連載:気まぐれゲーム雑記 第753回:Unreal Engine4が無償化を発表、Unityはどんな手を打ってくる?
気まぐれゲーム雑記
第753回:Unreal Engine4が無償化を発表、Unityはどんな手を打ってくる?
開発コミュニティが賑わうのは良いことです
作り手側も無償な時代に突入
AZです。こだわりすぎると失敗するケースがあるのを知っているので、自分の妙なこだわりを捨てたくなる時があります。
それはさておき、先日ゲームエンジンについては書いたばかりですが、Epic Gamesの総帥ティム・スウィーニー氏が声高らかにUnreal Engine4の無償化を宣言しました。
UE4はどなたにでも無料でダウンロードしていただくことが可能になりました。将来のアップデートもすべて無料です!
ダウンロードしたUE4は、ゲーム開発や教育、建築、ビジュアライゼーションやVR、映像制作やアニメ等、様々な用途にご利用いただけます。ゲームやアプリケーションを制作・販売された場合には、四半期ごとの総売上のうち3千ドルを超えた部分に対して5%のロイヤリティが発生します。UE4ユーザーの皆様が成功を収めて初めて、我々Epicもそのお裾分けをいただくというビジネスモデルです。
[引用元:Unreal Engine4]
ついに来ましたねぇ……。
1年前の2014年3月に、月額約2000円で使えるというサブスクリプションモデルを採用して話題を集めましたが、1年で無償化へ踏み切った形となります。この1年間においては、Epic Gamesの予想をはるかに上回るモノだったとしており、更にUnreal Engine4を広げていこうという意気込みが十分に感じられるところでしょう。
特に、「ゲームやアプリケーションを制作・販売された場合」においてロイヤリティが5%という事は、それ以外ならロイヤリティが発生しないとも言えます。映像関係ならば、好き勝手にやれるというのを考慮すると、かなり強力なツールが解放されたと見てもおかしくはありません。
ともなると、対抗馬となっているUnityがどういった反応を見せるかが注目されるところにもなりましょうか。Unityは、GDCでの発表を控えておりますし、Unreal Engine4と差別化できる何かは欲しい。そう思っているUnity使いも、それなりにいそうな気にはさせてくれます。ちなみに、UnityからUnreal Engine4への乗り換えガイド的なマニュアルが公開(ただし英語)しております。
ともあれ、ゲームの開発ツールがお手軽なモノになっていくというのは、今のところメリットの方が圧倒的に多いでしょう。今回の無償化により、インディーでゲームを作ってみようという人もいるかもやしれません。当然、Unityの動向は気になりもしますが、Unreal Engine4と共にどうなっていくのかを楽しみにしておきたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:Unreal Engine4が無償化されたよーってなお話です。
:おー。そりゃまたお手軽で良いな。
:そだねぇ。これでゲーム開発コミュニティもどんどん広がっていけば良いんじゃないかな。プレイする人を増やすのも重要だけど、根本的に作る人を増やす事も大切だからね。……さて、Unityの反撃や如何に?
:ま、両方にメリットデメリットがあるのだろうから、良い方向へ進んでいって欲しいもんだな。
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