連載:気まぐれゲーム雑記 第780回:クラウドゲーミングサービス「OnLive」をSonyが買収し4月30日で終了するようです
気まぐれゲーム雑記
第780回:クラウドゲーミングサービス「OnLive」をSonyが買収し4月30日で終了するようです
「ただそれだけ」以外のモノが欲しい
クラウドの未来は、現状のままだと何だかツマラナイ?
AZです。デスマーチな毎日で、ちょっとでも気を抜くと睡魔に襲われる日々を過ごしております。
それはさておきまして、Sonyがかつて買収したGaikaiのライバル的存在とまで言われたクラウドゲーミングサービス「OnLive」を、Sonyが買収し4月30日で終了すると報じられています。
クラウドゲーミングサービスの「OnLive」がSonyに買収され,2015年4月30日いっぱいでサービスを終了することが明らかになった。
これは,OnLiveの公式サイト上に掲載されたメッセージから判明したもの。
そのメッセージでは,OnLiveを買収するのは「Sony」となっているが,これはおそらくSony Computer Entertainment(以下,SCE)を指していると思われる。SCEは過去に同じクラウドゲーミングサービスのGaikaiを買収し,その後PlayStationプラットフォームにおけるクラウドゲーミングサービス「PlayStation Now」を立ち上げた経緯があるからだ。
[引用元:4Gamer.net]
なんとまぁ、あっけない終わりでしたねぇ……。
こうなると、クラウドゲーミングの主戦場は「PlayStation Now」に集中しそうな雰囲気も漂いますが、ダークホース的な位置付けとして孤軍奮闘しそうなスクエニの「シンラ・テクノロジー」にも謎の期待をかけてみたいモノはあります。「シンラ・テクノロジー」は現状本当に万馬券的な印象も拭えませんが、兎にも角にもスクエニが最も得意とするブランドの力で押し切って欲しいモノです。あれですね、「FFの新作はシンラのクラウド独占!」とか真意が伝わりにくいけど無駄に格好良さそうな煽り文句でやれば、謎の勝機は見えてくる……可能性はあります。いやまぁ、ネタですけど。
それは脇に置くとしまして、今回の買収はGaikaiが持っていないであろう特許関連が影響しているような雰囲気も出ているようですが、今のクラウドゲーミングは「わざわざそちらのサービスへ移行するほどの魅力は持ち合わせていない」というのが現実でしょう。「PlayStation Now」は海外でサービスが始まったばかりですが、今回買収された「OnLive」や日本の「G-Cluster」「GameNow」などといったクラウドゲームサービスが未だ話題を席巻しないのが何よりの証拠と言えます。更に言えば、PCよりも家庭用機が圧倒的に強い日本市場だと余計に厳しさも見えてくるのは否定し難いです。実際、「PlayStation Now」も北米でサービス開始されているのに、日本ではまるで話題になりませんし。
また、今のクラウドゲーミングは基本的に「低スペックな環境でも高画質なモノができる」というだけのモノになっています。ストリーミングやら何やら、色々と技術的な問題があるのもわかりはしますが、それだけで魅力だと思える人はそこまで多くもないでしょう。それなら、家庭用機を買うなり高スペックなモノを買う事を選ぶ人が多いという事です。ともなると、それ以外の「クラウドゲーミングだからこそできる事」を見せつけていく必要があります。
VRやAR、クラウドはゲームの新しい形として期待されている中で、PS5がクラウドになる可能性も示唆されたくらいですので、今後どのようなビジョンを見せていくのかが課題にはなりそうです。現状ではまだまだ厳しそうなクラウドゲーミングですが、今後、家庭用機と入れ替わるような時代が本当にやってくるのか。生暖かく見守り続けたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:クラウドゲーミングサービス「OnLive」をSonyが買収したみたいだよーってなお話です。
:実際どーなの? クラウドゲーミングサービスって。
:海外と日本とでは、反応が違うってのはあるだろうね。そこらへんは、PS Nowが日本で始まらないというのが何よりもわかりやすい事例かと。でも、今後そういう未来もあるのだっていうのを提示していかにゃいかんので、PS Nowの頑張り次第では可能性はあるのだとも思う。……シンラ・テクノロジーをウォッチしている方が何となく楽しい気もするけどネー。
:まぁ、いずれにせよクラウドゲーミングサービスがはっきりと定着してくれば、また新しい形が出来上がっていくのかもしれんな。
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