気まぐれゲーム雑記
第755回：ID@XboxのプログラムをWindows 10にも対応させる事を発表、Windows 10がゲーマーにとってベストOSとなるか

勢いがある方を取り込むのは当然の流れ

PCは元々最先端を突っ走るゲーム機でもある

AZです。リニューアル作業は楽しいけど三歩歩いて三歩下がるレベルになっております。

それはさておき、マイクロソフトのXbox事業全権をになっているフィルスペンサー氏が、GDCでWindow10について語っておるようです。

多くのゲームファンは、様々なデバイス、サービス、プラットフォームでゲームを遊ぶ時代になっており、プラットフォーマーとしては、その状況に対していかに柔軟に対応し、いかに素早く魅力的なコンテンツを提供するかが重要だとした。

Microsoftとして、そのソリューションのひとつがWindows 10となる。Windows 10は単一のコアで提供されるOSであり、単一のアプリケーションプラットフォーム、単一のゲームソーシャルネットワーク、単一のストアで提供されるOSでもある。PCのみならず、タブレット、スマートフォン、TVといった様々なデバイスで統一されたサービス、コンテンツを提供することが最終的な目標となる。それと同時にWindows 10はWindows史上もっともリッチなゲーム性能を備え、ゲーマーにとってベストなゲームOSになるという。

～中略～

もちろんプラットフォームだけではなく、開発環境も提供する。Xbox Live機能をフル活用するための開発キット「Xbox Live SDK」をWindows 10向けに提供し、さらにインディーデベロッパー向けにはID@XboxのプログラムをWindows 10にも適用する。Xbox OneでもWindows 10でも共通のゲーム用APIが利用できるため、Xbox One/Windows 10向けのマルチプラットフォーム展開が容易になる。ゲームの販売は、Windows Storeを利用し、Xbox One、Windows 10いずれかで購入すれば両方のデバイスで利用可能になるクロスバイにも対応する。

［引用元：Game Watch］

これはまた、濃い内容ですねぇ……。

記事自体、Xbox OneというよりもマイクロソフトがXbox事業をどうしていきたいのか、何となく読み取れるようなモノになっています。気になる人は、一度見ておくとよいでしょう。Xbox Oneの話ではなくWindowsの話が中心ですし、Xbox事業そのものがWindows10と上手く手を組んだかのような印象さえ受けます。

今回のID@Xboxのサービス拡大で、Windows10に対応させるタイトルがすでに17作品確認されています。知られているところでは、「Divinity: Original Sin」「This War of Mine」「The Long Dark」「Shovel Knight」などが挙げられています。

このようなフットワークの軽さは、マイクロソフトが掲げている「マルチデバイス」戦略にあります。要するに、どんなプラットフォームであれど「最終的に利益をもたらすのならソレで良し」という戦略です。今回で言えば、Windows10をベストなゲームOSと定めることで、そこを経由しゲームをさせようという試みであり、Xbox Oneとのクロスプレイを実現しているのもマイクロソフトならではの対応でしょう。Xbox Oneは、今後もマイクロソフトのゲームの入門モデルとして存在し続けていく……ような気はしています。

先日は、PCゲーム市場が成長し続けるといった未来予測が出てきて話題にはなりましたが、日本の大手としてPCという金をかけただけ最高のゲーム機なる代物（ただし、時間と共に劣化していくのも早い）を、どのように扱っていくのかは悩ましくも思っているような印象はあります。日本ではニッチな市場になっておりますが、Windows10が日本にとってもゲームをするベストOSになるのか否か、今後も注視しておきたいですね。