連載:気まぐれゲーム雑記 第707回:日本でもメーカーではなく個人を評価できる時代が来る?
気まぐれゲーム雑記
第707回:日本でもメーカーではなく個人を評価できる時代が来る?
このような動きはどんどん加速すべき
どこを信用すべきかという話
AZです。正月ムードももう終わるのかと思うと、月日の流れの早さにただただ驚きを隠せません。
それはそれとて、1月22日に発売される「レジェンドオブレガシー」のディレクター松浦正尭氏が同作を作るこだわりの一つとして、メーカーではなく作り手個人の評価次第で良いゲームができる事を証明したいと申しております。
最近では「このメーカーだから面白いだろう」とはなかなか言い切れない時代になっていると思うんですが、「この人だから面白いだろう」はまだアリだろうと僕は思うんですよ。なので、その人たちが作るからこそいいゲームになる、というのを証明したかったというのもあって、本作ではこだわりました。
[引用元:インサイド]
いやぁ、前向きですこぶる良いですね。
迸る若さ的なムードもふんだんに感じてしまうインタビューですが、前向きに良いモノを作ろうという思いは伝わります。色んな意味で、クリエイター寄りのディレクターだという事が伺い知れる内容にはなっているのでしょう。今のご時世に、完全新作を目指して「「家庭用ゲーム」で「ファンタジー」で「RPG」を作りたかった」という心意義は立派なモノだと感じざるを得ません。
ゲームは、メーカーよりも「どこが」「誰が」作ったのかが重視されて然るべきだと思っております。何故かといえば、メーカーの売り方ややり方とゲームの面白さは別だからです。「会社のやり方は気に食わないがゲームは面白い」なんて事例は、国内外で多く見かけることでしょう。ですが、そのメーカーの売り方とゲームの面白さを混同してしまう人がいるのも事実ですし、昨今のDLC等々を見ていれば混同せざるを得なくなるのも仕方がありません。頭でわかってはいても、納得し難いことがあるのはいうまでもないでしょう。
それに、結局のところ開発陣として著名な人達のみをアピールする事だけに終始してしまい、どこor誰が開発を担当したのかがわからないというケースもあります。Kickstarterのキャンペーンでは、余り表舞台に立たないであろうプログラマーさえ主要スタッフとして載せていますが、日本の場合あくまでも「メインとなる人は誰か」程度しか出て来ないのが現状でしょうか。メーカーがどのようにアピールしたところで、買う人達にとってはどういったところに「納得」「共感」「信用」「信頼」するかという話にしかなりません。そういった少しでも買おうと思える情報は、極力出した方が良いというのは当然の時代とも言います。
インターネットやSNSでの情報配信が当たり前になった今の時代において、メーカーよりも作り手側や個人などがもっと前に出てくる時代はもうそこまで来ているとは思えます。ですがそれは、逆により多くの人の注目を浴びる事になるとも言えますので、より上手く情報を扱いながらゲームの良いところをアピールしてメーカーと同様に開発した人達も評価されるような時代になっていって欲しいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:「レジェンドオブレガシー」のディレクターさんが、メーカーで選ぶ時代じゃなくて個人で選ぶ時代なのはアリじゃない? と申しておるわけですが、むしろもっと「信用」させるような情報はどんどん出した方が良いよ? と思うのです。
:DLCがないとか、嬉しい人には嬉しい要素だろうしな。
:何をいったところでゲームを作る側、売る側はビジネスをしているのは明々白々なんだから、そういったところはメーカーに任せておいて、どういったところがどんな思いで開発したのか、とかそういう方向性をアピールした方が信用は得やすいかなと。……今、フリーでやっているクリエイター様方はみんなそんな感じだしネー。
:あらゆる情報が出回るようになったからこそ、厳選されるような時代にもなったわけだしな。メーカーだけに「都合の良い」話ではなく、買いたい人にとって重要な情報が多々でてきてくれる事を期待したいもんだわ。
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実際表に出てこない人もいるわけですし誰が作ってるのかピンと来ないゲームも多いのでそこまで判断できないのが現状かなとも思います