連載:気まぐれゲーム雑記 第1104回:日本一ソフトウェアの新川社長曰く「Steamの“おま国”は単純にダメ」
「誰」に対して売りたいのか
市場に出さずして「売れない」というのはどうでしょう?
AZです。冬は結構コタツで寝てしまうタイプです。
それはさておき、日本一ソフトウェアの新川社長がSteamのリージョン規制、いわゆる“おま国”について言及しています。
4Gamer:
それは待ち遠しいですね。Steam版で初めてプレイしたという人も,一通り遊びたいでしょうし。
ところで,日本一ソフトウェアさんって,Steamでいわゆる“おま国”をしませんよね。新川氏:
いやぁ,単純に,それはダメでしょう(笑)。うちの場合は,とくに日本側から何も言わなくても,NIS Americaのほうから「それはちゃんとやりましょう」という話がきたぐらいです。あちらのスタッフも日本のゲームが大好きな人間なので,ファンのことを考えて展開してくれたんでしょうね。
そもそも,わざわざ日本のゲーマーに売らないという選択肢はありませんよ。4Gamer:
国内のPCゲーマーとしては,そう断言してもらえるのはありがたいです……。新川氏:
そういう部分で評価をいただけるのなら,それはそれで嬉しいですが(笑)。
ともあれ,現在の我々の基本的なスタンスとしては,「ものづくりは日本でします」「それを世界に向けて販売します」「プラットフォームは限定しません」の3つになります。[引用元:4Gamer]
実に、良い対応ですね。
今の日本のPCゲーム市場において、“おま国”に思うところがある人も多いのは間違いないことでしょう。大手のいちメディアがメーカー側にその事を質問する、というあたりに、問題の根の深さが何となく垣間見えるモノはあります。
もちろん、“おま国”自体はメーカーやパブリッシャーの都合であるのも理解はしますが、それを好意的に見ることができるかと言われたら、確実にNOです。そういった意味では、日本一ソフトウェアのSteam対応は、間違いなく「凄く良い事」でしょう。
一方で、日本一ソフトウェアの対応は非常に良い対応であるとは思いながらも、そういった対応が“当たり前の事”にならない現状は、やはり少なからず疑問を感じるところがあります。商業メディアは、そういった部分を各メーカーに聞いてみて欲しい内容とも言えるでしょう。
日本市場における“おま国”問題は今に始まった事でもありませんが、“ゲームを売りたい側のメーカーが何故そういう対応をするのか”というところについては、Steamで遊ぶ人達の理解を得た方が良いような気がしないこともありません。色んな市場が賑わう事を切に願いたい限りですね。
:日本一ソフトウェアの社長がSteamのおま国について言及したよーってなお話です。
:まぁ、単純にダメだわな。
:メーカーの都合というのも、わからんではないけどね。とはいえ、出さない理由というのがイマイチわからんわけで、そこらへんをハッキリさせた方が良いとはいつも思ってるよ。……“おま国”されないというのは実に喜ばしいんだけど、それだけで好感度が上がってしまう環境もちょっとね……。
:まぁ、それこそ“仕方がない”んだろうけどな。
売らない選択肢ってのはよくわからないんですよね、なにかしら理由はあるんでしょうけども。
日本語がないとかだったらライセンス料云々とかの理由は見えるんですが。