連載:気まぐれゲーム雑記 第1073回:カドカワの浜村氏曰く「VRはモニターの進化であり、必ず浸透していく」

PS VR コラム

どれだけ市場が広がるでしょう?

VRに“これぞ”と思えるタイトルはやってくるのか

一般だろうとアダルトだろうと、とにかく話題にしていこう

AZです。ゲームを遊んでいる人に対し、「ユーザー」というのはどうにも違和感が拭えないタイプです。

それはさておき、年に2回おこなわれるカドカワの浜村弘一取締役による講演“ゲーム産業の現状と展望<2016年秋季>が公開されたのですが、VRについて語っておりましたのでちょっとピックアップしてみます。

VRに興味のあるユーザーを刺激し、市場への期待が高まったところで、満を持して登場となったのがPS VRというわけだ。PS VRは、発売までに何度か予約受付が行われたが、すぐに受付終了するほどの人気を誇った。

ファミ通ゲーム白書に掲載されているIDGのデータによれば、世界のVR市場規模は、2017年には3000億円を超えるという。浜村代表は、“VRはモニターの進化であり、流行る・流行らないの問題ではなく、必ず浸透していく”と語る。人々が映像やゲームを楽しむためのモニターとしてテレビが登場し、続いてスマートフォンが浸透していったが、そのつぎにはVRが広まるということだ。

[引用元:ファミ通.com

……なるほど。

先に申しておけば、私自身はVRに対して否定的でも肯定的でもありません。VRは、元々3D酔いや乗り物酔いが酷すぎると話題のわたくしめの体質と関係があるだけに、HMDも付けてすぐさま酔うとか何だとか色々と体験はしましたが、基本的には好意的に見ていると思っております。あ、ちなみに、最初に体験したVRはバーチャルボーイです。

で、“VRはモニターの進化であり、流行る・流行らないの問題ではなく、必ず浸透していく”というのは、VRをどれほど長期的に見るのかという事に繋がっていくわけで、そりゃまぁ私はいつの日か「脳みそor身体のどこかに直接プラグを差せば仮想空間に入れる時代が来る」と信じておりますが故に、VRは間違いなく浸透するというのは同意だったりします。しかして、自分が生きているうちに実現するかどうかはさっぱりだ、とも思ってしまうわけです。

当然ですが、ゲームの遊び方の一つとしてVRという選択肢ができるのは非常に良いことです。PS VRだけでなく、Oculus RiftやHTC Viveなど、それぞれ特徴が違っておりますし、それ相応に遊べるモノが出てくるのも当然でしょう。ですが、現時点ではコードの問題や発汗に関すること、重さ、長時間プレイでの使用はどうなのか、などの諸問題があるのも間違いありません。ともなると、映像などの他分野も含め、VR市場がどうなるのかという見方をしておいた方が良いような気にはなります。

もちろん、今のモノよりも更に進化していけば、更に普及が加速する事は間違いありません。ですが、そうなるには時間がかかるでしょうし、それまでにVR市場がどういった事になるのかはまだ想像が付かないわけで、ゲームだけに限定して言ってしまえば、「あってもなくても、どちらでも良いモノ」になってしまうのが一番危惧されてしまいます。あくまでも私の感覚ですが、2018年になる頃までに“VRといえば”的なコンテンツが出てくるかどうかが焦点になりましょうか。ある程度話題なうちにどれだけコンテンツを用意できるか、という勝負にもなってきているとは思っております。

予想されている通りに市場が拡大するのかどうかは未知数ですが、コンテンツ以外にもHMD本体の向上も期待されるところにはなります。今後数年でどのようになっていくのか、暖かく見守っておきたい限りですね。

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