連載:気まぐれゲーム雑記 第913回:SCE伊藤氏曰く「現在、ファーストパーティが制作しているPS Vita向けタイトルはない」

Vitaは海外じゃ難しい

とにもかくにもPS4を推す

AZです。「ファイナル・デッドサーキット」を見たのですが、もはやピタゴラスイッチを見ている気分になってしまいました……。

それはさておき、SCEの執行副社長にしてPlayStation事業のハードウェア・ソフトウェア両面の戦略を統括する伊藤雅康氏が、Vitaの今後についてインタビューに答えています。

伊藤氏:
当時は20代以上の高い年齢層にしか響かなかったPS Vitaですが,今では状況が変わってきていて,低年齢層への普及が進んでいます。その後押しとなっているのが「Minecraft: PlayStation Vita Edition」ですね。
ほかにも,さまざまなサードパーティ製ゲームが今後もリリースされる予定ですし,この流れをさらに加速させるべく,今秋はPS Vitaの新色をリリースすることにしました。

「今後も現行のPS Vitaビジネスを継続していく」という戦略という理解でいいのだろうか。

伊藤氏:
はい。登場当時はハイスペックだったPS Vitaですが,いまや,最新のハイエンドスマートフォンよりも非力なのは認めざる得ないところです。しかし,アーキテクチャを変えて作り直すというのは,正直,このタイミングではどうかな……と思うところがありまして(笑)。

~中略~

伊藤氏:
現在,ファーストパーティが制作しているPS Vita向けタイトルはありません。PS Vitaは,サードパーティさんが大変がんばっておられるので,SCEとしては,新プラットフォームであるPS4の盛り立てに注力する戦略をとった次第です。

[引用元:4Gamer.net

まぁ、そうなるのも仕方なしですかね。

Vita向けにファーストパーティが何も開発していないというのは、仕方がない面が強いです。どんな企業であれど、使える人材や時間は限られています。そういった中で、今のゲーム市場をワールドワイドにみた場合、SCEにとってPS4に注力するのが一番正しいというのは目に見えて明らかでしょう。

ともなると、やはりVitaは国内の大手から中小メーカーがメインに、国内市場向けに向けてタイトルが出てくるハードという位置づけになります。まぁ、元々そんな感じのハードでしたし、出た当時は有機ELを使うなど尖っていた面もありましたが、もはや3Gを載せる意味も厳しいところになっておりますし、落ち着くべきところへ落ち着いたと見るのが無難なところかもしれません。

また、Vitaの発売日は2011年12月17日で実はもう4年選手となっておるわけですが、その4年でスマホに性能を抜かれるという状況になっているのは、スマートデバイス市場がそれだけ大きくなっているとも言えます。今後のスマートデバイスはどんどんリッチな性能になっていくでしょうし、ゲームもそれに伴って豪華なモノへと変貌を遂げます。そういったとき、家庭用機といった買い換えるスパンが短いものは不利になるというのはわかりきった話ですし、今後Vitaをどう扱っていくのかは元締めであるSCEにとって舵取りが大変なところなのかもしれません。その分、PS4を推す姿勢を鮮明にしているので、それはそれで問題ないのでしょうけど。

日本市場を見た場合、今年はともかくとして2016年は国内向けのPS4タイトルが充実してくるタイミングであり、そこで上手く結果を出せるかどうかが焦点の一つにはなります。Vitaへの対応を含め、良い結果になる事を期待したいモノですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第913回:SCE伊藤氏曰く「現在、ファーストパーティが制作しているPS Vita向けタイトルはない」に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:SCEの人曰く、今ファーストパーティはPS4に注力してるよーってなお話です。

しゃきーんさん:ふむ。まぁ、海外でPS4が話題になっているならそっちに全力を注ぎたいわな。

しょぼーんさん:ファーストがVita向けに作っていないのは残念だけど、その分PS4に期待すると思えばそれはそれでいいんじゃない? ……気になる点は、今後携帯ゲーム機をどう扱っていく気なのかっつーところかなぁ……。

しゃきーんさん:……それはもう、しばらく時間が経たないとわからん話だわなぁ……。

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