連載:気まぐれゲーム雑記 第696回:FF14プロデューサー吉田氏とレベルファイブ日野社長が語り合うMMOの未来が結構面白い

連載シリーズ ロゴ気まぐれゲーム雑記の第696回は、それもまた一つの選択です。

気まぐれゲーム雑記
第696回:FF14プロデューサー吉田氏とレベルファイブ日野社長が語り合うMMOの未来が結構面白い

「色んな」MMOがあって良いと思うのです。

似た様な、同じ様なものばかりじゃツマラナイ

AZです。荒川マラソンなるモノの存在を今日初めて知りましたが、主催団体がどのように転ぶのかを何となく野次馬魂で見守りたく思う所存です。

それはさておき、今月の20・21日に開催された「FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2014」にて、FF14プロデューサーの吉田氏とレベルファイブ日野社長がMMOの未来について語っています。Kulturさんがさくっとまとめてますので、個人的な要点だけを抜粋です。

日野氏は自身が初めてプレイしたMMORPGがウルティマオンラインであると話し、FF14になくウルティマオンラインにあったものとして、インスタンスダンジョンではなくオープンフィールド型のダンジョンで他のパーティが苦戦しているのを応援したり助けたり、あるいは邪魔したりといったMMOらしい関わり方や、PK(Player Killing)のような無秩序さを例として挙げ、MMORPG面白さの根源はそこにあるのではないかと語った。

また、FF14のフィールドは楽しいが極限状態ではなくゆるいので、フィールドで他のパーティがボスにやられそうなのを見かけたりといった、他のプレイヤーを含めた「世界」を見たいと意見を述べた。

吉田プロデューサーは、当初のクリスタルタワーは他のパーティとは必ずしも協力するという形ではなく、他のパーティを攻撃することもできるようなシステムのコンテンツだったが、今の時代のプレイヤーを考慮した上で今の形になったと明かした。また、PKによって辞めていったプレイヤーたちも知っているので一概に良いとは言えないとした。

一方で、個人的には昔のウルティマオンラインのようなMMORPGの無秩序な部分は好みだが、自分がそれを作ろうとするとやりすぎてしまうと話した。

日野氏は、FF14のシステムはMORPGっぽくすることでバランスを取りやすくしているが、MMOはぐちゃぐちゃしているイメージがあったとし、今のシステムのままでは3~4年後も戦うのは難しいので新しい試みをするように促すと、吉田氏は今は言えないが今後予定しているものがあると応じた。

[情報元:Kulturさん]

現役ウルティマオンラインプレイヤーたるわたくしに対する挑戦ですかね? (ほぼ、まともにプレイしていません)

と、冗談はさておきまして。今のドラクエ10オンラインやFF14は擬似的なMMOと評するのが一番マッチする、と考えています。というのも、インスタンスダンジョンによってダンジョンの混雑やら何やらを解消するというのは良い事でもありますが、結局PTを組むということは人数制限をかけているという事に他ならず、MOに近いシステムを導入しているに過ぎないからです。「大勢で何かをしよう」となった際にPT人数を考慮しなければいけないというのは、オープンなMMOとは言いがたくなります。

一方で、ゲームバランスを考えれば仕方がないと言う他ありません。結局、オープンなMMOであれ、特定の敵を倒すのに必要な人数、ジョブ、知識などを踏まえたら結局「ある程度」は要求されるわけです。「何でも一人でこなせるけど大勢でやっても楽しい!」が理想ではありますが、現実問題としてなかなかそうもいかないわけです。

また、PKに関しては凄く良く理解できます。PK賛成派と反対派は、何をどう足掻いても相容れる事はありません。強いて言えば、「どちらでも良い派」がいるくらいであって、PKがあるからプレイするしないを判断する人達は間違いなくいます。PKは、より混沌とした世界を作り出す為に有効な手段と言えますが、必ずしも上手く機能するわけじゃないというのは過去のMMO達が証明してきているでしょう。個人的な事になりますが、デモンズソウルでPKした際は「やり方が上手い」等の賞賛と「邪魔すんな」等の罵倒の半々くらいでしたが、“初代ダークソウル”で初めてPKした時は侵入直後に罵倒のコメントが来た事に時代を感じてしまいました。

私個人は、MMO黎明期にあった誰も彼もがその世界に魅了されながらもカオスな場を作り出してきた雰囲気が好きですし、世界を与えられたプレイヤーが「自分達で」イベントを行って自発的にエンターテイナーになれるMMOが非常に好きです。ですが今のMMOは、運営側が頑張ってプレイヤーの行動を制限している様にも感じられますし、そういった環境下で「自発的にエンターテイナーたるプレイヤー」を期待するのは難しいのかもしれません。とはいえど、どれも似たり寄ったりになってしまっては飽きがきてしまうのも道理ですので、そのうち色んなタイプのMMOが日本でも流行る事を願いたいモノですね。


しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:MMOについて、FF14のプロデューサーとレベルファイブ日野社長が語り合ってるよーってな話です。

しゃきーんさん:ふむ。日野社長が最初に遊んだMMOはUOか。

しょぼーんさん:というか、ある程度昔からゲームを嗜んで来た人は、MMOならUOから入った人が多いんじゃない? 日野社長の場合、ファンタジーライフはUOを目指したというだけあって、それがすげー分かるモノだったと思う。……つまり、MMOに必要なのはプレイヤーが自発的に生み出す“カオス感”なんだよ!

しゃきーんさん:……カオスかどうかは知らんが、自身で考えたイベントを運営なんか通さずに自発的にできるようなゲームシステムが嬉しいとは思うよな。昔からMMOをやってると、どうも今のMMOは運営や開発にコントロールされている感が強く感じて仕方がない……。


【アマゾンさん】

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