連載:気まぐれゲーム雑記 第1097回:Nintendo Switchのソフトやハード、サービスまわりのザックリしたまとめ
買いかどうかはソフト次第
とりあえず、ハードの話から
AZです。「面白い」「つまらない」は所詮いち個人の主観に過ぎませんので、それを「参考」にするのが望ましいレビューの読み方だと思っております。
それはさておき、ついにNintendo Switchのプレゼンテーションがおこなわれ、価格帯やら何やら色々と情報が出てきました。ですので、ザックリとそこらへんについてをまとめておこうかと思います。まずは、ハードとサービス周りの話から。
Nintendo Switchの概要
- 発売日:2017年3月3日(1月21日より予約開始)
- 価格:29,980円(税込は32,378円)
- リージョンロック:原則かけない
Nintendo Switch本体の仕様
- サイズ:縦102mm×横239mmx厚さ13.9mm(Joy-Con取り付け時※)
- 質量:約297g
- 画面:静電容量方式タッチスクリーン/6.2インチ液晶/1280×720ピクセル
- CPU/GPU:NVIDIA社製 カスタマイズされたTegraプロセッサー
- 本体保存メモリー:32GB
- 通信機能:無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac準拠)/Bluetooth 4.1
(TVモード時のみ、市販の有線LANアダプターを使用して有線LAN接続も可能) - 映像出力:最大 1920×1080ピクセル60fps
※TVモード時にHDMIケーブル経由で出力
テーブルモード・携帯モードでは画面解像度に従い最大1280×720ピクセル - 音声出力:リニアPCM 5.1ch対応
TVモード時にHDMIケーブル経由で出力 - スピーカー:ステレオ ボタン:電源ボタン/音量ボタン
- USB端子:USB Type-C端子
本体の充電やNintendo Switchドックとの接続に使用 - ヘッドホンマイク端子:ステレオ出力
- ゲームカードスロット:Nintendo Switchソフトのゲームカード専用
- microSDカードスロット:microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード対応
※microSDXCメモリーカードを使用するには、インターネットに接続して本体更新が必要 - センサー:加速度センサー/ジャイロセンサー/明るさセンサー
- 動作環境温度:5~35℃/湿度:20~80%
- 内蔵バッテリー:リチウムイオンバッテリー/電池容量 4310mAh
※内蔵バッテリーの取り外しはできず、必要な場合は有償で交換 - バッテリー持続時間:約2.5~6.5時間
※遊ぶソフトによって、持続時間が変わる - 充電時間:約3時間
※本体をスリープして充電したときの時間
Nintendo Switchドック
- サイズ:縦104mm×横173mm×厚さ54mm
- 質量:約327g
- 接続端子:
- USB端子(側面×2[USB2.0対応]、背面×1[※])
※USB2.0で動作し。今後のアップデートでUSB3.0に対応する予定 - 本体接続端子
- ACアダプター接続端子
- HDMI端子
- USB端子(側面×2[USB2.0対応]、背面×1[※])
価格帯は概ね想定の範囲内、というべきところでしょうか。もちろん、このスペックで高い、安い等々の意見はそれ相応にあるでしょうが、基本的に娯楽の嗜好品は「提示された価格を出す基準は自分次第」ですので、のちに書くラインナップに興味が示せるなら予約合戦に参戦することも想定しておくと良いでしょう。
また、「据え置き機」という位置付けながらに「携帯機」も兼ねたハードであるのは一目瞭然ですが、相変わらず初期のストレージは32GBと携帯機のソレになっています。まぁ、コンセプトからして本体をどれだけ軽くするのかは命題だったのでしょうし、そうなるのも仕方がない、といったところでしょうか。とはいえ、この路線は多くのゲームをしたい場合に容量との戦いになるのも想定できてしまうだけに、microSDXCメモリーカードを利用する人は多くなりそうな予感をさせてくれます。なお、microSDについては、転送速度や書き込み速度が早いモノを選んでおくと良いです。……それに比例して、値段も上がりますけど。
あとは、やはりリージョンロックを原則かけない方針である、というのは朗報でしょう。海外からのゲームを自由にできるという選択肢が生まれました。とはいえ、“原則”かけないということなので、メーカーにその判断は委ねられるところなのかもしれません。
サービス面についての話
では、次にサービス面を見ていきましょう。
オンラインサービスについて
- 対戦や協力などのインターネットを通じたオンラインプレイが可能
- 2017年秋以降は有料化されるが、スマートフォンで友人と待ち合わせやボイスチャットが可能になり、懐かしのソフトが月替わりで1ヶ月制限なく遊べたり、サービス利用者限定の割引が提供される
マイニンテンドーストア
- ニンテンドーアカウントを持っている人が利用できるオンラインストア
- ストア限定品などを販売
- 1月23日からオープン
オンラインサービスについては、2017年秋以降に有料となる事が告知されたわけですが、ここらへんも想定の範囲内でしょう。有料化に対しての反発は想定できますが、据え置き機はどのハードもやっている事ですし、任天堂もその流れに乗ったというくらいです。ただ、「サービス」である以上は、他社と比べられても仕方がないところになるわけで、「月替わりのソフトが1ヶ月制限なく遊べる」という部分が、他サービスに比べて魅力的に映るのかどうかが焦点となっていく気がします。まぁ、協力や対戦をする人にとっては重要なサービスになるので、加入する事が前提になっていくとも思えますが……。
