Valve、“Steam Greenlight”の終了を発表。現地時間の6月13日より“Steam Direct”を開始
Steamの運営元でお馴染みValveですが、“Steam Greenlight”の終了を発表しました。それに伴い、現地時間の6月13日より“Steam Direct”を開始する事が伝えられています。
“Steam Greenlight”は、2012年8月から開始されたゲーム開発者のコンセプトに対しプレイヤーが興味の有無を投票、一定数の票が集まればゲームの配信が可能になるというシステムになっていました。インディーゲームなど中小規模のタイトルがSteamで多く出回っていたのは、このシステムの影響であった事に間違いはありません。
Valveの発表によれば、“Steam Greenlight”で「Overwold」「Evoland」「Rogue Legacy」「Vedrun」「Dead Cells」「Blackwake」などのヒット作が販売された事を伝えており、現時点ですでに“Steam Greenlight”に登録されているタイトルについては、「Steam Direct」を通じてSteamでの販売が可能であるとの事です。タイトル次第ですが、Steam Directの方がすんなり販売できる可能性があるかもしれません。
また、13日から開始される“Steam Direct”はプレイヤーによる投票などは一切なく、デジタル書類をValveへ提出しゲームごとに100ドルの手数料を払うことで登録する事ができます。その際の手数料は、ゲームの売り上げが1000ドルに達した場合に返金されるという事なので、そこまで問題にもならないでしょう。あとは、Greenlightの時と同様にValveのレビューチームが、ゲームのインストールが正常にできるかや悪意のあるコンテンツが含まれていないかなどのチェックをおこない、配信される事になります。
“Steam Direct”は、その名の通り開発者とSteam(Valve)を直接繋ぐ事でよりスムーズに販売する様な流れを作っていますが、そういう意味では今後いわゆるインディーゲームのパブリッシャーを務めていた企業がどのように動くのかが注目されるところでしょう。また、“Steam Direct”の手続きに手間がないかなど、ハードルの高さも非常に重要な話題と言えます。日本の個人開発者な方々が増えるのか否かも含め、“Steam Direct”がどのように機能していくのかを暖かく見守っていきたいですね。
[情報元:Steam]
:“Steam Greenlight”が終わって、“Steam Direct”が来週から始まるよーってなお話です。
:ふむ。ついに終わったか……。
:“Steam Greenlight”ってのは、日本から見るとある種宣伝的な要素として使われていた部分もあると思うわけだけど、今後はそういう事もなくなるのかな、と。パブリッシャーが担うべきはそういった宣伝のところになりそうだし、どのようになっていくのかは当面様子見という事になりそうだね。……なんだかんだと、Greenlightのページ見てるの好きだったんだけどなぁ……。
:ま、とりあえず来週始まる“Steam Direct”を楽しみにしておこうか。