連載:気まぐれゲーム雑記 第770回:数年ごとにハードを買い換えるのは、もはや最善ではない?

気まぐれゲーム雑記
第770回:数年ごとにハードを買い換えるのは、もはや最善ではない?

ハードビジネスの限界が何となく見えた感じです

買い換えずに済むなら買い換えないのが人

AZです。買い換えたいモノはいっぱいあるけど、先立つモノがありません。

それはさておきまして、任天堂の岩田社長がプラットフォーム云々に関しての言及をしております。

まず、この数年に起こった大きな環境変化のもと、「ゲームプラットフォームはどうあるべきなのか」という考え方が変わっていきました。

これまでの30年間は、何年かに一度、ゲームのプラットフォームをモデルチェンジしてやってきました。けれど、どんなにゲーム機を普及させても、新しいゲーム機を出せばまたゼロからやり直しなんですね。モデルチェンジによって、お客様との関係が切れてしまう。

言い換えれば、プラットフォームの切り替えがお客様との関係を断ってしまう「隙」になってしまっていました。これはまさに「ニンテンドーDS」から「3DS」、あるいは「Wii」から「Wii U」への移行で起きてしまったことで、大いに反省すべきところだと思っています。

~中略~

じゃあ、一度できたお客様との関係をどうしたらつなげていくことができるんだろうという取り組みの中で、プラットフォームというものの考え方を、それまでのデバイス単位からアカウント単位、つまりお客様単位にするというふうに変えたのです。

[引用元:日経ビジネス

いやまぁ、そうでしょうね。

家庭用ゲーム機が世代交代する際に、常に問題視されるのはいわゆる後方互換です。時代が進めば過去作なんぞ対してプレイしなくもなる、という意見もわからないではありませんが、今まで身銭を切って買ってきたゲームが最新ハードになったらプレイできなくなるというのは抵抗があるというのも仕方なき話でしょう。使えなくなるよりも、使えた方が嬉しいのは当然です。

そこらへんに関して、一番強いのはPC(という名のSteam)になります。あれはもう、過去作とかなんだとか概ねのタイトルを網羅しています。もちろん、PCも無条件で大丈夫なんてことはなく、脅威となるのは「必要動作環境の上昇」や「OSが変化した場合」、「おま国」「そもそもPCじゃ出てない」等々が挙げられるわけですが、基本的には大半のゲームを動かせるようになるのは、大きなアドバンテージとも言えます。

また、PS4やXbox Oneは、ハードの都合上どうやっても厳しくなる互換を搭載する事はできませんでした。ですが、ソニーはPS Nowでその活路を見出そうとしていますし、他にもPS Vueのサービスを始めようとしており、とことん「PS」というプラットフォームを構築しようとしているのは、しっかりと見えてきます。

ゲームの場合、各ハードはそれぞれのプラットフォームに繋がっています。PCならSteamですし、PSハードならPSN、Xbox系だとXbox Liveとなるわけですが、任天堂に限ってはニンテンドーネットワークIDしかありません。会員制サービスをプラットフォームにしたい場合、厳しくなるのは目に見えていましたし、サービス運営を本格化させるのは時間の問題だった事は窺えます。

いずれにせよ、今後の任天堂は自社のネットワークを中心に構築された「プラットフォーム」に、話題の“NX”をかけあわせてくることになります。すでにハードを「強制的に」買い換えてやっていくビジネスは限界が見えている気はしますし、どのハードメーカーも上手い事自社の「プラットフォーム」を作っていって欲しいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:どのハードメーカーも、買い換える事で「過去の遺産をゼロにする」という事を望まなくなっているのだなぁと思ったわけです。

しゃきーんさん:そりゃまぁ、そのやり方が無難ではあると思うがな。

しょぼーんさん:それは、消費者にとっての話だけどね。要はさ、ハードを売って儲かるのはどこ? という事。でも、もうハードの買い換えを強制的に起こすようなやりかたは、リスクが大きいのは目に見えてわかる話っすな。……ま、よりハードが「身近」なモノになれば、またソフトとなるコンテンツの価値も変わっていくんじゃない?

しゃきーんさん:……まぁ、どんなモノにせよ良いゲームがないと始まらないっつーのもあるとは思うがな。

連載:気まぐれゲーム雑記 第770回:数年ごとにハードを買い換えるのは、もはや最善ではない?に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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