連載:気まぐれゲーム雑記 第718回:「Hotline Miami2」のオーストラリア発売予定がなくなった事から、開発クリエイターの一人である“Cactus”がオーストラリアゲーマーに対し違法DLを促す

気まぐれゲーム雑記
第718回:「Hotline Miami2」のオーストラリア発売予定がなくなった事から、開発クリエイターの一人である“Cactus”がオーストラリアゲーマーに対し違法DLを促す

ゲームがしたいゲーマーと、無差別にゲームをさせたくないレーティング

国ごとのレーティングと開発元がどう向き合うか

AZです。久々にカリオストロの城を見ましたが、大塚周夫氏の件も相まってか世代交代という文字が頭を過ぎりました。

それはそれとて、「Hotline Miami2」のクリエイター“Cactus”氏が、オーストラリアゲーマーに対して違法DLを促すメッセージを送っていたと話題になっております。

本シリーズを生んだクリエイターの1人“Cactus”ことJonatan Soderstrom氏が、直接ゲームを購入することができないかと打診するファンの質問に応じ、「結果的にオーストラリアで発売されない時は、発売後に違法DLすればいい。こちらに現金を送る必要なんてない、ただゲームを楽しんでくれ!」と説明し注目を集めています。

これは、Soderstrom氏から直接メールの返事を受けとったユーザーが本文のスクリーンショットをRedditに投稿し話題となったもので、パブリッシャーを務めるDevolver DigitalのCFO Fork Parker氏とスタジオの広報が共に本人の発言に間違いないことを既に認めており、Jonatan Soderstrom氏が何よりもゲームをプレイして貰えることを望んでいると強調しています。

[引用元:doope!さん]

ロックですねぇ……。

今回の一件は、そもそもにオーストラリアのレーティングが問題になっています。オーストラリアは非常に厳しいレーティングである事が知られており、2年前には18歳以上の新しいクラスが導入されたものの、Saints Row4やSouth Park: The Stick of Truthの発売に対しても一悶着起きていたのは記憶に新しいところではないでしょうか。

「Hotline Miami」がどのようなゲームなのか、分かっている人ならば言うまでもありませんが、非常に暴力表現が強いです。完全上から見下ろしたTOPビューとか、8bitの世界観とか、ぱっと見はクラシックな印象にも思えてしまいますが、BGMやそのバイオレンス具合は他を寄せ付けないモノがあるといっても過言ではありません。

そんなゲーム内容の続編ともなれば、オーストラリアのレーティングにひっかかるのも道理と言えてしまうわけで、本作のパブリッシャーを務めるDevolver Digitalはレーティングに合わせるような修正は行わないとも明言しました。そのことから、開発者の一人がオーストラリアのゲーマーに対して違法DL、いわゆる海賊版をプレイすれば良いという結論にいきついたという事になります。

当然のことですが、違法なモノでプレイするのは到底推奨できませんし、本来ならば買ってプレイすべきモノである事に違いはありません。とは言いながらも、インターネットが普及してゲームをDLすればできるのが当たり前になりつつある世の中において、「特定の地域で発売されない」のであれば、結局そうならざるを得ないという事になります。海外の漫画事情と似た様な状況、とも言いましょうか。

レーティングは、その国ごとにあらゆるモノへ考慮しながら「万人」に向けて作られたモノであるというのは、わからないでもありません。ですが、やはり「Hotline Miami」のような“よほどのゲーム好きじゃなければやらない”類さえレーティングの対象になるというのは、管理が難しいの一言に尽きるでしょう。一般人も含め殺戮しまくる「Hatred」なるゲームが話題になった時も感じた事ですが、ゲームをする人達とそれを理解する人達お互いの利益になるような環境になっていく事を願いたいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:「Hotline Miami2」がオーストラリアで販売されなくなったという事なんだけど、開発クリエイターの一人である“Cactus”が海賊版やればいいじゃないって答えてるよーってなお話です。

しゃきーんさん:発売されないなら、そうやるしかないって事ではあるな。

しょぼーんさん:そこらへんは、MinecraftのNotchと近しい考えなのかなぁと。なんにせよ、「Hotline Miami」はそのバイオレンスさから敬遠されたってのはある程度うなずくしかないし、かといってオーストラリアはレーティング厳しいなぁとも思うけど。……セクシャルな内容じゃZにならない日本のレーティングは、やっぱり基準がどんなモノなのかが気になってしまいますなぁ。

しゃきーんさん:ま、基本的には「万人」のためのものだろうから、何とも言いがたいところはあるよな。

連載:気まぐれゲーム雑記 第718回:「Hotline Miami2」のオーストラリア発売予定がなくなった事から、開発クリエイターの一人である“Cactus”がオーストラリアゲーマーに対し違法DLを促すに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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