Windowsを持つマイクロソフトは、なんだかんだと強そう

AZです。先日さりげなく紹介したWEB小説サイト「カクヨム」の話題となったホラー小説の2話目がオープンフィールドにて抜身の刀で殴り合うか否かの一歩手前まで突入しており、ズボラ管理はよくないという現実を目の当たりにさせてくれます。

それはさておき、サンフランシスコで開催されたマイクロソフトのプレス向けイベント“Xbox Spring Showcase”にて、Windows 10とXbox Oneの双方をゲームプラットフォームとして今後も推し進めていく事が伝えられています。

Xbox部門を統括するフィル・スペンサー氏による冒頭のスピーチでも顕著で、同氏は“HoloLens”がお披露目された昨年1月のWindows 10の発表会にはじまり、PC用ヘッドマウントディスプレイのOculus Riftを展開するOculus VRとの提携や（RiftにはXbox Oneコントローラーが付属する）、Xbox OneとWindows 10の連動強化といった1年を振り返っていき、今年はそういった「ふたつのプラットフォームの一元化」（スペンサー氏）が結実する年になると表明した。

同氏いわく「昼はPCでゲームをして、夜はコンソール（家庭用ゲーム機）でゲームする人もいるだろう」というのはその通りで、家庭用ゲーム機であるXbox OneとゲーミングPCのOS部分となるWindowsのどちらも持っているという強みを活かすのは、確かに合理的。しかし過去にもあまりうまく行かなかったGames for Windows LIVEなどの試みもあったわけで、ちゃんと完遂できるかが大事だ。

スペンサー氏は「こうしたビジョンは一時的なものなのではないか、それとも長期的にやっていく意志があるのか、という懸念も耳にするが」と前置きした上で、「自分はXboxのトップとしてXbox Oneをこれまで最高のXboxコンソールにすると明言したが、これと同様、Windows 10をPCゲーマーにとって最高のゲームスペースにするため、チーム一丸となって全力で取り組むことを約束する。Windows の成功にはゲームが活発に動いて革新的なものであることが必要だ。Xboxチームはその中心にいる」と宣言。

［引用元：ファミ通.com］

がっつりとやっていくようで何よりですかね。

日本では何とも残念な市場形成となってしまっているXbox Oneではありますが、かねてからWindows 10との融合が推し進められてきましたし、Windows 10とXbox Oneの両輪をうまく使っていければ良い成果も出せそうといったところでしょうか。Windows 10とXbox One、どちらかの選択肢があるというのはそれはそれで喜ばしい事に違いはありません。

その一方で、Xbox OneとWindows 10の両輪でやっていくのは良しとして、マイクロソフト管轄のタイトルはWindows Store限定での発売という流れが出来ています。もちろん、マイクロソフトのやることですので、好んで違う市場（SteamやOrigin、Uplayなど）にタイトルを出さないという方針もまたやむなしではありますが、現時点ではパッチの配信が遅れるなどWindows StoreとPCゲームの相性が悪いという指摘もあり、まだまだWindows Storeが一つの巨大な市場になり得るかどうかは難しいところも見えてきます。

しかして、そういった問題が解決されていけば、現在Xbox One向けタイトルを買えばWindows 10版も付いてくるといったキャンペーンは、大変力強いモノへと変貌します。今後、さらにWindows 10へ移行する人が増えるのは間違いありませんし、どこまでWindows Storeやそこで販売されているアプリの待遇などを改善できるかが一つの勝負どころでしょうか。

今や、スマートデバイスから家庭用ゲーム機、PCに至るまで色んなハードが乱立するご時世となりましたが、マイクロソフトやソニー、任天堂とそれぞれがそれぞれの強みを活かしつつ市場を作っていくことになりそうです。2016年は各プラットフォーマーがどういった動きを見せ、また実行していくのかを楽しみに見守りたいですね。