あとは、何気に告知すべきだった様な気がする内容として、マイニンテンドーストアがオープンする事が挙げられます。さっそく、Nintendo Switchやゼルダの限定版などを告知しているわけですが、このマイニンテンドーストアの存在は、任天堂が自社ストアを作って利益を確保しにいく姿勢である事を鮮明にしたわけで、このスタンスがうまくいくのかどうかは見守りたい部分の一つとも言えるでしょう。今後、ストアでの限定版情報などが多く出てくる事になりそうです。
発売タイトルのラインナップについて
で、最後にソフトとなりますが、発売情報が明らかになっている順に列挙していくことにします。
Nintendo Switch発売タイトルリスト
2017年3月3日
- ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド
- 1-2-Switch
- ドラゴンクエストヒーローズI・II for Nintendo Swich
- SUPER BOMBERMAN R
- いけにえと雪のセツナ
- 信長の野望・創造withパワーアップキット
- ぷよぷよテトリスS
- 魔界戦記ディスガイア5
2017年3月
- いっしょにチョッキッとスニッパーズ
- 三國志13 with パワーアップキット
2017年4月28日
- マリオカート8デラックス
2017年春
- ARMS
- みんなでワイワイ!スペランカー
2017年夏
- スプラトゥーン2
2017年秋(ただし海外での発売時期であって、国内は不明)
- The Elder Scrolls V: Skyrim
2017年冬
- スーパーマリオオデッセイ
2017年予定
- ゼノブレイド2
発売日未定
- ファイアーエムブレム無双
- 真・女神転生シリーズ最新作
- 須田剛一氏が手がける「ノーモアヒーローズ」らしき新作
- Project OCTOPATH TRAVELER
- ドラゴンクエスト11
- ドラゴンクエスト10
- ドラゴンボールゼノバース2
- ウルトラストリートファイターII ザ・ファイナルチャレンジャーズ
- NBA2K18
- SONIC MANIA
- マインクラフト
詳細不明
- ダービースタリオン
- 太鼓の達人
- テイルズオブシリーズ
- 牧場物語
DLタイトル
2017年3月
- アケアカNEOGEO ザ・キング・オブ・ファイターズ '98
- アケアカNEOGEO わくわく7
- アケアカNEOGEO ショックトルーパーズ
- アケアカNEOGEO ワールドヒーローズパーフェクト
- アケアカNEOGEO メタルスラッグ3
発売日未定
- 新大開拓時代~街をつくろう~
とりあえず、こんな感じでしょうか。とりあえず確認できたモノだけを列挙している状態なので、足りなかったら申し訳ありません。
さて、タイトルのラインナップは“将来的に”任天堂タイトルの強さを伺わせる様な状況であり、ローンチでは圧倒的にゼルダの存在感が強いのは確定的に明らかな情勢です。私個人としては、ゼルダがやりたくて仕方がないので発売日に買う事を予定しておりますが、その一方でラインナップを見るとスタートダッシュの命運をゼルダ一本に託すといっても過言ではないわけで、そうなると日本での本番というのはWii Uを大きく突き動かした「スプラトゥーン」の続編が出る夏以降になる様な気にはさせてくれます。
また、ココにはラインナップされていませんが、海外だとUbisoftが「Steep」「Just Dance 2017」「Rayman Legends Definitive Edition」がNintendo Switchに対応する事を明らかにしており、他にもFAST Racing Neo的なレーシングゲーム「FAST RMX」が発表されたり、「The Binding of Isaac: Afterbirth+」「Redout」などNintendo Switch対応を明確にするタイトルがそれ相応にでてきています。こういった海外のタイトルを上手く日本にも入れ込んでほしいところはあるわけですが、日本でのそういった動きがどうなるのかはのんびりと見守っていく必要がありそうです。
ざっくりしたまとめ
プレゼンテーションを見ていて思った事は、想像以上に「ゲームをする人向け」にアピールをしていた、という事でした。今までのファミリー的な路線よりも、最初にアピールすべきはゲームをする人、という印象です。
で、ハード性能については概ね想定していた感じですので良しとして、気になるのはサービス面でしょうか。特に、オンラインサービスは有料化されるということで、それは問題なしとしても価格がわからない以上言及しがたいモノはあります。
あとは、先も書いた通り、私自身はゼルダやスプラトゥーン2などやりたいタイトルが明確にあるので、発売日に欲しい勢に含まれる人間です。ですが、それとは別の話として、ローンチ時にスタートダッシュできるラインナップかを問われたら何とも難しい。元々ゼルダは国内よりも海外で売れる傾向が強いタイトルなだけに、国内においてどれほど反応する人達がいるのかはちょっと見えてこないところがあります。どちらかと言えば、ジワジワと普及させるタイプのハードになる様な気がしないこともありません。
とはいえ、別にソレが悪いという事もなく、とにかくソフトが充実するならソレで良いとも思います。ビジネスとして見るか、娯楽として見るかでずいぶん印象も変わりますが、せっかくの新ハードですし話題になって欲しい事に間違いはありません。数年後を見据えながら、新ハードがどのように評される事となるのか、暖かく見守っておきたい限りですね。
:「Nintendo Switch」について色々発表されてたので、ざっくりとまとめてみました。
:ゼルダがイチオシであるってのは間違いなさそうだな。
:あとは、今後どういった感じにラインナップがそろっていくのか次第じゃないかな、と。ストレージが弱いとか何だとか色々思うところはあれど、期待もしているので是非頑張って欲しい限りっすな。……色んなタイトルが出そろって欲しいモノだねぇ……。
:ま、今後数年はこのハードになるわけだし、どうなっていくのかは暖かく見守っておけば良いんじゃネーの?