連載:気まぐれゲーム雑記 第1077回:記事内で何かを比較する場合、扱いを間違えてはいけないと再認識させてくれる件

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PS VR

どうでも良いから「商品単体」で物を語れ

主観で「アレは良くてコレは悪い」と比較したら、そりゃツッコミも入るという話

AZです。連載記事が極端に書かれなくなる場合は、中の人が「レビューを書いている」か「デスマーチがはじまった」かのどちらかです。ご了承いただければ幸いでございます。

それはさておき、東洋経済ONLINEにて「プレステVRは、ポケGOより格段につまらない」という記事が公開され、ほどほどに話題を集めているようです。

現在のソニーの「最大の成長牽引事業」であるゲーム事業の成長に関連する、VRを活用したプレステVR(10月13日発売)は、これまでに存在しなかったものだろうか。

この答えは「ノー」だ。上述のように、昔すでにゲームセンターのゲーム機で採用された技術の延長線上にあるものだ。なので、あまり目新しさは感じられない。

昔に流行った業務用のVRゲーム機は、レーシングゲームや飛行操縦ゲームなどであった。ヘッドマウントディスプレイを頭にかぶって、ハンドルを握り、フリーウェイをものすごい速さで走り、他車をどんどん抜いていき、爽快な気分になる、あるいは、飛行機を操縦し、パイロット気分になって悦に入ったものである。

プレステVRの方が、こうした20年前の業務用VRゲーム機よりも、格段に技術面での進歩を遂げていることは、当たり前といえば当たり前だ。

~中略~

他のゲームもいろいろあるが、どのゲームも没入感はものすごい。だが、逆に言えばそれだけだ。

なるほど異次元の空間の面白い体験はできるかもしれない。ただ、それが「斬新な面白さ」をもったゲームの面白さかと問われると、「No」と筆者は答える。

確かに、プレステVRのような仮想空間を体験することは、昔の業務用VRゲーム機ではできなかった。しかし、そこにはそのゲーム機なりの面白さはあった。プレステVRもそれなりの面白さはある。だが、比較するのは、ソニーとしては嫌かもしれないが、「ポケモンGO」のように、いままでに全く存在しなかったゲームの面白さではない。

~中略~

任天堂の「ポケモンGO」はオリジナリティがある。すなわち、携帯電話のGPS機能をフルに活用し、それとARを組み合わせることにより、それまで存在しなかった「斬新な面白さ」を実現することを可能にし、世界の人々を魅了した。

では、プレステVRにオリジナリティはあるか?答えは残念ながら、「No」である。期待が大きいだけに、どうしても厳しい言葉になってしまうが、筆者の感覚からすれば、昔からあったVR技術を現時点で可能な限り進化させ、家庭用ゲームに採用しただけのことである。ソニーお得意の「高精細で映画的なゲーム」への没入感を高めるために、採用したのがVRの技術であったということだけのような気がする。

~中略~

今のソニーの課題は、オリジナリティ、ひとひねりした工夫、クリエイティビティである。たまたま、現在、欧米でPS4の販売が好調なため、「今、ソニーの中で最大の成長牽引事業」なのであろう。しかし、これらの課題を解決していかない限り、成長分野と位置付けたゲーム事業のさらなる拡大は難しいと思われる。

[引用元:東洋経済ONLINE

これまた、筋が悪い比較ですね。

なんというか、結構ズレた感じに書かれた文章で、東洋経済はコレで良かったの? という雰囲気満載なわけですが、とりあえずPS VRは「オリジナリティ、ひとひねりした工夫、クリエイティビティ」がないからそこをどうにかしろ、という感じにまとまっています。それでいて、なぜか「ポケモンGO」と比較しているというあたりが、微妙な感じになってしまうところであるのは間違いないでしょう。

そもそも、PS VRはハードであってコンテンツではありません。現状多いとは言えないコンテンツ群を充実させていき、「VRと言えばコレ!」といえるタイトルを排出できるかどうかは長い事見守る必要がありますが、いちゲームである「ポケモンGO」と比較する時点で無理があります。それに、VRのゲームは既存のゲームの何かになっているというのは、現時点だとVRはそのゲームの世界に入り込む没入感を楽しめるかどうかという面の方が強いわけで、そうじゃなければ「VRカノジョ」なんて代物は出てこないと思うわけであります。

また、「ポケモンGO」についても、雑に書かれているあたりが何とも言えないところです。根本的な話として、ポケモンGOは任天堂ではなくナイアンティックですし、そのベースになったのはIngressであって「ポケモンGO」のようなゲームが全く存在しなかったという事はありません。オリジナリティの面について語るのも、少々無理があるでしょう。

基本的にいち商品について語る際は「その対象商品だけで語る」のが当然であって、強い関連性がない限り比較する必要はありません。また、わかりやすく例えを出すならまだしも、「面白い」「つまらない」といった主観を持ち出したのも微妙になってしまった一因にも思えます。東洋経済は経済をテーマに語っているのですから、どうせならもう少し数字などを出しながら語ってもらいたい限りですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第1077回:記事内で何かを比較する場合、扱いを間違えてはいけないと再認識させてくれる件に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:なんか、東洋経済でPS VRとポケモンGOを比較するというアレな記事が登場したのですけれども、流石に無理があるっしょ、と思うのです。

しゃきーんさん:そりゃまぁ、無理だな。

しょぼーんさん:PS VRはつまらなくてポケモンGOは面白いから、PS VRは何とかしろ! って論じ方は、いくら何でも比較するモノを間違えてるし雑じゃなかろうかと。経済誌なんだから、PS VRが普及ラインの価格なのかどうかなどを数字でアレコレ論じた方が良かったんじゃないかな。……VRもポケモンGOも、それぞれ良い意味で話題になりつづければ良いと思うのです。

しゃきーんさん:特にVRは今後も期待される分野だし、それ相応に問題点も出てきているようだけど、しっかりと改善しつつマイペースに頑張って欲しいモノだな。

コメント (2)

名無しのゲーマーさん

ネットなんかで対立して傷つけあうのを見てきた経験からすると、他と比較した所でそれぞれのファンが傷つく結果しか生まないと思うのです。

AZ

書き方がかなり偏っているので、炎上狙いの記事にも思えるところですね。
比較してどちらが優れているか、なんてモノは十人十色の結果しか生まれないので、単一商品としてモノを語って欲しいところではあります。(´・ω・`)

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