連載:気まぐれゲーム雑記 第1023回:FF15プロデューサー田畑氏曰く、「グローバルローンチを成功させることは日本人ゲーマーにとっても絶対にプラスになるハズ」

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FF15

もはや日本市場だけじゃどうにもならないAAA級タイトル

「日本だけ」という特別意識も問題な気がしないこともない

AZです。以前は油圧で調節する結構ふかふかな椅子を使っておりましたが、油圧部分が壊れてガッタガタでいつ爆発するかもわからん、みたいな状況になって以来、怖くて四本足の椅子にしか座らなくなってしまいました。

それはさておき、4Gamerにて鉄拳のプロデューサーである原田氏が対談をするという不定期連載が始まったわけですが、初となる対談がFF15の田畑プロデューサーで非常に面白い内容になっています。

田畑氏:
国内と同時に海外でもしっかりプロモーションして,その評判や反響が海を越えて日本にわたってきたときこそ,「このゲーム良さそうじゃん」と反応してくれる日本人が増える──つまり日本市場への追い風になるんじゃないかって。

原田氏:
ああ,おっしゃるとおりです。AAAの概念なんてまさにそれですよね。日本に返ってくる影響――つまり“箔をつける”ことを考えるなら,もっと海外中心で盛り上げた方が良いはずなんですよ。もちろん,これは実績値を元に言ってるんですけど。

4Gamer:
つまり,日本の映画監督や俳優なんかがアカデミー賞を取ると,日本でも話題になって盛り上がる,みたいなことですか?

田畑氏:
そうそう。メイドインジャパンのものが評価されるのって,日本人ならやっぱりすごく嬉しいですよね。あと僕自身もそうなんだけど,日本人は「これが大好きだ」と主張するのが苦手な一方で,英語圏で評価されたものを素直に受け入れる気質がある。

原田氏:
日本人が自分達の価値に気付かないっていうのは,海外の伝統工業の市場なんかでもよく言われますね。「ものすごく精巧なものを作っているのに,価値の付け方がおかしい。なぜそこに誇りのプライスを足さないのか」みたいな。これはブランド作りが下手ってことでもあるんだけど,逆の部分では海外で生まれた価値や流行を抵抗なく受け入れられるということでもある。それって僕らの長所なんですよね。

田畑氏:
うん。だから,グローバルローンチを成功させることは,日本人ゲーマーにとっても絶対にプラスになるハズなんです。

原田氏:
これが日本のゲーマーには,なかなか理解してもらえなくて。もちろん「日本のゲームなんだから,日本先行でプロモーションして欲しい!」という声には応えたい。でも一方で,ファンは世界中に居るわけだから。その時々で一番良いやり方を考え,やれることをやっていくしかない,というのが実情ですね。

4Gamer:
……むしろ,市場規模を基準に考えるなら,もう日本とかどうでもいいってなりませんか。

原田氏:
いや,ここは明確に否定しておきます。それはまた違うんですよ。僕らは日本に住んでる日本人なんだから。本当にどうでも良かったら,それこそ開発拠点を海外に移しちゃってますよね?

田畑氏:
 日本がどうでもいいなんて思ったことは,僕も一度もないですね。もちろん数字を考えたら,海外は当然意識しなくてはならないです。だけど,僕らは日本に住んでいて,日本の会社で,日本のIPで作ってるわけだから。まあ,その日本人はすぐネガティブな方向に考えて,心をディフェンスしちゃうから,そこが玉に瑕なんだけど(笑)。

[引用元:4Gamer.net

4Gamerの方はよく質問しましたねぇ……。

原田氏と田畑氏は両者共に世界市場を見据えて行動をしている方々であり、だからこその日本市場と世界市場のズレを的確に指摘しています。そのほかにも、自分のFF観でしか物事を考えられなくなってしまった“FF病”など大変興味深い対談になっているので、FF15についてや日本の家庭用ゲーム市場がなぜこういった状況におかれているのかという事に興味がある人は、一読しておく価値が十分にあるのではないでしょうか。

もはや、AAA級タイトルというのは日本市場だけでは利益を出せない状況になっており、むしろ最初から世界市場を見据えて動かないと、到底開発費の回収ができないのは明々白々です。その一方で、日本で作っている会社だからこそ日本市場をどうにかしたいという思いがあるのもわからんではないわけですが、ゲームをする人すべてがそれを理解しているわけもないというのがなんとももどかしい部分にも思えるところでしょう。

当ブログでちらほら言及していた“家庭用ゲーム機の主戦場は海外に移った”という内容について、上記の対談でマーケティングを考えていく上でそうならざるを得ないといった企業の事情がしかと見えるわけですが、日本で作っている以上はある程度日本で売る姿勢である事も間違いはありません。そういう形で、日本の家庭用ゲーム機市場をどれだけ盛り上げる事ができるかにスポットが当たっていく事になりますが、スマートデバイスがこれだけ台頭している現状においては、どれだけ今の家庭用ゲーム機でも遊ぶ人たちを増やし続ける事ができるかというのは非常に大変な課題である事に違いはないでしょう。

マーケティングにスポットを当てれば、FF15のようなAAA級タイトルが、日本でどれほど売れて、世界規模だとどうなるのかというのは非常に大きな注目点と言えます。それと同時に、娯楽産業であるだけに、FF15は娯楽としてどう評されるかも重要なポイントでしょう。かなりチャレンジ的なタイトルになっている事はインタビューからも窺えますが、はてさてどういった仕上がりになるのか、色んな意味で楽しみに見守りたいですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第1023回:FF15プロデューサー田畑氏曰く、「グローバルローンチを成功させることは日本人ゲーマーにとっても絶対にプラスになるハズ」に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:FF15のプロデューサー田畑氏と鉄拳プロデューサー原田氏のインタビューがクッソ面白いよーってなお話です。

しゃきーんさん:ふむ。あえて、グローバルローンチにスポットを当てたのか。

しょぼーんさん:なんつーか、前々から「AAA級のようなゲームの主戦場は海外になった」ってちらほら言ってたけど、お二人の対談からはそれがしっかりと見てとれたからね。ただ、その中で日本市場の価値というのを見出そうとしてるってのもありありとわかり、なかなか大変なのだろうなぁと心底思うよ。是非、色んなゲームを出して売っていって欲しい限り。……とりあえず、両社共におま国も解除した方がよりゲームが売れると思ったりはするけど。

しゃきーんさん:おま国は、まぁ、その、なんだ。……企業の都合なのだから余り言うてやるな、としか……。

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