連載:気まぐれゲーム雑記 第866回:Steamで販売停止になったゲーム「Journey Of The Light」の辿った道が実に新しい

未完成品を売るのはマズい

特殊な一例は増えて欲しくない

AZです。たまに“真の○○”(○○は商品名)などという言葉を見かけますが、あれほど滑稽な言葉もそうはないと思わせてくれます。

それはさておき、Steamで販売停止になったゲーム「Journey Of The Light」がほのかに話題となっているようです。

「Journey Of The Light」は、薄黒く光る玉を操作しながらヒントを集めて正解の道筋を辿るというパズルゲームになります。開発者のLord Kres氏による動画をみれば、だいたい一目瞭然でしょう。

で、Lord Kres氏は、「Steam上でもっとも難しいゲームの一つ」である事をうたっていたわけですが、発売から数週間経ってもチャプター1をクリアしたと報告する人が出てこない状況が続いていました。その後、データを解析する人が出てきて、開発者さえゲームをクリアしていない事やチャプター1さえクリアできないようなモノになっていた事、開発者が未完成の「Journey Of The Light」を売り逃げしようとした疑惑が一気に浮上し、開発者は釈明したモノのValveが販売を停止して返金に応じる発表をした、という状態になっています。なお、開発者は現時点で雲隠れしてしまったようです。

先に紹介した動画の評価を見てもらえば分かるとは思いますが、本作は実のところさりげなく期待されていたモノでした。それもそのはずで、実はSteam Greenlightで選出されたゲームだったりするわけです。このゲームについては、一応ストアページが残っていますので、レビューを見てみれば、なんとなくその凄惨な雰囲気が見てとれるのではないでしょうか。

かねてから、早期アクセスやクラウドファンディングなど、一部の販売手法は問題視されている一面がありました。今回のゲームはそういった問題を抱えていたわけではないにせよ、開発者本人はどういった意図を持っていたのかはわかりませんが、未完成のモノを売ったというのが何よりの問題でしょう。難易度的にクリアできないのは問題になりませんが、プログラムとしてクリアできない様になっているのは致命的です。SteamというかValveに品質チェックの機能がないのはよく知られた話ですが、クリアできるかどうかのチェックなんて普通はやらないでしょうし。

日本でも、ほんのりとPCでゲームをする人達が増えてきたような昨今ではありますが、PCだからこそ起こりえる問題があるのもまた事実です。極力、こういった妙な問題がおきない事をただただ願いたい限りですね。……コレクターというわけではありませんが、一度くらいはこのゲームに触れてみたいとも思ってしまいますけど。

[情報元:AUTOMATON

連載:気まぐれゲーム雑記 第866回:Steamで販売停止になったゲーム「Journey Of The Light」の辿った道が実に新しいに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:Steamで未完成らしきゲームが売られてたよーってなお話です。

しゃきーんさん:流石に、無理があるだろ。

しょぼーんさん:そりゃまぁね。出来が悪い以前の問題だし、開発者もSteamのアカウント消されたみたいだから、もうどうにもならんかなぁと。……クリアできるけど、出来が悪すぎてストレスがスゴイゲームも多々ありますけどネー。

しゃきーんさん:……最近、そんなゲームをやったばっかだしな。

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