連載:一週間(2015年1月25日~1月31日)を振り返るコラム的な何か 第128回:グレフのライセンス話が妙にリアルな話で話題になったらしい一週間

一週間を振り返るコラム的な何か
第128回:グレフのライセンス話が妙にリアルな話で話題になったらしい一週間

中小メーカーはあらゆるところへ活路を見出してほしい

AZです。最近、乾燥肌に悩まされています。

さて、2015年1月25日~1月31日までの間に一番見られた記事は、「グレフがPS4で配信が予定されている「東方」同人ゲームに対してライセンス許諾をした件は、ゲーム業界の現状を映したリアルな話題でもある」でした。中小メーカーの厳しさが、何となく見えてきてしまいます。また、「「Don't Starve Together」のレビュー:サバイバルはみんなでやると大変さが増すけど、余計に楽しい」もよく読まれていたようなので、今一度楽しみ方についてでも頑張って書いてみようかと思う次第です。

家庭用機だけでは厳しい現状

中小メーカーであるグレフが、「東方」の同人ゲームがPS4で配信されるという事で、名前もシステムも不味い感じの同人ゲームにライセンスを出してあげた、という話題です。ほんと、それだけなら太っ腹で良い話ダナーで終わるのかもしれませんが、話はそれだけに収まりませんでした。

ポイントは、オリジナルじゃない同人ゲームを家庭用機に持ってくる事で、それのオリジナリティをどこまで許容すべきかという点が一つ。これについては、パクリパクラレ論が出てきますが、ゲームの場合はよほど斬新なモノでない限り、何かのゲームに似てきてしまうのは仕方がない話でしょう。とはいっても、グレフが言うような、アマチュアやセミプロがプロへとなる登竜門になるのか? と言われたら、それはそれでちょっとベクトルが違う様な印象も受けてしまいますが……。まぁ、そこは考えの違いなので、ライセンスを出したグレフは懐が深い事に変わりはありませんし、良いメーカーだとも思わせてくれます。

で、もう一つは、家庭用機とかアーケードのジャンルは中小メーカーにとって厳しい市場になっているという事です。元々、そういった空気や雰囲気というのはここ数年ヒシヒシと感じていましたが、それを明確に明言したメーカーはそうもいないでしょう。そういった状況なだけに、同人というものが商業へ来る事で少しでもゲームをする人を増やそうという試みであることはハッキリとわかります。

とはいったところで、ゲームをプレイする人が減っているという現状は、ゲームだけの問題じゃないところもあります。ゲームメディア以外の商業メディアは、よくスマホだ何だという部分をアピールしますし、実際そういう影響があるのも確かでしょう。日本は、海外より仕事での拘束時間が長いので、より手軽に、短時間で、という方へとシフトするのは仕方なしです。あとそれ以外の要因としては、少子高齢化により子供が減少している、という事も要因の一つに挙げられるような気はしています。

企業として、人が少なくなっている市場へ目を向けるよりは、人がいる市場へ目を向けるのは当然の流れです。大手メーカーがスマホへ注力するのも、海外市場を見据えた動きに出るのも、Steamへ進出するのも、人が多い市場に投資した方が効果が大きいからと言えます。しかして、人が多いから良いという事でもなく、小さくなっている市場に残り独占するとなると、それはそれで話がまた変わってくるというのがビジネスだったりもします。はてさて、ゲーム市場が今後どのようになっていくのかはわかりませんが、中小メーカーは今後も奮闘し続けていって欲しい限りですね。

サバイバル、やろうぜ!?

「Don't Starve Together」のレビューをしたわけですが、私としては結構評価が高い仕上がりだと思いました。マルチでやる価値は、十分にあるのではないでしょうか。もっとも、どのようなプレイを望むのかでかなり変化しますけど。

例えば、しっかりと連携しながら生き抜く事だけを黙々とこなしていくプレイスタイル。そういった場合、効率を求めるため分業することになりますが、意思の疎通が極めて大変です。もうSkypeとかその他諸々、直接連絡がとれる手段を用いた方が圧倒的に楽。つまりは、お互いの行動がわかり合えるフレンドなどとプレイする形になります。ちなみに、無印のドンスタはゲーム時間をストップできますが、マルチの場合は止めることができません。

もう一個のプレイスタイルは、無計画に遊ぶというヤツです。入った部屋主がどこに拠点を作っていようが、どこを中心に活動していようが、一切合切を気にせずゴーイングマイウェイで自分の拠点を設営していきます。協力するもよし、食い物を荒らすもよし。お好きなプレイで遊べますが、当然ながら恨まれる事必死ですので、そこらへんを理解しながらやるのが一番でしょう。この遊び方は、色んな意味でカオスです。当然、そういったプレイが横行しないように各部屋にパスワードをかけられるので、過剰な心配も必要はありません。

現時点では、まだ足りない要素もありますが、マルチプレイの面白さを体感するには十分な出来映えにもなっています。一緒にプレイしてくれる人がいるなら、是非手に取ってみて欲しい限りですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:今週は、グレフのライセンス絡みにまつわる話が一番読まれてたよーってなお話です。

しゃきーんさん:ふむ。まぁ、中小メーカーが厳しいってのは、何となくは分かってた感じもするな……。

しょぼーんさん:中小メーカーから独自タイトルが出て来ないからね。だから、家庭用だけじゃないって割り切って行動できるところが、いち早く対応できていく時代なのだと思う。日本じゃスマホ市場が人気になってるけど、PCなりSteamなり色んな選択ができるくらいには環境が整いつつあるような気はするし。……どの中小メーカーも、独自タイトルをだしてアピールしていく形を諦めないで欲しいなぁ……。

しゃきーんさん:環境は変われど、それに対応していってこそ企業なのだろうなぁ……。

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しょぼーんさん

しゃきーんさん

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