一週間を振り返るコラム的な何か
第138回：妖怪ウォッチよりもPCゲーム市場が第2の黄金時代を迎えた（ただし日本以外）事が話題だったらしい一週間

頑張れ僕らのPCゲーム

AZです。時間の合間を縫いながら作業をしていると、スナイパーになった気分になれます。メリットは現実逃避できる、というくらいですが。

さて、2015年4月5日～4月11日までの間に一番見られた記事は、「PCゲーム市場は第2の黄金時代が到来しているようです」でした。確かに、他のゲーム系ブログに比べたらPCゲームに関する内容を多く扱っておりますが、レベルファイブ関連が一切入ってこないあたりは、当ブログを閲覧している人達の層が何となくわかりそうで良かった気もします。あとは、「サイバーエージェントの子会社“クリップクリエイト”がゲーム実況に特化したプロモーションサービスを開始、実況も本格的に宣伝になる？」も見られていたようなので、実況に関する事でも書いてみようかと思う次第です。

黄金時代はいつまで続くのか？

黄金時代。実に良い言葉ですね。いわゆる、「全盛期」や「絶頂期」という意味合いを持つ言葉ですが、PCゲーム市場には今そんな時代が到来していると話題になりました。

Steamや実況の賑わいを見れば、確かにその時代が到来している感を伺わせたりもします。他にも、早期アクセスやクラウドファンディングなど新しいビジネスモデルがでてきて、PCゲーム市場は家庭用機とは違った一面を強く見せる事になりました。また、インディーゲームのような企業がやらないであろうタイトルを著名クリエイターが作るといった動きも活発化しており、当分は続いていきそうな気はします。

その一方で、日本はPCゲーム市場が盛り上がっているとは言いがたいです。元々家庭用機が強い市場でしたし、PCゲームは狭小扱いされ続けてきた市場です。ある程度は仕方がありませんし、Steamで日本語を使っている人は全体の1％に満たない0.9％程度となれば、中々難しいモノはあるのかもしれません。

Steamや実況など、PCゲームに絡む要素が上手く繋がり合って盛り上げている感はありますが、最終的にその「黄金時代」なるモノがいつまで続くのかも焦点になります。PCゲームプレイヤーが増えた事で、Steamの市場で勝負するのも難しくなっていくであろう昨今ですが、日本からもインディーゲーム等々が盛りあがってくれる事を願いたいモノですね。

実況が本格的な広告と化す

サイバーエージェントの子会社が、ゲーム実況に特化したプロモーションサービスを開始すると発表しました。いやまぁ、元々「宣伝」の側面を強くもっていたわけですし、こうなるのも時間の問題だったのは言うまでもありません。

ここには、色々と賛否が渦巻きます。例えば、企業間同士のやりとりとなるので法的にグレーな部分はよりクリアになっていくでしょう。まぁ、すでに組織化しているところはそんな風にやっておりますが。その一方で、結局「公式」の「提灯持ち」にしかならない可能性も高いのは否定できません。いやまぁ、それをやったら「実況者」の信用の切り売りをするだけなので、どうアプローチすべきかは考えて然るべきでしょうけど……。

実況という場は、良くも悪くも自由なところが良かった部分とも言えます。それを組織化して事業にしちゃおうというのは、ベンチャー企業が乱立していた時代を彷彿とさせるわけですが、実況を「組織化」するという事はどういうことなのかという一例が何となく垣間見えそうな気はします。そのことを、表立って言うかどうかは知りませんが。

ともあれ、実況が「広告」の一つであるのは間違いないでしょう。はてさて、今後どういった広がり方を見せようというのか、生暖かく見守っておきたいモノですね。