連載:気まぐれゲーム雑記 第982回:「The Division」のゲームエンジン“Snowdrop”が話題を集めているそうです
ゲームエンジンとは、知識や経験を蓄積し共有化する事が大事
汎用エンジンに頼らない作り
AZです。突発的に参加した「The Division」は想像以上に楽しめましたが、ダークゾーンでのボッチ感が半端なさすぎて常に走り回っておりました。なお、敵対行動は一切とらない良心的プレイだったことをご報告しておきます。
それはさておき、そんな「The Division」で使われているゲームエンジン“Snowdrop”が話題を集めているそうです。
“Snowdrop”エンジンの開発を手掛けたMassiveのIP運用を率いるMartin Hultberg氏が豪Finderのインタビューに応じ、前述の通りフランチャイズやスタジオ/チームでまとまる傾向にある従来のUbisoftエンジンとは異なり、スタジオ間の技術共有を視野に入れた“Snowdrop”が全てのUbisoftチームにおいて利用可能だと語り注目を集めています。
これは、メディア向けのプレスイベント会場でインタビューに応じたMartin Hultberg氏が明かしたもので、可能な限りスタジオ間の技術共有に努めていると語った氏は、“Snowdrop”がPCと現世代機で望むことの全てを実現すべく1から徹底的に作り上げた包括的なエンジンであるを挙げ、Massiveが自ら全てのUbisoftスタジオにおいて“Snowdrop”を利用可能にする取り組みを終えたと報告。既に全チームが“Snowdrop”を使用できる状況にあることを明らかにしました。
リアルな破壊表現をはじめ、次世代にふさわしい動的な反射表現、リッチなボリューメトリックライトやLoD、昼夜/天候を備えたオープンワールド環境など、ビジュアル面のハイライトが話題となる機会が多い“Snowdrop”ですが、Martin Hultberg氏はダークゾーン経験に顕著な(Destinyにも似た)ロビーやメニューを介さないシームレスなゲームモードの遷移が“Snowdrop”の鍵となる機能であることを挙げ、この機能が“Assassin’s Creed”を含む他のUbisoft作品に明確に適合するだろうと説明。全てのUbisoft IPに適した没入度の高い機能を提供できるだろうとアピールしています。
[引用元:doope!]
大いにやれ、のレベルですね。
「The Division」のオープンベータをPCでプレイした身としては、ゲームスタート時のロードはやむなしとして、それ以外はとりわけ重たくなることもなく快適なゲームプレイができたという事もあってか、ゲームエンジン“Snowdrop”を結構評価したりはしています。今のところ、目立った問題も見られないというのもありますし。……ただし、途中でゲームサーバーが落ちた一件に遭遇した際は、やはりUplayに気を許してはいけないと実に味わい深い感情を抱かせてくれた事もご報告させていただきたく思う所存です。
……Uplayはとりあえず脇に置いておくとしまして、あのゲームエンジンを他のUbisoftのタイトルでも活用できるというのは、タイトル次第では良い結果になりそうな予感はさせてくれます。ゲームエンジンは、知識や経験を共有化する事でより良いモノが作れるようになっていくわけですし、内製エンジンともなれば知識や経験の蓄積は必要不可欠といっても過言ではありません。
Ubisoftは、チームやスタジオ・作品単位でゲームエンジンが違うという、ゲーム業界でも多数のゲームエンジンを抱えている企業です。看板タイトルの「アサシンクリード」シリーズが年刊発売ではなくなるといった方針になったこともあってか、今後ゲームエンジン関連にも変化があるのかどうかは注視されるところにはなりましょうか。
良い方向で注目を浴びている気がしないこともないゲームエンジン“Snowdrop”ですが、個人的には楽しめた「The Division」がどういった評価になるのかも含め、見守っておきたいモノはあります。マルチ要素が一つの鍵ですし、大いに盛り上がって欲しい限りですね。
:「The Division」のゲームエンジン“Snowdrop”が良い出来でUbisoftの他チームでも使えるらしいぞーってなお話です。
:ふむ。結局のところ、「The Division」は楽しめたの?
:ボッチプレイだけど結構楽しめたよ。強いて言えば、小さいモノを開ける際に近づきすぎると動きが変ってくらいで、ゲームそのものはすこぶる快適でした。ゲームエンジンに限定すれば、話題になるだけの事はあるんじゃなかろうかと。……ゲームそのものは、ダークゾーンが半端ないドキドキ感あるから本当に多くの人が集まって欲しい限りっすな。
:さて、どうなるかねぇ……。