連載:気まぐれゲーム雑記 第768回:アナリストが「任天堂が向こう3~5年でゲーム機事業から撤退」と予想してほのかに賑わっているようです

気まぐれゲーム雑記
第768回:アナリストが「任天堂が向こう3~5年でゲーム機事業から撤退」と予想してほのかに賑わっているようです

こういう情報は冷静に生暖かく見守りましょう

新しいプラットフォームを構築するのが狙いではなかろうかと?

AZです。「マンイーター」なるワニが人にさりげなく襲いかかるパニック映画を見たのですが、わんこが可愛すぎて涙しました。

それはさておきまして、ロイター通信がアナリストの意見として「任天堂が向こう3~5年でゲーム機事業から撤退」と予想した事が何となく賑わっているそうです。

任天堂の岩田聡社長は「ゲーム専用機ビジネスへの情熱は失っていない」と断言しているが、アナリストからは、スマートフォン市場への進出でゲーム機の売れ行きがさらに鈍るのではとの指摘もあがっている。

 だが任天堂はハードウェアから離れる方向へと進んでいるのかもしれない。岩田社長は新しいゲーム機プラットフォーム「NX」の開発を進めていることを明らかにしたほか、新たな会員制オンラインサービスを今年開始する計画も明らかにしている。

 「ソフトウェアへの投資を考えれば、任天堂は従来のゲーム機事業から簡単に撤退するわけにはいかない。だがその兆しは見られる」とCLSAのアナリスト、ジェイ・デフィバー氏は指摘する。

 同氏は、任天堂が向こう3~5年でゲーム機事業から徹底すると予想している。

[引用元:ITmedia

引用元はITmediaですが、ロイターの記事なので注意しておくのと同時に、「撤退」とすべきであろう場所が「徹底」という誤字になっているあたり、さりげない浪漫を感じてしまいますね。

で、この件について、ニュースメディアのJ-CASTが任天堂の広報に取材するというフットワークの軽さを見せつけています。

スマホゲームに参入することでゲーム専用機事業は縮小していくことになるのだろうか。任天堂広報に話を聞いてみると、

「3~5年以内に撤退というのは当社から出した情報ではありません。先日の記者会見で新たなゲーム機を発売すると発表したことでも分かるように、あくまで事業の核となるのは家庭用ゲーム機です」

と説明した。岩田社長は18日の記者会見で新型ゲーム機「NX」について語った。詳しい内容は2016年に発表するとしているが、DeNAとは直接関係のない新コンセプトのゲーム機をこの場で発表したかについては、

「任天堂はこれからもゲーム専用機のビジネスをしっかりやっていく情熱と展望を持っています」

ということを示したかったからだとも説明した。

[引用元:J-CAST

色々と半端ないですね。

発表会とか質疑応答できちんと説明したというに、アナリストの意見を元に改めて取材するあたりは、色んな意味で凄まじい。発表した直後に、手のひらを返すような答えが返ってくるわけもないのは想像に容易いです。

この話のポイントは、「ゲーム機事業」をどう捉えるのかという話になります。任天堂は、発表会でプラットフォームの再定義をアピールしておりましたが、それは「ハードをどうするのか」をある程度見据えたモノである事は予想できます。ゲーム機をプラットフォームと見るか、「会員制サービス」を中心にした大枠をプラットフォームと見るか。とどのつまり、先日の発表会は「最終的に任天堂の家庭用ゲーム機に辿り着けるような道筋を作るため、スマホ事業をやる」と言ったようなモノで、繰り返しになってしまいますが私としては「会員制サービス」の方が本命だと思っております。

日本の場合、どの大手も「家庭用ゲーム機」での勝負は厳しい形が突き付けられており、一部の大作のみが売れて他が売れないという傾向が続いています。そういった中、スクエニのようにスマートデバイスへの比重を増やしながら「家庭用ゲーム機」向けには大作をメインに作るというスタンスへ移行するメーカーもあれば、セガのようにオンライン重視の方向へ舵を切るメーカーもあり、スマートデバイスはもはや捨て置くことはできない存在になっているのは言うまでもないでしょう。もちろん、当面は家庭用機が完全に終わるなんて事もなければ、家庭用機でやり続けるメーカーもあるのはわかりそうな話ですけど。

日本ではサードパーティがハードに固執しなくなった(ただし、Xbox Oneは利益を支えるほどの市場が成り立っていないしPCは除く)マルチデバイスな時代に、任天堂の場合は「最終的に自社ハードへ人を導けるのか」がビジネスとして最大の焦点にはなりそうです。任天堂がどのような形に変化しようとしているのかは、NXが出てくる頃にある程度見えてくるでしょうし、それまでは妙な情報に躍らされることなく見守っておきたいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:アナリストが「任天堂が向こう3~5年でゲーム機事業から撤退」と書いたみたいなんだけど、誤字脱字が気になってしょうがなかったよーってな内容です。

しゃきーんさん:全然ちげーだろ。ゲーム機事業ってのはどこまでがゲーム機事業になるんだ? って話か。

しょぼーんさん:そんな感じかな。でも、任天堂は自分達で自分達のサービスとなるプラットフォームを巨大化して、その上でハードを出すのだとは思うよ。NXは、その試金石なのかなぁとか思ったり思わなかったり。色々と手厳しい意見が飛び交うだろうけど、頑張って欲しい限りだね。……ただのゲーム好きとしましては、どの会社も等しく「面白いゲームを出して下さい」としか言えませんし。

しゃきーんさん:任天堂だけに限らず、ソニーやマイクロソフト等々、どのハード会社も上手くいくような環境になって欲しいもんだな。

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