連載:気まぐれゲーム雑記 第990回:カプコン社長辻本春弘氏曰く「専用機向けゲームの市場はもっと伸びる」
どの市場も伸び続ければ良い
メインの市場と横への広がり
AZです。この雑記も後10回で1000回書いた事になるようで、ずいぶんと遠くまで来たモノだ……、とお仕事の締め日に追われる身ながら現実逃避をしております。
それはさておき、カプコン社長である辻本春弘氏が「専用機向けゲームの市場はもっと伸びる」とインタビューに答えております。
--スマートフォン向けにも「モンハン」を投入した
「スマホは、ゲームを遊べる端末として世界で最も普及している端末だ。だから、スマホゲーム自体の収益化に加えて、多くの人にカプコンのゲームを体験してもらい、面白さを知ってもらうというプロモーションの一環としても使える。当社の主たるビジネスは、ゲームで遊ぶ環境として最高峰である専用機向けのゲームに定めている。ここで技術や経験を得ながらヒットを生み出し、横の展開を行っていく」
--専用機向けゲームの市場の先行きは
「もっともっと伸びる。例えば、海外の販売店は売り場が日本ほど大きくなく、置いてもらえるソフトも限られるが、いまはダウンロード販売できる。新興国は、これまでは消費者が専用機を買えてもソフトが思うように手に入らないこともあったが、ネットで買えるにようになった。ソフトを売って終わり、ではなく、エピソード追加などで一つのゲームを長く楽しんでもらうような工夫に力を入れていきたい」
[引用元:Sankei.Biz]
DL販売がポイントですかね。
ゲーム専用機は、日本市場だとPS4が今勢いを得ている状況ではあるのですが、その一方でどこまでそれが持続するかも見どころの一つとなっています。今後、FF15など間違いなくハードの売れ行きを左右するタイトルが2016年内に登場予定となっていることですし、そういったところを見ればまだまだハードの普及は伸びていく可能性も大きいでしょう。
ハードの普及というのは、その分ゲームが売れる確率を上げてくれる効果があります。ですので、普及台数が増えていくというのは間違いなく良い事でしょう。とはいえど、やはりゲームである以上はそれ相応の中身も求められる事になります。普及し、期待が大きくなるのは良しとして、そこからきちんとビジネスしていくには売れるようなタイトルを出し続けていかなければならない、というのは当然のことでしょう。
また、ダウンロード販売については、PCで遊ぶ人たちにとってはSteam等々でお馴染みですし、セールも含めダウンロード販売であるのが当たり前な状況ではありますが、家庭用ゲーム機においてはやっとセールという文字を見かけるようになってきました。どうやってダウンロード販売ページを開かせるかというのは、販売する側にとって大きなテーマですが、セール等々を含めダウンロード販売が主力になる時代がくるかどうかも見守られます。
日本の家庭用ゲーム専用機市場は右肩下がりの推移をたどっていますが、2016年はそこを変えることができるかどうかは大きなポイントと言えます。どういった変化があるのか、のんびりと見守っていきたいモノですね。
:カプコン社長の辻本春弘氏が、専用機向けゲーム市場はもっと伸びると申しておりますよーってなお話です。
:まぁ、ハードが伸び続けりゃソフトも伸びる可能性が生まれるからな。根本的に、面白いと多くの人が思ってくれるモノを作らんことにゃ始まらないけど。
:ハードだけ伸び続けても、良いモノが多数ないと厳しいってのは前世代である程度見えた事だしね。だからこそ、色んな市場が盛り上がるように、良いモノを売って欲しいとは思うよ。……各メーカー様の奮闘に期待しすぎない程度に期待というオチで。
:……貴様の言う、期待しすぎないさじ加減ってのがよくわからんがな……。