連載:一週間(2015年3月22日~3月28日)を振り返るコラム的な何か 第136回:ハードのサイクルはどうなるのかが気になった一週間

一週間を振り返るコラム的な何か
第136回:ハードのサイクルはどうなるのかが気になった一週間

終わりが見えないゴールはシンドイです

AZです。デスマーチのゴールは遠い果てにあると信じている人間の一人です。

そんなわたくしの事情はさておきまして、2015年3月22日~3月28日までの間に一番見られた記事は、「数年ごとにハードを買い換えるのは、もはや最善ではない?」でした。ハード事情が色々と動くのは仕方がない話かもしれません。あとは、「クリエイティブな仕事は、必ずしも稼ぎになるとは限らないという現実」も見られていたようなので、コナミについてでも振り返ってみようかと思う次第です。

ハードを「買う」という行動に走らせるモノは?

任天堂の岩田社長が、プラットフォームに対する考え方を変えたという話を取り上げたわけですが、今の時代は柔軟に対応していかないといけない事が見て取れます。DeNAの話もそうですが、「柔軟」に考えた結果だと思っておりますよ?

任天堂が、プラットフォームを「顧客」と定義付けることで、今後会員制サービスが注目を浴びる事になります。そこから、どれだけハード・ソフトを買わせるような行動へ走れるのかが最大の焦点にはなりますが、そればっかりは任天堂がどのようなモノでスマートデバイスにアプローチするのか次第でしょう。

ハードを買うに至るケースは、そのハードを買ってでもやりたいソフトがある時というのが大半です。つまりは、スマートデバイスを入り口に、最終的にハードを買わせることができるかどうかが任天堂のスマートデバイス市場に向けた勝負どころになるわけです。

ハードメーカーは、普及しないことには始まらないし、ハードを普及させるためのソフトがないことにも始まりません。そういった意味では、今のハードとソフトが相互関係にある家庭用ゲーム機市場というのは、中々厳しいところが出てきているのが現状でしょう。はてさて、任天堂とDeNAが組んで新しい市場を構築できるかどうか、生暖かく見守りたいモノですね。

企業の経済活動は「稼ぐ事」が最優先だけど、ゲームは「面白い事・楽しめる事」が最優先

コナミが、社内プロダクション制を廃止したことで、コナミを代表する“小島プロダクション”が廃止されました。ゲーム業界には、そこそこに衝撃が走ったと言える案件ではないでしょうか。ちなみに、あの一件のハイライトは「日本の大手ゲームメディアから何も情報が出て来ない中、(恐らく)最速で動いたのが東スポで、普段は全く信用できないのに信用せざるを得なかった」というところです。

話を戻しまして。コナミが廃止するという以上、「プロダクション制では利益を上げられない」と判断したからでしょう。特に今のご時世、家庭用ゲーム機の開発期間はどんどん延びています。そして、必ずしも利益を上げられるわけではない。投資した予算の回収がより安定する方へ走るのは、企業としてやむなしという他ありません。それに、ゲームの場合はハードの普及が影響してしまいますし……。

企業は稼がないといけない。その一方で、ゲームは面白いモノ・楽しめるモノじゃないといけない。それらを両立させるのが難しいというのは、今の据え置き機市場をみていればなんとなくわかりそうな話です。どちらにウェイトを置くのかという問題でもあり、上場していれば余計に稼がないといけないというのは目に見えた話です。

コナミが、今後プロダクションを廃止してどうやっていくのかが一番の見どころにはなりますが、何はともあれMGS5:TPPがどれだけ盛り上がるのかで反応も変わりそうです。はてさて、どういったオチになるのかはしかと注視しておきたいですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:今週は、なんだかハードのサイクルな話が良く出てた一週間だったよーってなお話です。

しゃきーんさん:今までのビジネス的なサイクルは、5~7年くらいかねぇ?

しょぼーんさん:そんな感じだね。まぁハードのサイクルは、PS4がかなり飛躍したから当面は問題にならないとは思うよ。逆を言えば、いわゆる「次世代」を考えないといけないみたいな段階になったとき、どういった話題がでてくるのか次第で今後が決まるのだと思う。……NXがその試金石になるか否かっすなぁ。

しゃきーんさん:ま、ハードがどんなものであろうと、楽しめるゲームが出てくれりゃそれで良いってのはあるけどな。

連載:一週間(2015年3月22日~3月28日)を振り返るコラム的な何か 第136回:ハードのサイクルはどうなるのかが気になった一週間に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

しょぼーんさん

しゃきーんさん

記事にコメントを書く