う話題」

問題は色々と積算しているのです。

ライターと、取材と、RMT業者

ドラクエ10の賭博疑惑（？）に端を達したオンライン業界とRMT問題ですが、本日公式から何とも言えないモノが発表されました。詳しくはこちら。
要するに、ライターを名乗る人物がダイスとRMTについての取材目的と称して、ゴールド渡す事を条件に取材を行い、そのプレイヤーや知人の個人情報を聞き出した挙げ句、渡したゴールドはRMT業者から買い取ったモノだった、というものです。ついでに、RMTを知らない人には「RMTによって多額の現金が稼げる」とも言っていたそうな。

これは、中々にえぐいやり方です。リアルならまだしも（名刺を渡して取材するのが当たり前なので気づきます）、オンラインゲーム内で○○の取材ですけど協力してくれませんか？　なんて言われた日には、素人さんなんてホイホイ釣れてしまいます。
管理人は、オンラインゲームは騙し、詐欺は横行していて当然。それに、オンラインゲーム内の出来事はオンラインゲーム内で完結するべき、という天の邪鬼な考えを持っているので、そういった類に引っかかった事は未だありません。ですが、最近はオンラインゲームへの敷居が低くなったことも相まって、余計にこういった被害が出てしまったのでしょう。
何とも世知辛い話です。

まぁ、そんなRMT業者憎し！　な世の中になりつつあるわけですが、そこに需要があるのも確かでして。
でも、そもそもRMT業者ってもっとアンダーグラウンド（以下、アングラ）な存在だと思っていました。会社でやってようが、個人でやってようが、基本的には自力で探し出さないとたどり着けない。そんなアングラな商売だと、長年MMOを遊んできた管理人は思っていたわけですが、それがつい先日「くつがえされてしまった」わけです。
というのも、Googleアドセンスで見かけたのですよ。RMT業者さんを。

そこまで頑張る商売？

ちょっと先に説明しておきますと、Googleアドセンスというのはグーグルさんが扱っている広告です。当ブログでも、右や左に広告が入っていますが、それらは広告主がいるから広告が載るわけです。そして、最も広く使われている広告がグーグルアドセンスでしょう。
つまり、RMTがアウトで色々問題が起きてるから注意しようぜ？　と叫ばれている昨今、堂々と広告を載せるような企業様もあったということになるわけです。

で、その証拠スクリーンショットがこちら。

ちなみに、当ブログが張ってる広告と勘違いされても困るので、わざと大きさをぼかしています。あと、当然ながらURLは加工させて頂きました。

それにしても、もの凄いウリ文句です。
いや、本当に色んな意味でスゴイです。そもそもに、スクエニさんはドラクエの規約内でRMTを禁止していますし、スクエニさんのアカウント規約では個人情報を聞き出す事は禁止されています。禁止行為だというのに、堂々と広告に載せてくるあたりは、心底クレイジーだと思わざるを得ません。そこまで頑張る必要性があるのかどうか、とても懐疑的です。

RMTを禁止してもなくならないのはなぜ？

当然ながら、当ブログではRMTを推奨しているつもりは毛頭ないので、URLは見えないように加工しました。しかして、アカウントを消されたら元も子もないのに、禁止されている事をこういう危険を冒してまでするという商売はどんなものなのか、気になってみたのでURL先を見てきました。
で、その結果ですけど、まぁなんというか、これでもか！　というくらいRMTが禁止されているタイトルだらけで、ドラクエの他にもPSO2のRMTやアカウント売買もやっていました。思い切りが良すぎます。

グーグルアドセンスに広告を載せるくらいですから、それなりの儲けもあるでしょう。個人的には、RMTはもはやアングラ的なものではないと思わせるような一件でした。
しかし、どうしてこういった業者がなくならないのでしょう？　問題は一つとは限りませんが、比較的簡単に思いつくものであるなら、ゲームにかける時間的なコストとリアルで稼げるお金のバランスに問題がある、と言う事があげられると思います。そのバランスがミスマッチしているが故に起きる問題でしょう。

RMT問題は、認める方向性になったとしても法律の諸問題がでてきますし、認めないにしても業者がワラワラと沸いてきます。どれがベストな答えになるかはわかりませんが、行政や司法が介入するなんてことが起こらないうちに、何かしらの解決となる糸口が見つかるといいですね。